石油元売り最大手のENEOSホールディングス(5020)。
今後の株価と配当はどうなるのか、株価指標と業績推移、株価チャートと配当推移を確認してみました。株価はレンジ推移から上昇しています。
- 株価は安めでレンジ推移から上昇
- 配当方針では減配可能性は低い
- 回復期待・不透明感がある
ENEOSの株価情報と業績推移
ENEOSホールディングスの株価情報と業績推移・株価チャートを確認していきます。
株価の指標
株価:574.2円
予想PER:9.62倍
PBR:0.59倍
予想EPS:59.71円
時価総額:1兆7,415億円
2023年9月6日終値時点のデータ
最新の株価参考:ENEOSホールディングス(株)【5020】:Yahoo!ファイナンス
PER、PBRともに割安ですが同業他社も割安です。
業績の推移
下記はENEOSの売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

2020年3月期の経常損益は2,500億円の黒字見通しでしたが1,357億円の赤字で着地。
2021年3月期は回復し、2022年3月期は大きく増益となりましたが、2023年3月期は大きく減益に。
2024年3月期は減収・増益見通しとしています。
参考:セグメント情報|業績ハイライト|ENEOSホールディングス
株価のチャート
下記はENEOSホールディングス5年分の週足株価チャートです。

株価は2018年9月から大きく下落推移。
2021年に入りやや上昇した後はレンジで推移。2023年以降で見ると上昇していますが、まだ安めの水準で推移しています。
ENEOSの配当情報と株主優待
ENEOSホールディングスの配当情報と株主優待制度を確認していきます。
配当金の情報
2024年3月期の予定年間配当:22円
予想年間配当利回り:3.83%
配当利回りは高いです。
配当金の推移について
下記はENEOSホールディングスの配当金推移です。配当権利日は9月(中間配当)と3月(期末配当)です。

2019年3月期:21円
2020年3月期:22円
2021年3月期:22円
2022年3月期:22円
2023年3月期:22円
2024年3月期:22円(予)
配当は据え置き推移です。
配当性向は2023年3月期が47.2%、2024年3月期の予想が約37%です。
株主還元方針の確認
株主還元方針は「現状を下回らない水準」、「在庫影響除き総還元性向50%以上」としています。
これまで赤字の時でも配当を実施しており、現状を下回らない水準方針なので減配する可能性は低いと考えられます。
株主優待について
株主優待制度は実施していないです。
ENEOSの事業内容と今後について
ENEOSホールディングスの事業内容と財務情報の確認と今後について考えてみます。
ENEOSホールディングス(5020)の概要
ENEOSホールディングス株式会社(エネオスホールディングス、英称:ENEOS Holdings, Inc.)は、2010年4月1日に設立されたENEOSグループ(当時はJXグループ)の持株会社。
石油精製・販売大手の新日本石油株式会社(現・ENEOS株式会社)と新日鉱ホールディングス株式会社(現・JX金属株式会社)が、経営統合を目的として共同で株式移転を実施し、設立された。
ENEOSホールディングス – Wikipediaより抜粋
主要事業セグメントは「エネルギー事業」、「石油・天然ガス開発事業」、「金属事業」。石油元売り国内最大手のサービスステーションのENEOS(エネオス)を運営しています。
2020年6月25日に社名を「JXTGホールディングス」から「ENEOSホールディングス」へ変更しています。
3カ月決算の実績
下記はENEOSホールディングスの連結経常利益の推移と前期との比較です。

2024年3月期の連結税引前利益は3,100億円見通しとしています。
キャッシュフロー
下記はENEOSホールディングスのキャッシュ・フロー推移です。

2023年3月期の営業CFはマイナスです。
参考:ENEOSホールディングス|Google Finance
ENEOSの今後について
原料の多くを海外の一部地域に依存しているため、その国や地域の経済情勢や政策などが業績に大きく影響します。
高配当について
中期計画にて株主還元方針を「現状を下回らない」、「総還元性向50%以上」と設定。
2022年3月期は在庫影響が大きいため配当据え置き、これまでも安定的な配当推移です。
体制見直し・社名変更
2020年6月25日に運営体制の見直しに加えて、社名を知名度の高い「ENEOS(エネオス)ホールディングス」に変更。
石油元売りだけでなく、次世代のエネルギー・素材企業として展開していきます。扱う製品上のリスクが多くありますが、しっかりと伸びる可能性も秘めています。