三菱UFJの配当狙いはありなのか?この先の株価はどうなる?【8306】

メガバンクの三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)の株価があまり冴えません。原因としては長期金利低下や景気不安から運用悪化が懸念されていると考えられます。

株価が下落したことで配当利回りが高くなっている三菱UFJフィナンシャル・グループの配当狙いは有りなのかを業績推移・株価チャート・配当推移から考えてみました。

三菱UFJの株価POINT
  • 銀行銘柄と考えると特別割安でもなく、配当利回りも特別良いわけではない
  • 利益は減少傾向だが、増配期待はまだある
  • リスクはいくつか抱えるが下値は固そう

株価指標と事業内容について

はじめに三菱UFJの株価指標と事業内容について見ていきます。

株価指標について

現在の株価:579.1円

予定年間配当:25円

年間配当利回り:約4.3%

PER:–、PBR:0.45倍

PBRが0.45倍というのはかなり割安に見えますが、銀行業種と考えると割と平均です(銀行銘柄はセブン銀行以外のPBRは市場平均と比較しかなり割安です)

配当利回りも他のメガバンクと同水準です。

※株価は2019年11月27日終値

三菱UFJ(8306)とは

三菱UFJフィナンシャル・グループは三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJ証券ホールディングス、三菱UFJリース、三菱UFJニコスなど主要中核5社を中心とした「総合金融グループ」であり、金融事業をしている。

wikipediaより

改めて説明するまでもないと思いますが、三菱UFJフィナンシャル・グループは国内最大級の金融グループです。事業セグメントの営業純利益に対する割合は下記となっています。

  • 法人・リテール事業 24%
  • コーポレートバンキング事業 20%
  • グローバルCIB事業 12%
  • グローバルコマーシャルバンキング事業 18%
  • 受託財産事業 6%
  • 市場事業 20%

アメリカ・アジアへも展開が進んでいます。

参考:MUFG Investors Day 2019|三菱UFJ公式サイト

業績推移と株価チャートについて

続いて業績推移と株価チャートについて見ていきます。

売上高と経常利益の推移

売上は右肩上がりですが、利益は右肩下がりです。国内はデフレ環境から抜け出せず、日銀の金融緩和が長く続いていることで利ザヤが縮小し苦戦しています。

株価チャートについて

下記は三菱UFJの5年分の週足株価チャートです。

株価は比較的安い位置です。ここから更に下落した500円周辺は固そうなラインです。全体的にはやや軟調に推移しています。

配当推移と株主優待について

続いて配当推移と株主優待について見ていきます。

配当推移について

2015年3月期2016年3月期2017年3月期2018年3月期2019年3月期2020年3月期(予)
18円18円18円19円22円25円

2018年3月期は18円の予定を19円に増額修正、2019年3月期は20円の予定を22円に増額修正しています。

2020年3月期の配当は25円に増配予定、予想配当性向は30%台です。

株主還元方針(2023年度までに配当性向を40%まで引き上げる)を考えると、この先も増配する可能性は高そうです。

参考:配当情報|三菱UFJフィナンシャル・グループ

参考:株主還元方針|三菱UFJフィナンシャル・グループ

株主優待について

三菱UFJですが、以前は「オリジナルグッズ」などがいただける株主優待を実施していましたが、2017年12月末に株主優待制度を廃止しました。

廃止の理由ですが、公平な利益還元のあり方という観点から「利益成長を通じた1株当たり配当金の安定的、持続的な増加をめざす」という基本方針に基づいて運営していくことが適切であると判断したためです。

実施に、株主優待廃止後は積極的に配当に反映させていると感じます。

参考:株主優待情報|三菱UFJフィナンシャル・グループ

最近の業績と今後の見通しを確認

最後に最近の業績と今後について考えてみます。

最近の業績について

2019年11月13日の決算にて2020年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は7,952億円と発表、前年同期比で10.2%減少と中々厳しいです。

今後について

一昔前は銀行が破綻するのは考えられない時代もありましたが、北海道拓殖銀行の破綻以降、地方銀行だけでなくどんな金融機関でも破綻する可能性があると警戒されています。

とはいえ、メガバンクがいきなり破綻するのはさすがに考えにくいです。もし仮に不測の事態が起きれば東電のように間違いなく公的資金が投入され最悪の事態は回避される可能性はかなり高いです。もちろん、そうなれば株価が暴落し、配当は無くなりそうですが。

三菱UFJフィナンシャル・グループですが、利益は減少傾向で2020年3月期も厳しい状況です。

将来的に配当性向を40%まで引きあげることを目標としていますが、このまま利益が減少すると増配できない可能性もあります。逆に、以前のように純利益で1兆円を超えることが出来れば大きく増配する可能性もあります。

また、ここ数年増配している中で、現在の株価が低いため、現在の配当利回りは過去の配当利回りと比較するとかなり高くなっています

当然、株価が冴えないというのはどの銘柄でもそれなりの理由があります。しかし、警戒しながら安値で少しづつ拾いたい銘柄の一つと個人的には考えています。

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