北陸・東海地区にドラッグストアを展開するGenky DrugStores(ゲンキー)(9267)。今後の株価と配当はどうなるのか、業績推移・株価チャートを分析してみました。また、株主優待制度も確認していきます。
- 株価は警戒感などで大きく下落
- 業績は好調に推移、大きな成長目標で強気
- 多くのドラッグストアがM&Aを含めた拡大を進め競争激化
Genkyの株価情報と事業内容について
Genky DrugStoresの株価情報と事業内容を見ていきます。
株価指標
株価:3,705円
予想PER:11.9倍
PBR:1.65倍
時価総額:574億円
2022年1月26日終値時点のデータです。
最新の株価参考サイト:GenkyDrugStores(株)【9267】:Yahoo!ファイナンス
目立った割高感・割安感は無いです。
Genky(9267)とは
ゲンキー株式会社(英: Genky Stores, Inc. )は、ドラッグストアチェーンを展開する企業。
親会社は持株会社のGenky DrugStores株式会社(英: Genky DrugStores Co., Ltd. )。
福井県を中心に石川県、岐阜県、愛知県、滋賀県で大型・小商圏型ドラッグストアを出店する。
2015年からは300坪サイズの統一レイアウトの店舗を高速出店している。同時にディスカウント戦略も採用しており、プライベートブランド品が多い。
ゲンキー – Wikipediaより抜粋
3ヵ年中期経営計画にて、2023年6月期の売上目標を2,400億円(2021年6月は1,423億円)としており、新規出店を加速させています。
Genkyの業績推移と株価推移
Genky DrugStoresの業績推移と株価推移を見ていきます。
売上高と経常利益の推移

売上は増収が続き好調です。
利益も需要が増えた影響で、2021年6月期は過去最高益を大きく更新。
2022年6月期も増収・増益見通しとしています。
株価の推移
下記はGenkyの週足株価チャートです。

株価は2020年3月まで下落推移していましたが、4月以降は上昇。
一旦、4,500円で跳ね返った後に再び上昇しましたが、売り上げ減・材料の出尽くし感などもあり、短期で見ると急落しています。
Genkyの配当情報と株主優待制度
Genky DrugStoresの配当情報と株主優待制度を見ていきます。
配当情報
2022年6月期の予定年間配当:25円
予想年間配当利回り:0.67%
配当利回りは低いです。
配当金の推移
下記はGenkyの配当金推移です。
配当権利日は、12月(中間配当)と6月(期末配当)です。

2018年6月期:12.5円
2019年6月期:25円
2020年6月期:25円
2021年6月期:25円
2022年6月期:25円(予)
年間配当は25円で据え置き推移です。
配当性向は2020年6月期が13.8%、2021年6月期が7.9%、2022年6月期の予想が約8%です。
配当性向を見ると増配する可能性もありますが、新規出店等の事業拡大を進めているため、据え置きで推移しています。
株主優待制度について
Genkyの株主優待は「店舗で使える商品券」または「QUOカード」です。
6月と12月の年2回が対象です。
保有株式数 | 優待内容 |
---|---|
100株以上 500株未満 | 自社商品券 2,000円分 または QUOカード 1,000円分 |
500株以上 1,000株未満 | 自社商品券 3,000円分 または QUOカード 2,000円分 |
1,000株以上 | 自社商品券 5,000円分 または QUOカード 3,000円分 |
出店県内の場合は自社商品券、それ以外はQUOカードです。
100株保有で年間4,000円分として換算すると優待利回りは約1.1%です。
優待変更の可能性について
以前は化粧品・カタログギフトなどの商品に加えて、長期保有者限定で自社商品券の優待を実施したり、優待を廃止した時期もありました。
そのため、今後も長期保有などの条件変更も含め、変わる可能性が想定されます。
Genkyの決算内容と今後について
GenkyDrugStoresの決算内容確認と今後について考えていきます。
決算内容を確認
2022年1月25日に決算発表。
2022年6月期2Q累計(7-12月)の連結経常利益は31.2億円と発表。
前年同期比8.6%減、通期計画の68億円に対する進捗率は46%となりました。
今後について
中期経営計画では売上倍増を目標とし、新規出店を加速させています。
現在のシェアは福井県・岐阜県で1位、石川県で2位、愛知県で5位です。
今後は愛知県・石川県へ集中出店しつつ、新規県へも展開し石川県で1位、愛知県で2位を目標としています。
多くの競合が存在
北陸地区ではクスリのアオキ、東海地区ではスギホールディングスが競合となります。
ドラッグストア業界は需要が大きく増えたこともあり、M&Aを含め積極的な事業拡大を行っている所も多く、競争が激化しており、今後の出店計画や業績に影響する可能性も考えられます。