マンション開発・建築を行う長谷工コーポレーション(1808)。今後の株価と配当がどうなるのか、業績推移・株価チャート・配当推移を分析してみました。
- 割高感はなく、高い配当利回り
- 株主還元を拡充、安定配当に期待
- 業績は連続減益推移、回復見通しもやや厳しめ
長谷工の株価情報と事業内容について
長谷工コーポレーションの株価情報と事業内容を見ていきます。
株価指標
株価:1,459円
予想PER:7.86倍
PBR:0.99倍
時価総額:4,389億円
2022年3月1日終値時点のデータです。
最新の株価参考サイト:(株)長谷工コーポレーション【1808】:Yahoo!ファイナンス
PER、PBRともに割安ですが、建設関係は割安銘柄が多いです。
長谷工コーポレーション(1808)とは
株式会社長谷工コーポレーション(はせこうコーポレーション)は、大手ゼネコン。
関東地方でのマンション開発を中心とした建設会社・デベロッパーでマンション建築では業界トップ。
長谷工コーポレーション – Wikipediaより抜粋
マンション建築最大手で計画から施工まで一貫して行っており、独自のノウハウを持っています。
マンション分譲の他、ホテルやオフィスビルなどの一般工事や土木工事なども行っています。
長谷工の業績推移と株価推移について
長谷工コーポレーションの業績推移と株価推移を見ていきます。
売上高・経常利益の推移

2020年3月期、2021年3月期と連続で減収・減益です。
2022年3月期は増収・増益見通しですが、まだ厳しさが感じられます。
株価の推移
下記は長谷工コーポレーション5年分の週足株価チャートです。

株価は長期で見るとレンジで推移しています。
2021年3月以降で見るとやや下落気味に推移していますが、業績推移を考えると株価には大きく反応していないと見えます。
長谷工の配当情報と株主優待制度について
長谷工コーポレーションの配当情報と株主優待制度を見ていきます。
配当情報
2022年3月期の予定年間配当:70円
予想年間配当利回り:4.8%
年間配当利回りは高いです。
配当金の推移
下記は長谷工コーポレーションの配当金推移です。
配当権利月は、9月(中間配当)と3月(期末配当)です。

2017年3月期:30円
2018年3月期:50円
2019年3月期:80円
2020年3月期:70円
2021年3月期:70円
2022年3月期:70円(予)
年間配当は70円の据え置きで推移しています。
配当性向は2021年3月期が41.5%、2022年3月期の予想が約38%です。
配当方針の確認
株主還元方針は中期経営計画(2021年3月期~2025年3月期)で「1株当たりの年間配当金70円を下限、総還元性向40%程度」としています。
株主優待制度について
長谷工コーポレーションの株主優待は「お米の割引券」と「自社サービス利用割引券」です。
保有株式数 | 優待内容 |
---|---|
100株以上 <3月末> | ANAカレーとたなかみ米のコラボ商品 20%割引 リフォーム代金 3%割引 不動産仲介手数料 10%割引 等 |
株主優待狙いで保有する人は少なそうな内容です。
長谷工の決算内容と今後について
長谷工コーポレーションの決算内容確認と今後について考えていきます。
決算内容を確認
2022年2月10日に決算発表。
2022年3月期3Q累計(4-12月)の連結経常利益は609億円と発表。
前年同期比33.3%増、通期計画の750億円に対する進捗率は81.3%となりました。
今後について
長谷工コーポレーションは建設業の細田工務店(1906)をTOBにて完全子会社化するなど、必要とする事業分野への事業・資本提携やM&Aを進めています。
今後の伸びしろ
分譲マンション関連事業の割合が高いですが、今後は戸建て・賃貸・高齢者住宅をはじめ海外へも展開して将来の収益源となるものを模索しています。
もちろん、投資に伴うリスクもありますが、しっかりと先の事を考えているという印象も受けます。
配当について
株主還元を拡大する中期経営計画を発表しており、3,4年前と同水準の利益となれば年間配当100円以上も期待できます。
もちろん、あくまでも理論値です。まずは2022年3月期にどこまで利益が回復できるかを見極める必要があります。