電線大手の住友電気工業(5802)。
今後の株価と配当はどうなるのか、株価指標と業績推移、株価チャートと配当金推移を確認してみました。
- 割安感あり、やや高めの配当利回り
- 株価は回復期待・警戒感からレンジで推移
- 業界ではトップメーカー
住友電工の株価情報と業績推移
住友電気工業の株価情報と業績推移・株価チャートを確認していきます。
株価の指標
株価:1,688.5円
予想PER:13.17倍
PBR:0.69倍
予想EPS:128.23円
時価総額:1兆3,406億円
2023年6月23日終値時点のデータ
最新の株価参考:住友電気工業(株)【5802】:Yahoo!ファイナンス
PBRに割安感があります。
売上高と利益の推移
下記は住友電気工業の売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

2019年3月期-2021年3月期は3期連続で減益、2022年3月期、2023年3月期は回復しています。
2024年3月期は営業増益見通しとしています。
参考:財務ハイライト|住友電工
株価のチャート
下記は住友電気工業5年分の週足株価チャートです。

株価は業績悪化により2018年から下落推移も、2020年10月から上昇。
2021年6月以降は下落する場面もありますが、比較的レンジで推移しています。
住友電工の配当情報と株主優待
住友電気工業の配当情報と株主優待制度を確認していきます。
配当金の情報
2024年3月期の予定年間配当:50円
予想年間配当利回り:2.96%
配当金の推移について
下記は住友電気工業の配当金推移です。配当権利日は9月(中間配当)と3月(期末配当)です。

2019年3月期:48円
2020年3月期:40円
2021年3月期:32円
2022年3月期:50円
2023年3月期:50円
2024年3月期:50円(予)
2020年3月期、2021年3月期と連続減配も、2022年3月期は大きく増配しています。
配当性向は2023年3月期が34.6%、2024年3月期の予想が約39%です。
配当方針の確認
配当方針は「安定的な配当の維持を基本に、連結業績、配当性向、内部留保の水準等総合的に判断」としています。
参考:配当情報|住友電工
株主優待について
株主優待制度は実施していないです。
住友電工の事業内容と今後について
住友電気工業の事業内容と財務情報の確認と今後について考えてみます。
住友電気工業(5802)の概要
住友電気工業株式会社(すみともでんきこうぎょう、英文社名:Sumitomo Electric Industries, Ltd)は日本最大手の非鉄金属メーカーである。
世界トップシェアの製品を多数持ち、世界五大陸40カ国以上に約400社、28万人を超える社員を擁する。通称は“住友電工”。
製造業としては海外展開の最も進んだ企業の一つ。住友グループの中核企業であり、住友商事、NECとともに住友新御三家の一角である。
住友電気工業 – Wikipediaより抜粋
事業は「自動車」、「情報通信」、「エレクトロニクス」、「環境エネルギー」、「産業素材」の5分野を展開しています。
主力はワイヤーハーネスを中心とした自動車関連です。
3カ月決算の実績
下記は住友電気工業の連結経常利益の推移と前期との比較です。

2024年3月期の連結経常利益は1,700億円見通しとしています。
キャッシュフロー
下記は住友電気工業のキャッシュ・フロー推移です。

住友電工の今後について
超硬工具や携帯機器用FPCの需要減少に加え、メインのワイヤーハーネス、自動車関連の研究費や減価償却費の影響などで厳しめの業績でした。
2022年3月期、2023年3月期は原材料の価格高騰・物流費などのコスト増、半導体供給不足などの不安要素もありながらコスト削減や円安効果もあり、好調な業績となりました。
需要と不透明感
売上の多くが自動車関連なので、自動車業界の動向が業績に影響を与ます。業界トップメーカーのブランド力を持っているため、各国の経済状況が良くなれば需要が望め、円安進行がプラスに働きます。
2024年3月期は好調な業績見通しですが、資材価格の高騰や物流費の上昇など不透明感もあります。