「スシロー」を展開するFOOD&LIFE COMPANIES(3563)。
今後の株価・配当はどうなるのか、株価指標と業績推移、株価チャートを確認してみました。また、株主優待制度も見ていきます。
- 割高感あり、配当・優待利回りは低め
- 第2の柱育成、海外も積極展開
- 株価は下落し厳しめの動きに
F&LC(スシロー)の株価情報と業績推移
FOOD&LIFE COMPANIESの株価情報と業績推移・株価チャートを確認していきます。
株価の指標
株価:2,500.5円
予想PER:48.21倍
PBR:4.21倍
予想EPS:51.87円
時価総額:2,902億円
2023年8月17日終値時点のデータ
最新の株価参考:(株)FOOD&LIFE COMPANIES【3563】:Yahoo!ファイナンス
外食優待銘柄と考えても、割高感があります。
業績の推移
下記はFOOD&LIFE COMPANIESの売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

2020年9月期は自粛要請・時短営業などの影響により減益となりましたが、他の外食店と比較すると比較的耐えました。
2021年9月期は時短協力金の計上、京樽が連結業績に加わった影響もあり過去最高益を更新も2022年9月期は大きく減益に。
2023年9月期は増益見通しですが厳しめです。
参考:財務ハイライト|株式会社FOOD & LIFE COMPANIES
株価のチャート
下記はFOOD&LIFE COMPANIESの5年分の週足株価チャートです。

株価は2020年3月に不安感から一時下落しましたが、その後は下落前の水準を大きく上回り上昇。
2021年11月からは割高感や警戒感などから下落、2022年9月以降は安心感・期待感などで上昇。
2023年3月以降は下落し厳しめの推移です。
F&LC(スシロー)の配当情報と株主優待
FOOD&LIFE COMPANIESの配当情報と株主優待制度を確認していきます。
配当金の情報
2023年9月期の予定年間配当:22.5円
予想年間配当利回り:0.9%
年間配当利回りは低いです。
配当金の推移について
下記はFOOD&LIFE COMPANIESの配当金推移です。期末の一括配当(9月)を実施しています。

2023年9月期の配当は据え置き予定としています。
配当性向は2022年9月期が72.2%、2023年9月期の予想が約43%です。
配当政策を確認
配当については「業績に連動した年1回の剰余金配当を実施する方針」としています。
中期経営計画では「安定的な配当額(=配当の絶対額維持)を基本」としています。
参考:配当について|株式会社FOOD & LIFE COMPANIES
株主優待について
株主優待制度はスシローなどの「店舗で使える割引券」です。優待権利月は年2回、3月と9月です。
保有株式数 | 優待内容 |
---|---|
100株~199株 | 優待割引券 1,100円分 |
200株~399株 | 優待割引券 1,650円分 |
400株~799株 | 優待割引券 2,200円分 |
800株~1,999株 | 優待割引券 4,400円分 |
2,000株以上 | 優待割引券 11,000円分 |
優待利回りについて
100株保有で年間2,200円分なので優待利回りは約0.9%です。
参考:株主優待|株式会社FOOD & LIFE COMPANIES
F&LC(スシロー)の事業内容と今後について
FOOD&LIFE COMPANIESの事業内容と財務情報の確認と今後について考えてみます。
FOOD&LIFE COMPANIES(スシロー)(3563)の概要
株式会社あきんどスシロー(英: AKINDO SUSHIRO CO.,LTD.)は、回転寿司のチェーン店を展開している企業である。
持株会社の株式会社FOOD&LIFE COMPANIES(フードアンドライフカンパニーズ 英: FOOD & LIFE COMPANIES LTD.)が東京証券取引所プライムに上場している。
2021年4月1日、株式会社スシローグローバルホールディングスが株式会社FOOD&LIFE COMPANIESに商号変更。吉野家ホールディングスが保有している京樽の全株式を取得し、完全子会社化。
あきんどスシロー – Wikipediaより抜粋
2003年から2009年までは「あきんどスシロー」が上場。2017年3月に持株会社である「スシローグローバルホールディングス」が再上場し、2021年4月に「FOOD&LIFE COMPANIES」に商号変更しています。
回転寿司チェーンで業界首位に立ち、韓国・台湾へも出店しています。
3カ月決算の実績
下記はFOOD&LIFE COMPANIESの連結税引前利益の推移と前期との比較です。

2023年9月期の連結税引前利益は95億円見通しとしています。
キャッシュフロー
下記はFOOD&LIFE COMPANIESのキャッシュ・フロー推移です。

参考:FOOD&LIFE COMPANIES|Google Finance
F&LCの今後について
スシローは回転すしチェーン業界で首位、2020年9月期はやや落ちましたが同業や外食業界全体を考えると、悪くはありませんでした。
しかし、2022年9月期は想定より厳しくなり、2023年9月期もこれまでの好調さを考えると厳しめです。
業績下方修正と不安材料
月次情報を見ると既存店売上では前年同期比で苦戦、京樽事業がどうなるかなど今後の不透明感がないとは言い切れないです。
参考:月次情報|株式会社FOOD & LIFE COMPANIES
伸びしろとリスク
台湾・シンガポールをはじめ海外への出店を進め、海外・新規事業などにも積極的に動いています。
円安や人件費上昇などのコスト上昇を受けて値上げを実施。客単価上昇が見込めますが、不透明感もあります。