「サロンパス」で有名な久光製薬(4530)。
今後の株価と配当はどうなるのか、株価指標と業績推移、株価チャートと配当推移を確認してみました。
- 連続増配中だが配当性向は高い推移
- 株価は下落後、安値で推移
- 復活の期待もあるが、まだ厳しめか
久光製薬の株価情報と業績推移
久光製薬の株価情報と業績推移・株価チャートを確認していきます。
株価の指標
株価:3,691円
予想PER:27.07倍
PBR:1.12倍
予想EPS:136.34円
時価総額:3,143億円
2023年6月21日終値時点のデータ
最新の株価参考:久光製薬(株)【4530】:Yahoo!ファイナンス
PERに割高感があります。
業績の推移
下記は久光製薬の売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

2021年2月期は大きく減益に。2022年2月期も厳しく、2023年2月期は回復もまだ弱めです。
2024年2月期は経常減益見通しとしています。
株価のチャート
下記は久光製薬5年分の週足株価チャートです。

2018年6月には「新薬の臨床結果」影響もあり株価は1万円近くまで上昇しましたが、その後は業績悪化の影響で下落。
2020年は持ち直して上昇していましたが、2021年3月から下落。
2022年以降は安値圏で推移しています。
久光製薬の配当情報と株主優待
久光製薬の配当情報と株主優待制度を確認していきます。
配当金の情報
2024年2月期の予定年間配当:85円
予想年間配当利回り:2.3%
配当金の推移について
下記は久光製薬の配当金推移です。配当権利日は8月(中間配当)と2月(期末配当)です。

2019年2月期:82.5円
2020年2月期:83.0円
2021年2月期:83.5円
2022年2月期:84.0円
2023年2月期:84.5円
2024年2月期:85.0円(予)
配当金はわずかですが、連続増配しています。
配当性向は2023年2月期が57.1%。2024年2月期の予想は約64%です。
配当方針
中期経営方針にて、株主還元は「安定的な配当、機動的な自己株式取得」としています。
ここ数年は、過去の水準と比較すると高い配当性向で推移しています。
参考:経営指標推移|久光製薬
株主優待について
久光製薬は株主優待制度を実施していません。
久光製薬の事業内容と今後について
久光製薬の事業内容と財務情報の確認と今後について考えてみます。
久光製薬(4530)の概要
久光製薬株式会社(ひさみつせいやく)は、日本の医薬品メーカー。
1934年に今日まで同社の主力製品となる「サロンパス」を発売。 これがロングセラーとなったことで同社の基礎を固めると共に、1965年に現社名に改称する。
その後も「エアーサロンパス」、「サロンシップ」 、「サロンパス-ハイ」などの製品を次々と送り出す一方で、「モーラス」 / 「モーラステープ」ほか、医療機関用(処方箋医薬品)消炎剤にも進出
久光製薬 – Wikipediaより抜粋
「サロンパス」が有名な製品で、他にも「フェイタス」、「ブテナロック」、「アレグラ」などのブランドを展開しています。
事業として「医療用医薬品」、「一般用医薬品」を展開しており、売上比率は国内が約7割、海外は米国を中心に約3割です。
3カ月決算の実績
下記は久光製薬の連結経常利益の推移と前期との比較です。

2024年2月期の連結経常利益は146億円見通しとしています。
キャッシュフロー
下記は久光製薬のキャッシュ・フロー推移です。

久光製薬の今後について
多くの商品で知名度が高く、新製品の開発にも積極的です。
配当は緩やかですが連続で増配、自己資本比率は80%を超え財務は安定しています。
伸びしろ
2023年2月期は想定より好調となりましたが、まだ厳しい業績と見られ株価は過去と比較すると安い位置で推移しています。
不透明感
今後は海外を強化するなど伸びしろもありますが、2021年2月期に大きく減益となり厳しさもあります。
また、薬価改定や診療報酬改定、販売競争などの不透明感もあります。