石油元売り大手で風力発電も行うコスモエネルギーホールディングス(5021)。今後の株価と配当がどうなるのか、業績推移・株価チャート・配当推移を分析してみました。
- 指標は割安、高配当利回り
- 配当推移は安定しているが、配当性向は不安定
- 業績見通しを出しているが、不透明感は強め
コスモエネルギーの株価情報と事業内容について
コスモエネルギーホールディングスの株価情報と事業内容を見ていきます。
株価指標
株価:2,570円
予想PER:1.87倍
PBR:0.54倍
時価総額:2,179億円
2022年3月16日終値時点のデータです。
最新の株価参考サイト:コスモエネルギーホールディングス(株)【5021】:Yahoo!ファイナンス
指標はかなり割安ですが業種全体的に割安です。
コスモエネルギーホールディングス(5021)とは
コスモエネルギーホールディングス株式会社(英語:COSMO ENERGY HOLDINGS Co.,Ltd.)は、コスモエネルギーグループの持株会社。コスモ石油株式会社の単独株式移転により設立された。
設立当初はコスモ石油株式会社のみを直接の子会社としていたが、2016年1月1日にグループ事業体制を変更し、供給機能を担うコスモ石油株式会社・販売機能を担うコスモ石油マーケティング株式会社・資源開発を担うコスモエネルギー開発株式会社などを直接の子会社とする体制に移行した。
2007年(当時はコスモ石油)より筆頭株主はアブダビ政府系投資会社(いわゆるオイルマネー)である。
コスモエネルギーホールディングス – Wikipediaより抜粋
主事業は石油開発・石油精製・石油販売ですが、再生可能エネルギー事業として風力発電も行っています。
コスモエネルギーの業績推移と株価推移について
コスモエネルギーホールディングスの業績推移と株価推移を見ていきます。
売上高と営業利益・経常利益の推移

2020年3月期は当初増益見通しでしたが、業績下方修正を行い大きく減益に。
2021年3月期は回復し、2022年3月期は大きく増益見通しとしています。
株価チャートの推移
下記はコスモエネルギー5年分の週足株価チャートです。

利益減少懸念が出た2018年11月に株価が大きく下落。
2021年以降は底値から抜けやや上昇してから落ち着いた推移です。
他の石油銘柄も原油価格の影響で同時期に上昇・下落しているのがあります。
コスモエネルギーの配当情報と決算内容について
コスモエネルギーホールディングスの配当情報と決算内容を見ていきます。
配当情報
2022年3月期の予定年間配当:100円
予想年間配当利回り:3.89%
配当金の推移
下記はコスモエネルギーの配当金推移です。
期末(3月)の一括配当を実施しています。

2022年3月期は増配予定としています。
配当性向は2021年3月期が7.8%、2022年3月期の予想が約7%です。
株主還元方針の確認
株主還元の方針は「安定的な配当を目指す」としています。
株主優待は実施していません。
決算内容の確認
2022年2月10日に決算発表。
2022年3月期3Q累計(4-12月)の連結経常利益は1,470億円と発表。
また、通期の同利益を1,550億円予想から1,950億円予想に上方修正しています。
コスモエネルギーの今後について
コスモエネルギーホールディングスの今後について考えていきます。
今後について
売上の多くを占めるガソリン・灯油・軽油は、消費者行動の影響を強く受けます。経済活動が低下すれば売上は減少、活発になれば上昇します。
また、産油国の多くは戦争や政治不安などがあり、不測の事態により原油価格・調達に悪影響を受ける可能性があります。
事業の不透明感
業績見通しを出していますが事業の中心が石油である以上、良くも悪くも不透明感が強いです。
過去の決算を見ても修正が入ることが多いです。2022年3月期は好調な業績で上方修正していますが、2021年3月期は2Qで下方修正、3Qでは大きく上方修正するなど見えにくさはあります。