事業再構築を行い「脱総合化学」、「個性派化学」を目指すレゾナック・ホールディングス(旧・昭和電工)(4004)。株価指標と業績推移、配当推移と株価チャートを確認してみました。
- 配当は減配後、据え置きで推移
- 株価は大きく下落から上昇に
株価情報と配当状況について
レゾナック・ホールディングスの株価情報と配当状況・株主優待制度を確認していきます。
株価の指標(2025年7月17日終値時点)
株価:3,613円
予想PER:25.11倍
PBR:1.03倍
予想EPS:143.86円
時価総額:6,680億円
最新の株価参考:(株)レゾナック・ホールディングス【4004】:Yahoo!ファイナンス
株主優待について
株主優待制度は実施していないです。
配当金の情報
2025年12月期の予定年間配当:65円
予想年間配当利回り:1.8%
配当金の推移について
下記は配当金の推移です。

2020年12月期に減配し、その後は据え置きで推移しています。
配当性向は2024年12月期が21.2%、2025年12月期の予想が約45%です。
配当方針
配当方針は「収益状況及び今後の事業展開に備えるための内部留保を勘案し決定することを基本」としています。
業績推移と株価推移について
レゾナック・ホールディングスの業績推移と株価推移を確認していきます。
業績の推移
下記は売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

2020年12月期は経常損益が439億円の赤字、最終損益は763億円の赤字となりました。2023年12月期も赤字転落しましたが、2024年12月期は大きく黒字回復。
2025年12月期は減益予想としています。
株価のチャート
下記は5年分の週足株価チャートです。

株価は2021年に入ると業績回復の兆しで上昇していましたが、2021年8月に新株発行実施、警戒感などから再度下落し、その後はレンジで推移。
2023年11月以降は上昇、2025年に入ると大きく下落していましたが、2025年6月以降は上昇推移しています。
事業内容と財務状況について
レゾナック・ホールディングスの事業内容と財務状況を確認していきます。
レゾナック・ホールディングス(4004)の概要
株式会社レゾナック・ホールディングス(英: Resonac Holdings Corporation)は、日本の大手化学工業会社。旧商号は昭和電工株式会社(しょうわでんこう、英: Showa Denko K.K.)。
2023年1月1日をもって持株会社に移行し、商号を株式会社レゾナック・ホールディングスに変更した。
電子・情報材料など高収益の事業に注力する事業再構築を行い「脱総合化」を図り「個性派化学」を目指している。
レゾナック・ホールディングス – Wikipediaより抜粋
主な事業は「石油化学」、「化学品」、「無機」、「アルミニウム」、「エレクトロニクス」です。
国内で初めてアルミニウムの商業生産開始、リチウムイオン電池用のカーボンナノファイバーで世界初の商品化に成功するなど高い技術力を持っています。
3カ月決算の実績
下記は2025年12月期の各決算期における連結営業利益の推移と前期との比較です。

2025年12月期の連結営業利益は490億円見通しとしています。
キャッシュフロー
下記はキャッシュ・フロー推移です。

2020年12月期は子会社株式の取得による支出が大きいです。営業CFは比較的安定しています。
配当について
2020年12月期に大きく減配した後は据え置きで推移、利回りは高くないです。
過去の配当水準まで戻れば高い利回りとなる可能性がありますが、不透明感があります。