石油精製元売り大手の出光興産(5019)、配当は高めの利回りで、今後の安定期待があります。株価指標と業績推移、株価チャートと配当推移を確認してみました。また、新設の株主優待制度も確認していきます。
株価情報と株主優待について
出光興産の株価情報と配当状況・株主優待制度を確認していきます。
株価の指標(2024年11月20日終値時点)
株価:1,009.5円
予想PER:11.00倍
PBR:0.72倍
予想EPS:91.74円
時価総額:1兆4,059億円
最新の株価参考:出光興産(株)【5019】:Yahoo!ファイナンス
株主優待について
出光興産は2024年3月31日の基準日から抽選型の優待制度を導入しています。
項目 | 実施時期 | 対象 |
---|---|---|
「題名のない音楽会」 収録ご招待(抽選) | 公開収録ごとに案内予定 | 3月末、9月末において 500株以上保有 |
「キッザニア東京・甲子園・福岡」 入場券贈呈(抽選) | 年1回(5月) | 3月末において 500株以上保有 |
「Idemitsu ArtAward 展」 招待券贈呈 | 年1回(12月) | 9月末において 株式を保有 |
抽選というのもあり、お得感の判断は難しいです。
参考:株主優待|出光興産
配当金の情報
2025年3月期の予定年間配当:36円
予想年間配当利回り:3.57%
配当金の推移について
下記は配当金推移です。配当権利日は9月(中間配当)と3月(期末配当)です。
2025年3月期は増配予定ですが、不安定な推移をしています。
配当性向は2024年3月期が19.8%、2025年3月期の予想が約38%です。
配当方針の確認
中期経営計画にて「株主還元を在庫影響を除いた総還元性向50%以上、1株当たり配当金36円を下限」としています。
業績推移と株価推移について
出光興産の業績推移と株価推移を確認していきます。
業績の推移
下記は売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。
2020年3月期は経済冷え込み・原油価格下落の影響で厳しくなり赤字に、2021年3月期は黒字復活、2022年3月期は在庫影響・タイムラグもあり大きく増収・増益で過去最高を更新しています。
2024年3月期は増益となりましたが、2025年3月期は減益見通しとしています。
株価のチャート
下記は5年分の週足株価チャートです。
株価は2021年から原油価格上昇の影響もあり上昇推移していましたが、2022年6月から緩やかに下落。2023年中旬以降は大きく上昇していましたが、2024年4月以降は上昇・下落しながらレンジで推移しています。
事業内容と財務状況について
出光興産の事業内容と財務状況を確認していきます。
出光興産(5019)の概要
出光興産株式会社(いでみつこうさん、英称:Idemitsu Kosan Co.,Ltd.)は、石油精製、石油化学、電子材料の製造と販売などを行う日本の企業である。
EV用次世代電池の全固体電池の主要材料となる固体電解質の研究開発にも力を入れ数多くの特許を保有している。
2019年4月1日、経営統合により昭和シェル石油を完全子会社化。
出光興産 – Wikipediaより抜粋
主要事業セグメントは「燃料油」です。原油・石油製品の輸入、精製、輸送、貯蔵・販売を行っています。
キャッシュフロー
下記はキャッシュ・フロー推移です。
2023年3月期の営業CFはマイナスでしたが、2024年3月期の営業CFは大きくプラスです。
配当・優待について
新設した株主優待制度は抽選の優待が多く、現状ではお得感の判断が難しいです。
配当推移は不安定ですが、高めの利回りです。また、配当方針を考えると今後は安定に期待が持てそうです。