電線、光ファイバーで世界有数企業の古河電気工業(5801)。
今後の株価と配当はどうなるのか、株価指標と業績推移、株価チャートと配当推移を確認してみました。
- 割安感あり、株価は安値圏で推移
- 業績は回復もまだ厳しめ
- 技術力はあるが警戒要因もある
古河電工の株価情報と業績推移
古河電気工業の株価情報と業績推移・株価チャートを確認していきます。
株価の指標
株価:2,363円
予想PER:12.8倍
PBR:0.55倍
予想EPS:184.67円
時価総額:1,670億円
2023年6月1日終値時点のデータ
最新の株価参考:古河電気工業(株)【5801】:Yahoo!ファイナンス
割安ですが、同業他社にも割安企業がいくつかあります。
業績の推移
下記は古河電気工業の売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

2019年3月期から連続で減収・減益で推移、2022年3月期に回復。
2023年3月期は営業増益、2024年3月期は更に回復見通しとしています。
株価のチャート
下記は古河電気工業5年分の週足株価チャートです。

株価は2017年末頃までは好調な業績もあり上昇していましたが、その後は業績悪化により大きく下落。
2020年中旬以降は上昇する勢いが弱く安値圏で推移していますが、大きく下落もしていないです。
古河電工の配当情報と株主優待
古河電気工業の配当情報と株主優待制度を確認していきます。
配当金の情報
2024年3月期の予定年間配当:60円
予想年間配当利回り:2.54%
配当金の推移について
下記は古河電気工業の配当金推移です。期末(3月)の一括配当を実施しています。

2021年3月期に減配、2024年3月期は減配予定としています。
配当性向は2023年3月期が31.4%、2024年3月期の予想が約33%です。
株主優待について
株主優待制度は「抽選でのカレンダープレゼント」です。株価に影響は無さそうです。
古河電工の事業内容と今後について
古河電気工業の事業内容と財務情報の確認と今後について考えてみます。
古河電気工業(5801)の概要
古河電気工業株式会社(ふるかわでんきこうぎょう、英文社名 Furukawa Electric Co., Ltd.)は、古河グループの光ファイバー・電線・ワイヤーハーネス等の製造を行なう非鉄金属メーカーである。
電線御三家(古河電工・住友電工・フジクラ)の一角。古河機械金属(旧・古河鉱業)、富士電機、富士通とともに古河グループの中核企業である。
古河電気工業 – Wikipediaより抜粋
自動車部品・銅線などの「電装エレクトロニクス」、光ファイバ・電力事業などの「インフラ」を中心に展開しています。
アジアを中心に海外にも事業を展開しています。
3カ月決算の実績
下記は古河電気工業の連結経常利益の推移と前期との比較です。

2024年3月期の連結経常利益は230億円見通しとしています。
キャッシュフロー
下記は古河電気工業のキャッシュ・フロー推移です。

古河電気工業の今後の株価について
自動車部品のワイヤハーネスなどの電装品、情報通信向けの光ファイバーなど多くの製品で世界的なシェアがあります。
「自動車産業全体の売上」や「通信会社の設備投資」が大きく業績に影響します。
技術力と警戒感
古河電池と共同で次世代2次電池である「バイポーラ型蓄電池」を開発するなど技術力はあります。新技術に加え構造改革の期待感がありますが、原材料費・輸送費などのコスト増による警戒感もあります。
2022年3月期は業績回復、2023年3月期も更に回復し割安感がありますが、まだまだ株価は安めの水準で推移しているのは警戒感が強めに見られているとも言えそうです。