「焼肉チェーン」を展開するあみやき亭(2753)。
今後の株価と配当はどうなるのか、株価指標と業績推移、株価チャートと配当推移を確認してみました。また、株主優待も確認していきます。
- 業績回復期待から短期で急上昇
- 自己資本比率が高く財務健全
- 配当は回復傾向で推移
あみやき亭の株価情報と業績推移
あみやき亭の株価情報と業績推移・株価チャートを確認していきます。
株価の指標
株価:3,380円
予想PER:23.86倍
PBR:1.15倍
予想EPS:141.64円
時価総額:231億円
2023年4月7日終値時点のデータ
最新の株価参考:(株)あみやき亭【2753】:Yahoo!ファイナンス
目立った割高感・割安感は無いです。
業績の推移
下記はあみやき亭の売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

2021年3月期は外食業全体が厳しく赤字となり、2022年3月期も営業赤字に。
2023年3月期は黒字回復も厳しめとなりましたが、2024年3月期は大きく回復見通しとしています。
株価のチャート
下記はあみやき亭5年分の週足株価チャートです。

株価は2018年4月頃から大きく下落。2019年は落ち着いてレンジで推移していましたが、2020年3月に更に下落。
2021年以降は上昇も下落もせず狭めのレンジで推移していましたが、2023年4月に大きく上昇しています。
あみやき亭の配当情報と株主優待
あみやき亭の配当情報と株主優待制度を見ていきます。
配当情報
2024年3月期の予定年間配当:60円
予想年間配当利回り:1.78%
配当金の推移について
下記はあみやき亭の配当金推移です。配当権利日は9月(中間配当)と3月(期末配当)です。

2019年3月期:100円
2020年3月期:100円
2021年3月期:20円
2022年3月期:30円
2023年3月期:40円
2024年3月期:60円(予)
2021年3月期に大きく減配も、その後は増配し回復推移です。
配当性向は2023年3月期が207.4%、2024年3月期の予想が約42%です。
株主優待について
株主優待制度は「店舗で使える優待券」もしくは「お米」、優待権利月は3月です。
保有株式数 | 優待内容 |
---|---|
100株以上 200株未満 | 優待券 4,000円分(1,000円券×4枚) (3年以上継続保有で+1,000円分) |
200株以上 300株未満 | 優待券 7,000円分(1,000円券×7枚) (3年以上継続保有で+1,000円分) |
300株以上 500株未満 | 優待券 12,000円分(1,000円券×12枚) もしくはお米 7.5kg (3年以上継続保有で+2,000円分) |
500株以上 | 優待券 18,000円分(1,000円券×18枚) もしくはお米 10kg (3年以上継続保有で+4,000円分) |
2020年3月末からの優待に3年以上継続保有が新設されました。
優待利回り
100株保有で年間4,000円分とした場合、優待利回りは約1.2%です。
あみやき亭の事業内容と今後について
あみやき亭の事業内容と財務情報の確認と今後について考えてみます。
あみやき亭(2753)の概要
株式会社あみやき亭(あみやきてい、英: Amiyaki Tei Co., Ltd.)は、焼肉レストランチェーン店。
2009年に株式会社スエヒロレストランシステムを100%子会社化。
あみやき亭 – Wikipediaより抜粋
2014年に株式会社アクトグループを子会社化。
2019年4月に有限会社杉江商事を子会社化。
2023年4月に株式会社ニュールックを子会社化予定。
東海地区を中心に焼き肉チェーンを展開する「あみやき亭」が収益の柱です。
焼き鳥の「美濃路」や「どんどん」なども含め、合計店舗数は約250店です。主に東京都心エリア進出を加速させるためにM&Aを進めています。
3カ月決算の実績
下記はあみやき亭の各決算期における連結経常利益の推移と前期との比較グラフです。

2024年3月期の連結経常利益は18.8億円見通しとしています。
キャッシュフロー
下記はあみやき亭のキャッシュ・フローの推移です。

2021年3月期は営業CFがマイナス、その後回復しています。
あみやき亭の今後について
2023年3月期は想定より回復が鈍かったものの営業黒字回復、2024年3月期は大きく回復を見込んだこともあり、株価が上昇しています。
コスト上昇の厳しさも
外食産業は、原材料費・人件費などのコスト上昇により、厳しい業績の企業が出ていました。
あみやき亭も自粛要請などの影響を除いても業績はやや厳しく推移しており、警戒するポイントとも言えそうです。
想定より回復する可能性も
外食産業はコスト面以外でも警戒するポイントはいくつかありますが、今後は消費者マインドの更なる回復にも期待ができ、想定以上の回復となる可能性もあります。
配当が以前の100円水準まで戻ると優待と合わせた利回りのお得さも出る可能性もあります。