イタリアンレストランを展開するサイゼリヤ(7581)、株主優待制度は食事券を実施していましたが廃止に。株価指標と業績推移、株価チャートと配当推移を見ていきます。
- 株主優待は廃止で配当重視も、利回りは低め
- 株価は業績回復で上昇も調整的に下落場面場面あり
株価情報と配当状況について
サイゼリヤの株価情報と配当状況・株主優待制度を確認していきます。
株価の指標(2025年2月5日終値時点)
株価：4,420円
予想ＰＥＲ：21.08倍
ＰＢＲ：2.00倍
予想ＥＰＳ：209.71円
時価総額：2,310億円
最新の株価参考：(株)サイゼリヤ【7581】：Yahoo!ファイナンス
株主優待について(廃止)
株主優待制度は「店舗で利用できる優待食事券」を実施していましたが、2023年8月期の優待を最後に廃止と発表しています。
廃止理由は「公平な利益還元のあり方という観点から、配当による利益還元に集約」としています。
参考：IRニュース｜サイゼリヤ
配当金の情報
2025年8月期の予定年間配当：25円
予想年間配当利回り：0.57%
配当金の推移について
下記はサイゼリヤの配当金推移です。期末(8月)の一括配当を実施しています。
配当金は18円の据え置き推移でしたが、2024年8月期はに増配。2025年8月期は据え置き予定としています。
配当性向は2024年8月期が15.3%、2025年8月期の予想が約12%です。
利益配分の方針
サイゼリヤの利益配分の基本方針は「安定した配当を基本」、「業績に応じて株主還元を積極的に行う」としています。
業績推移と株価推移について
サイゼリヤの業績推移と株価推移を確認していきます。
業績の推移
下記は売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。
2020年8月期は自粛要請などにより外食産業全体が厳しくなり赤字で着地。
2022年8月期は協力金の計上もあり、経常利益は大きく増益に。2023年8月期、2024年8月期は大きく回復しています。
2025年8月期は増益見通しとしています。
株価のチャート
下記は5年分の週足株価チャートです。
株価は2020年に取り巻く環境の悪化で下落し厳しめの推移に。
2023年は業績回復などから大きく上昇。2023年11月以降は大きく上昇したこともあり、調整的に下落する場面も出ています。
事業内容と財務状況について
サイゼリヤの事業内容と財務状況を確認していきます。
サイゼリヤ(7581)の概要
株式会社サイゼリヤ（英語: Saizeriya Co., Ltd.）は、イタリアンファミリーレストラン「サイゼリヤ」を運営する日本の企業。「サイゼリア」と間違われることもあるが、正しくは「サイゼリヤ」である。
1970年代の日本のファミリーレストラン草創期にチェーン展開を開始した企業である。徹底したコストダウンを通じて低価格メニューを充実させ、近年苦戦が続く外食産業の中でも注目を集める。
サイゼリヤ – Wikipediaより抜粋
国内で1,000店舗以上、海外を合わせると約1,500店舗を展開しており、すべてが直営店です。
国内の店舗数は飽和状態で、近年は海外（主に中国）への出店を加速させています。
3カ月決算の実績
下記は2025年8月期の各決算期における連結経常利益の推移と前期との比較です。
2025年8月期の連結経常利益は164億円見通しとしています。
キャッシュフロー
下記はキャッシュ・フローの推移です。
2020年8月期の営業CFは大きく減少しましたが、その後回復しています。
配当・優待について
株主優待制度を廃止して配当重視としています。配当は2024年8月期に増配し、今後の増配期待値もありますが利回りは低いです。