電気機器メーカーのマクセル(6810)、業績悪化で無配当に転落していましたが、復配後は安定推移しています。配当状況に加え、株価指標と業績推移、株価チャート・配当推移を確認していきます。
株価情報と配当情報
株価情報と配当状況・株主優待制度を確認していきます。
株価の指標(2024年9月9日終値時点)
株価:1,862円
予想PER:14.17倍
PBR:0.87倍
予想EPS:131.43円
時価総額:925億円
最新の株価参考:マクセル(株)【6810】:Yahoo!ファイナンス
株主優待について
株主優待制度は実施していません。
配当金の情報
2025年3月期の予定年間配当:50円
予想年間配当利回り:2.69%
配当金の推移について
下記は配当金の推移です。配当権利日は9月(中間配当)と3月(期末配当)です。
2020年3月期は特別配当が突出しています。2021年3月期は業績悪化により無配、2022年3月期は復配しています。
2024年3月期の配当性向は30.4%、2025年3月期の予想配当性向は約38%です。
業績推移と株価推移
業績推移と株価推移を確認していきます。
業績の推移
下記は売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。
2020年3月期の最終損益は104億円の赤字となり、2021年3月期、2022年3月期も最終赤字で3期連続最終赤字となりました。
2023年3月期は黒字回復、2025年3月期は減益見通しとしています。
参考:業績・財務情報|マクセル
株価のチャート
下記は5年分の週足株価チャートです。
2020年5月に2021年3月期の配当を見送ることを発表しましたが、ある程度織り込まれていたのもあり株価への反応は限定的でした。
2023年に入ると上昇していますが、下落する場面も出ています。
事業内容と財務状況
事業内容と財務状況を確認していきます。
マクセル(6810)の概要
マクセル株式会社(英: Maxell, Ltd.)は、電池、磁気テープ、光学部品、理美容、健康、医療などの製造・販売、CD、DVDなどの光ディスクの販売を行う日本の企業。
電池ではアルカリマンガン乾電池や酸化銀電池を日本初でそれぞれ製品化している。
過去には、記憶メディア部門はTDKやソニー、乾電池部門はパナソニック オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社とのシェア争いが熾烈を極めた時期もあったが、現在の部門別売上高ではそれぞれ後塵を拝している。
マクセル – Wikipediaより抜粋
マクセル株式会社は一般向けには電池や美容家電などが強いです。
昔はカセットテープやCD-RなどのCMもしており、日立製作所(HITACHI)の完全子会社時代もありました。
キャッシュフロー
下記はキャッシュ・フローの推移です。
2023年3月期の営業CFは大きく減少、不安定な営業CFの推移です。
配当について
大きな特別配当実施後は業績悪化で無配当となりましたが復配しています。
特別配当の実施理由と配当方針
2020年3月期の特別配当を実施した理由ですが、下記が公式サイトのIR情報の一部です。
基本配当方針‐安定的かつ適正な利益還元を継続的に行うことを基本とし、具体的には、業績を反映させ、財務状況や将来への投資などを総合的に勘案し、配当性向3~4割を目安として実施します。
中期経営計画の修正及び株主還元に関するお知らせ|マクセルホールディングスより一部抜粋
MG20期間中の株主還元‐ 適正な資本構成をめざし、MG20の期間中(2019~2020年度)は、総還元性向100%以上を目安とし、株主の皆様への利益還元を機動的に実施します。
特別配当はあくまでも特別な株主還元策として配当性向100%以上を目安として行ったものです。
高めの利回りですが、基本の配当方針は「配当性向3~4割を目安」としています。