商船三井の株価分析!業績好調で大幅増配当・高配当利回り【9104】

海運業大手の商船三井(9104)。今後の株価と配当はどうなるのか、業績推移・株価チャート・配当推移を分析してみました。業績好調で増配当、かなり高い配当利回り予定です。

商船三井の株価POINT
  • 割安感あり、かなり高い配当利回り
  • 2021年以降は株価が大きく上昇
  • 業績好調で大幅増配も、長年苦戦していた
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商船三井の株価情報と業績推移

商船三井の株価情報と業績推移を見ていきます。

株価指標

株価:3,295円
予想PER:1.49倍
PBR:0.62倍
予想EPS:2,215.65円
時価総額:1兆1,928億円

2023年2月3日終値時点のデータ。
最新の株価参考:(株)商船三井【9104】:Yahoo!ファイナンス

PERにかなり割安感がありますが、他の海運業も同水準です。

業績の推移

下記は商船三井の売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

厳しい業績が続いていましたが、2022年3月期は大きく増益で過去最高を更新。2023年3月期は更に増収・増益見通しとしています。

参考:財務データ|商船三井

株価の推移

下記は商船三井5年分の週足株価チャートです。

株価は長期に渡り厳しい状況でしたが、2021年から大きく上昇。2021年9月末、2022年3月末、9月末は配当権利落ちで一時大きく下落しています。

また、大きく株価が上昇した影響で2022年3月31日を基準日として1株を3株に株式分割しています。

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商船三井の配当情報と株主優待

商船三井の配当情報と株主優待制度を見ていきます。

配当情報

2023年3月期の予定年間配当:560円
予想年間配当利回り:17%

年間配当利回りはかなり高いです。

配当金の推移

下記は商船三井の配当金推移です。配当権利日は、9月(中間配当)と3月(期末配当)です。

商船三井の年間配当金推移

2018年3月期:6.67円
2019年3月期:15円
2020年3月期:21.67円
2021年3月期:50円
2022年3月期:400円
2023年3月期:560円(予)

2022年3月期は大きく増配、2023年3月期も増配予定としています。

配当性向は2022年3月期が20.3%、2023年3月期の予想が約25%です。

配当方針の確認

2022年度の配当方針は、「連結配当性向25%を目安として業績に連動した配当」を行う予定としています。

参考:配当方針・実績|商船三井

株主優待について

商船三井の株主優待制度は「にっぽん丸クルーズ割引優待券」です。優待権利月は3月と9月です。

所有株式数優待内容
100株~499株優待券 2枚
500株~999株優待券 4枚
1,000株以上優待券 6枚

優待券1枚で1人1クルーズにつき10%割引、最大2枚(20%割引)まで利用できます。優待が株価へ与える影響はなさそうです。

参考:株主優待制度|商船三井

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商船三井の事業・決算内容と今後について

商船三井の事業・決算内容の確認と今後について考えてみます。

商船三井(9104)とは

株式会社商船三井(しょうせんみつい、Mitsui O.S.K. Lines, Ltd.)は、日本の大手海運会社である。略称はMOL(エム・オー・エル)。

日本郵船・川崎汽船と並ぶ日本の三大海運会社の1社、連結純利益、連結売上高および時価総額で国内2位。LNG輸送分野に強みを持つ。三井グループと三和グループに属する。

商船三井 – Wikipediaより一部抜粋

鉄鋼原料、石炭、木材チップなどを運ぶ各種専用船、原油を運ぶタンカー、液化天然ガスを運ぶLNG船、コンテナ船などの総合輸送グループです。

決算内容を時系列に確認

2022年3月期の連結経常利益は7,217億円と発表、2023年3月期の同利益は5,250億円見通し、年間配当を350円予定としています。(2022年4月28日の決算発表にて)

業績見通し修正

2022年7月21日、2023年3月期の連結経常利益を5,250億円予想から7,100億円予想に上方修正しています。(2022年7月21日の業績見通し修正にて)

2023年3月期1Q決算

2023年3月期1Q(4-6月)の連結経常利益は2,841億円と発表、前年同期比172.6%増となりました。また、年間配当を350円予定から500円予定に増額修正しています。(2022年7月29日の決算発表にて)

2023年3月期2Q決算

2023年3月期2Q累計(4-9月)の連結経常利益は5,997億円と発表。また、通期の同利益を7,100億円予想から8,000億円予想に上方修正、年間配当を500円予定から550円予定としています。(2022年10月31日の決算発表にて)

2023年3月期3Q決算

2023年3月期3Q累計(4-12月)の連結経常利益は7,392億円と発表。また、通期の同利益を8,000億円予想から7,850億円予想に下方修正、年間配当を550円予定から560円予定に増額修正しています。(2023年1月31日の決算発表にて)

今後について

2022年3月期はコンテナ船運賃の上昇により業績が急速に改善、年間配当も大きく増配しました。2023年3月期は急激な円安進行の影響で、運賃・貸船料等の収益が大幅に上振れています。

短期的な好調さ

コンテナ船運賃の高騰が続き、多くの海運銘柄が好調。2023年3月期も好調な業績が続くと見られています。業界再編もあり競合が参入しにくいので競争が起こりにくいのも好調な理由の一つです。

リスクについて

短期では好調ですが、今後もし荷動きが鈍くなり・需要が減少した場合は業績が落ち着く可能性があります。

また、新造船が増加した場合は供給過剰になり、運賃が低迷する可能性もあります。コンテナ船の他、専用船、タンカーなど事業は「海運業」なので、燃料費や運賃などの影響を大きく受ける可能性があります。

配当について

大きく増配し高配当利回りであることも株価上昇の要因の一つと考えられます。2023年3月期も高配当予定ですが、仮にある程度業績が落ち着いた場合は、配当が減る可能性が高いです。

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