石油元売り大手で風力発電も行うコスモエネルギーホールディングス(5021)。
今後の株価と配当がどうなるのか、株価指標と業績推移、株価チャートと配当推移を確認してみました。
- 割安感があるが、業種を考えると目立つ感じは無い
- 業績見通しを出しているが、不透明感あり
- 高めの配当利回りだが厳しめの業績見通し
コスモエネルギーの株価情報と業績推移
コスモエネルギーホールディングスの株価情報と業績推移・株価チャートを確認していきます。
株価の指標
株価:4,094円
予想PER:6.5倍
PBR:0.68倍
予想EPS:629.54円
時価総額:3,617億円
2023年7月21日終値時点のデータ
最新の株価参考:コスモエネルギーホールディングス(株)【5021】:Yahoo!ファイナンス
指標はかなり割安ですが業種全体が割安です。
業績の推移
下記はコスモエネルギーホールディングスの売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

2020年3月期は業績下方修正を行い大きく減益に。2021年3月期は回復、2022年3月期は大きく増益となりました。
2023年3月期は減益、2024年3月期も減益見通しとしています。
株価のチャート
下記はコスモエネルギー5年分の週足株価チャートです。

株価は利益減少懸念が出た2018年11月に大きく下落、2021年から底値を抜けて推移。
2022年4月から上昇も、2022年6月以降はやや不安定なレンジで推移しています。
他の石油銘柄も原油価格の影響で同時期に上昇・下落しているのがあります。
コスモエネルギーの配当情報と株主優待
コスモエネルギーホールディングスの配当情報と株主優待制度を確認していきます。
配当金の情報
2024年3月期の予定年間配当:200円
予想年間配当利回り:4.89%
配当金の推移について
下記はコスモエネルギーの配当金推移です。配当権利日は9月(中間配当)と3月(期末配当)を実施しています。

2024年3月期は増配予定としています。
配当性向は2023年3月期が18.5%、2024年3月期の予想が約32%です。
株主還元方針の確認
株主還元の方針は「在庫影響を除く純利益に対して60%以上(3ヵ年累計)、配当は1株あたり200円を下限」としています。
株主優待について
株主優待制度は実施していないです。
コスモエネルギーの事業内容と今後について
コスモエネルギーホールディングスの事業内容と財務情報の確認と今後について考えてみます。
コスモエネルギーホールディングス(5021)の概要
コスモエネルギーホールディングス株式会社(英語:COSMO ENERGY HOLDINGS Co.,Ltd.)は、コスモエネルギーグループの持株会社。コスモ石油株式会社の単独株式移転により設立された。
設立当初はコスモ石油株式会社のみを直接の子会社としていたが、2016年1月1日にグループ事業体制を変更し、供給機能を担うコスモ石油株式会社・販売機能を担うコスモ石油マーケティング株式会社・資源開発を担うコスモエネルギー開発株式会社などを直接の子会社とする体制に移行した。
2007年(当時はコスモ石油)より筆頭株主はアブダビ政府系投資会社(いわゆるオイルマネー)である。
コスモエネルギーホールディングス – Wikipediaより抜粋
主事業は石油開発・石油精製・石油販売ですが、再生可能エネルギー事業として風力発電も行っています。
3カ月決算の実績
下記はコスモエネルギーの各決算期における連結経常利益の推移と前期との比較です。

2024年3月期の連結経常利益は1,250億円見通しとしています。
キャッシュフロー
下記はコスモエネルギーのキャッシュ・フローの推移です。

営業CFは上下が大きいです。
参考:コスモエネルギーホールディングス|Google Finance
コスモエネルギーの今後について
売上の多くを占めるガソリン・灯油・軽油は、消費者行動の影響を強く受けます。経済活動が低下すれば売上は減少しますが、活発になれば上昇します。
また、産油国の多くは戦争や政治不安などがあり、不測の事態により原油価格・調達に悪影響を受ける可能性があります。
事業の不透明感
業績見通しを出していますが事業の中心が石油である以上、良くも悪くも不透明感が強いです。過去の決算を見ても修正が入ることが多いです。