独立系電炉大手の東京製鐵(5423)。今後の株価と配当はどうなるのか、株価指標・業績推移・株価チャートを分析してみました。業績好調見通しで配当大きく増配予定としています。
- 指標に割安感あり、大きく増配予定
- 業績好調見通しで株価上昇も、短期では急落
- 需要が見込めるが、リスク要因もある
東京製鐵の株価情報と事業内容
株価情報と事業内容を見ていきます。
株価指標
株価:1,203円
予想PER:4.9倍
PBR:0.96倍
時価総額:1,865億円
2022年1月24日終値時点のデータです。
最新の株価参考サイト:東京製鐵(株)【5423】:Yahoo!ファイナンス
割安感がありますが、業種的に割安な銘柄が多いです。
東京製鐵(5423)とは
東京製鐵株式会社(とうきょうせいてつ)は日本の鉄鋼メーカー。
無借金経営を行っており、日本の鉄鋼メーカー全体で見ても高い売上高経常利益率(ROS)であるなど良好な財務体質である。
原材料が鉄スクラップであるため、業績も鉄スクラップの市況に影響されることが多い。主力のH形鋼でトップシェアをほこるほか、高炉メーカーが得意とする鋼矢板でもシェアをもっている。
東京製鐵 – Wikipediaより抜粋
H形鋼をはじめとする建材が主力製品です。
ホットコイルや厚板など鋼板へも進出しています。
東京製鐵の業績推移と株価推移
業績推移と株価推移を見ていきます。
売上高と経常利益の推移

2021年3月期は需要低迷により大きく減益
2022年3月期は鋼材需要が堅調に加え、販売価格の値上げもあり大きく増収・増益見通しです。
株価の推移
下記は東京製鐵5年分の週足株価チャートです。

株価は2021年以降で見ると大きく上昇しています。
過去に何度か壁になっていた1,000円を越えて大きく上昇しましたが、短期では急落しています。
東京製鐵の配当情報と決算内容
配当情報と決算内容を見ていきます。
配当情報
2022年3月期の予定年間配当:25円
予想年間配当利回り:2.08%
配当金の推移
下記は東京製鐵の配当金推移です。
配当権利日は、9月(中間配当)と3月(期末配当)です。

2017年3月期:10円
2018年3月期:10円
2019年3月期:13円
2020年3月期:15円
2021年3月期:16円
2022年3月期:25円(予)
2022年3月期は大きく増配予定です。
配当性向は2020年3月期が14.5%、2021年3月期が33.3%、2022年3月期の予想が約10%です。
決算内容
2022年1月21日に決算発表。
2022年3月期3Q累計(4-12月)の経常利益は239億円と発表。
また、通期の同利益を320億円予想から330億円予想に上方修正しています。
東京製鐵の今後について
鉄鋼需要が堅調に加えて値上げ効果もあり、2022年3月期は大きく増収・増益見通しとしています。
独立系電炉メーカーとして大手。建材が主力ですが、高炉メーカーが得意分野の熱延鋼板、自動車部品用の鋼版・厚板などの分野へも進出しています。
成長期待
今後のカーボンニュートラルに向けて電炉鋼材への関心は高く、ニーズに答えながら鉄スクラップの高度利用を行うことで、更に成長する可能性があります。
リスク要因
原料となる鉄スクラップ価格が上昇しており、今後の需要状況により調達価格や入荷量に影響する可能性があります。
また、電気料金、物流費などのコストをどこまで抑えることが出来るかという問題もあります。