紳士服販売チェーンの「洋服の青山」を展開する青山商事(8219)、大きく増配予定で高い利回りです。株主優待制度は商品の割引券を実施しています。株主優待に加え、配当状況や株価推移・業績推移を確認していきます。
- 配当は大きく増配で高い利回り
- 株価は大きく上昇した影響もあり調整的に下落推移
株価情報と配当状況について
青山商事の株価情報と配当状況・株主優待を確認していきます。
株価の指標(2025年4月25日終値時点)
株価:2,030円
予想PER:11.08倍
PBR:0.58倍
予想EPS:183.24円
時価総額:1,023億円
最新の株価参考サイト:青山商事(株)【8219】:Yahoo!ファイナンス
株主優待について
株主優待制度は「店舗で使える優待割引券」を実施、優待権利月は3月と9月です。
保有株式数 | 優待内容 |
---|---|
100株以上 1,000株未満 | 買物優待券(20%割引) 3枚 |
1,000株以上 3,000株未満 | 買物優待券(20%割引) 4枚 |
3,000株以上 | 買物優待券(20%割引) 5枚 |
15%割引券から20%割引券に変更しています。
参考:株主優待|青山商事
配当金の情報
2025年3月期の予定年間配当:127円
予想年間配当利回り:6.26%
配当金の推移について
下記は配当金の推移です。配当権利日は9月(中間配当)と3月(期末配当)です。

業績悪化で2020年3月期の期末配当は見送り、2021年3月期は無配当となりました。2022年3月期に復配し、その後は増配、2025年3月期は大きく増配予定としています。
配当性向は2024年3月期が32.1%、2025年3月期の予想が約68%です。
配当方針の確認
中期経営計画(~2027年3月期)の配当方針は「連結における配当性向70%もしくは株主資本配当率(DOE)3%のいずれか高い方を採用」に変更しています。
参考:中期経営計画|青山商事
業績推移と株価推移について
青山商事の業績推移と株価の推移を確認していきます。
業績の推移
下記は売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

2020年3月期の最終損益は赤字に、2021年3月期は急激な周辺環境の変化もあり大きく減収・減益で大きく赤字となりました。
その後は回復し、2025年3月期は営業・経常増益見通しとしています。
株価のチャート
下記は青山商事5年分の週足株価チャートです。

「業績悪化」や「配当減額修正(減配当)」などにより大きく株価が下落していましたが、2021年以降は下落が落ち着いて緩やかな推移に。2023年以降は業績回復などによる期待もあり上昇。
2024年4月以降は下落推移でしたが、11月に大幅増配を発表して大きく株価が上昇。2025年は大きく上昇した影響もあり下落推移しています。
事業内容と今後について
青山商事の事業内容と財務情報を確認していきます。
青山商事(8219)の概要
青山商事株式会社(あおやましょうじ、英: AOYAMA TRADING Co., Ltd.)は、紳士服の製造と、紳士服販売チェーン「洋服の青山(ようふくのあおやま)」の展開を行う企業。
業界で唯一、47都道府県全てに店舗を展開しており、業界最大手である。ギネスブックより「スーツ販売着数世界一」の認定を受けている。
青山商事 – Wikipediaより抜粋
主力事業は洋服の青山を中心とした「ビジネスウェア事業」で、全体売上の約7割です。
3か月決算の実績
下記は2025年3月期の各決算期の連結経常利益の推移と前期との比較です。

2025年3月期の連結経常利益は138.5億円見通しとしています。
キャッシュフロー
下記はキャッシュ・フロー推移です。

2020年3月期、2021年3月期の営業CFはマイナスです。
配当について
配当方針を「年間配当額60円を下限とし、配当性向40%を⽬途」から「連結における配当性向70%もしくは株主資本配当率(DOE)3%のいずれか高い方」に変更しており株主還元に積極的です。
高配当利回り
高い配当利回りですが、配当方針は中期計画ごとに変更しています。今後も業績次第・配当方針で良くも悪くも配当が大きく変わる可能性が想定されます。