東京電力に次ぐ電力業界2位の関西電力(9503)、配当は安定推移。株価指標と業績推移、株価チャートと配当推移を確認していきます。
株価情報と配当・優待
株価情報と配当状況・株主優待制度を確認していきます。
株価の指標(2024年8月30日終値時点)
株価:2,585円
予想PER:8.87倍
PBR:0.96倍
予想EPS:291.37円
時価総額:2兆4,266億円
最新の株価参考:関西電力(株)【9503】:Yahoo!ファイナンス
株主優待について
株主優待制度は実施していないです。
配当金の情報
2025年3月期の予定年間配当:60円
予想年間配当利回り:2.32%
配当金の推移について
下記は配当金の推移です。配当権利日は9月(中間配当)と3月(期末配当)です。
東日本震災・高浜原発問題で赤字となった2011年3月期から2015年3月期までは無配当でしたが、2017年3月期に復配。ここ数年は年間50円で推移しています。2025年3月期は増配予定としています。
配当性向は2024年3月期が10.1%、2025年3月期が約21%です。
配当方針について
株主還元方針は「安定的に配当を実施する」としています。
業績推移と株価推移
業績推移と株価推移を確認していきます。
業績の推移
下記は売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。
2021年3月期は販売電力量をはじめ、事業全体に影響があり減益に。2022年3月期はさらに厳しくなり、2023年3月期は営業・経常赤字となりました。
2024年3月期は大きく回復、2025年3月期は減益見通しとしています。
参考:業績見通し|関西電力
株価のチャート
下記は5年分の週足株価チャートです。
株価は厳しい推移でしたが、2023年5月以降は業績回復見通しから大きく上昇。2023年9月中旬から下落していましたが、2024年3月中旬から大きく上昇。
2024年6月以降は下落推移しています。
事業内容と財務状況
事業内容と財務情報を確認していきます。
関西電力(9503)の概要
関西電力株式会社(かんさいでんりょく)は、電気の販売量で日本国内第2位。
略称として関電(かんでん)や、KEPCO(Kansai Electric Power Co., Inc.=ケプコ)が使われる。近畿地方や関東地方などで電力小売事業や、発電事業を行っている。
発電能力と比べ、実際の発電所は原子力発電による比率が約55%となっている(他社からの買電、融通、揚水発電を除いた発電量における、設備別比重)。その一方、本来の電力供給エリア外である富山県の黒部川流域などに、最大出力30万kW超の大型の水力発電所も所有する。
関西電力 – Wikipediaより抜粋
中心事業は「電気事業」です。他には「ガス・その他エネルギー事業」、「情報通信事業」も展開しています。
原子力発電への依存度が高く、代替電力の確保を進めています。
3か月決算の実績
下記は3か月決算の連結経常利益の推移と前期との比較です。
2025年3月期の連結経常利益は3,600億円見通しとしています。
キャッシュフロー
下記はキャッシュ・フローの推移です。
2023年3月期の営業CFは減少しましたが、2024年3月期は大きく増えています。
配当について
ここ数年は年間50円で安定配当推移、2025年3月期は増配予定で利回りは平均より高めです。株価は上昇推移から下落場面が出ています。