「焼肉チェーン」を展開するあみやき亭(2753)。今後の株価と配当はどうなるのか、業績推移・株価チャート・配当推移を分析してみました。また、株主優待も確認していきます。
- 業績悪化により大きく減配当
- 自己資本比率が高く財務健全だが、短期的には厳しい
- 業績悪化、株価下落し安値で推移
あみやき亭の株価情報と業績推移
あみやき亭の株価情報と業績推移を見ていきます。
株価指標
株価:2,882円
予想PER:151.84倍
PBR:0.99倍
予想EPS:18.98円
時価総額:197億円
2023年1月6日終値時点のデータ。
最新の株価参考:(株)あみやき亭【2753】:Yahoo!ファイナンス
PERはかなり割高感があります。
売上高と利益の推移
下記はあみやき亭の売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

2021年3月期は外食業全体が厳しく赤字、2022年3月期も営業赤字に。2023年3月期は営業黒字回復を見込みますが、業績見通しを下方修正しており厳しめと見えます。
株価の推移
下記はあみやき亭5年分の週足株価チャートです。

株価は2018年4月頃から下落。2019年は落ち着いてレンジで推移していましたが、2020年3月に更に下落。
2021年以降で見ると下落していないですが、上昇もせず狭めのレンジで推移しています。
あみやき亭の配当情報と株主優待
あみやき亭の配当情報と株主優待制度を見ていきます。
配当金の推移
下記はあみやき亭の配当金推移です。配当権利日は、9月(中間配当)と3月(期末配当)です。

2018年3月期:100円
2019年3月期:100円
2020年3月期:100円
2021年3月期:20円
2022年3月期:30円
2023年3月期:未定
2021年3月期に大きく減配、2023年3月期の中間配当は10円、年間配当は未定としています。
配当性向は2022年3月期が32.7%です。
今後の配当について
2023年3月期の年間配当は未定ですが、業績次第では更に回復する可能性もあります。しかし、以前の年間100円水準まで回復するのは、業績見通しを考えるとかなり厳しいと考えられます。
株主優待制度について
あみやき亭の株主優待は「店舗で使える優待券」もしくは「お米」です。優待権利月は3月です。
保有株式数 | 優待内容 |
---|---|
100株以上 200株未満 | 優待券 4,000円分(1,000円券×4枚) (3年以上継続保有で+1,000円分) |
200株以上 300株未満 | 優待券 7,000円分(1,000円券×7枚) (3年以上継続保有で+1,000円分) |
300株以上 500株未満 | 優待券 12,000円分(1,000円券×12枚) もしくはお米 7.5kg (3年以上継続保有で+2,000円分) |
500株以上 | 優待券 18,000円分(1,000円券×18枚) もしくはお米 10kg (3年以上継続保有で+4,000円分) |
2020年3月末からの優待に3年以上継続保有が新設されました。
優待利回り
100株保有で年間4,000円分とした場合、優待利回りは約1.4%です。
あみやき亭の事業・決算内容と今後について
あみやき亭の事業・決算内容の確認と今後について考えてみます。
あみやき亭(2753)とは
株式会社あみやき亭(あみやきてい、英: Amiyaki Tei Co., Ltd.)は、焼肉レストランチェーン店。
2009年に株式会社スエヒロレストランシステムを100%子会社化。
あみやき亭 – Wikipediaより抜粋
2014年に株式会社アクトグループを子会社化。
2019年4月に有限会社杉江商事を子会社化。
東海地区を中心に焼き肉チェーンを展開する「あみやき亭」が収益の柱です。焼き鳥の「美濃路」や「どんどん」なども含め、合計店舗数は約250店です。主に東京都心エリア進出を加速させるためにM&Aを進めています。
決算内容を時系列に確認
2022年3月期の連結営業損益は33.8億円の赤字、経常利益は13.2億円の黒字と発表。2023年3月期の営業利益は10億円、経常利益は10.8億円見通しとしています。(2022年4月4日の決算発表にて)
2023年3月期1Q決算
2023年3月期1Q(4-6月)の連結経常利益は2.5億円と発表。(2022年7月4日の決算発表にて)
2023年3月期2Q決算
2023年3月期2Q累計(4-9月)の連結経常利益は1.7億円と発表。(2022年10月3日の決算発表にて)
2023年3月期3Q決算
2023年3月期3Q累計(4-12月)の連結経常利益は2.9億円と発表。また、通期の同利益を従来予想の10.8億円予想から5.9億円予想に下方修正しています。(2023年1月4日の決算発表にて)
今後について
営業利益は赤字が続いていましたが、2023年3月期1Qで黒字回復。しかし、2Q単体では再び赤字になり厳しい状況が続いています。
コスト上昇の厳しさも
外食産業は、原材料費・人件費などのコスト上昇により、厳しい業績の企業が出ていました。あみやき亭も自粛要請などの影響を除いても業績はやや厳しく推移していました。
長期で見ると買い場の可能性も
不透明感が強いため、株価が低迷していると言えます。しかし、今後の政策・環境次第では外食産業が大きく回復する可能性があります。
当然、時期や規模など見えにくいものが大きいですが、あくまでも可能性の一つとして考えておくのも良いかもしれないです。