「すき家」、「はま寿司」などを展開するゼンショーホールディングス(7550)、株主優待制度は食事券を実施しています。株主優待に加え、株価指標と業績推移、配当推移と株価チャートを確認していきます。
株価情報と株主優待
株価情報と配当状況・株主優待制度を確認していきます。
株価の指標(2024年7月12日終値時点)
株価:6,230円
予想PER:26.38倍
PBR:5.32倍
予想EPS:236.17円
時価総額:1兆14億円
最新の株価参考:(株)ゼンショーホールディングス【7550】:Yahoo!ファイナンス
株主優待について
株主優待制度はグループで使える「食事優待券」を実施しています。優待権利月は、3月と9月の年2回です。
保有株式数 | 優待内容 |
---|---|
100株以上 300株未満 | 1,000円分 (500円券×2枚) |
300株以上 500株未満 | 3,000円分 (500円券×6枚) |
500株以上 1,000株未満 | 6,000円分 (500円券×12枚) |
1,000株以上 5,000株未満 | 12,000円分 (500円券×24枚) |
5,000株以上 | 30,000円分 (500円券×60枚) |
「すき家」、「ココス」、「なか卯」などで利用できます。
優待利回りについて
100株保有で年間2,000円分とした場合、優待利回りは約0.3%です。
配当金の情報
2025年3月期の予定年間配当:70円
予想年間配当利回り:1.12%
配当金の推移について
下記は配当金の推移です。配当権利日は9月(中間配当)と3月(期末配当)です。
2024年3月期は年間50円に増配、2025年3月期も増配予定としています。
配当性向は2024年3月期が25.6%、2025年3月期の予想は約30%です。
配当方針の確認
配当方針は「業績に応じた利益配分を行うことを基本方針」としています。
過去には無配となったこともありましたが、大きく増配しています。
業績推移と株価推移
業績推移と株価推移を確認していきます。
業績の推移
下記は売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。
2021年3月期は自粛要請・時短営業など取り巻く環境の悪化により大きく減益に、2022年3月期は協力金計上で経常利益が大きく回復。
2024年3月期は大きく増益、2025年3月期も増益見通しとしています。
株価のチャート
下記は5年分の週足株価チャートです。
株価は2021年は緩やかな推移でしたが、2022年に入ると上昇。2023年2月以降はロッテリア買収、好調な業績見通しなどから大きく上昇。
9,000円まで大きく上昇していましたが、2023年11月以降は上昇が落ち着いて下落する場面も出ています。
事業内容と財務状況
事業内容と財務状況を確認していきます。
ゼンショーホールディングス(7550)の概要
株式会社ゼンショーホールディングス(ZENSHO HOLDINGS CO., LTD.)は、「すき家」をはじめとする各種外食チェーンや、各種スーパーマーケット等を傘下に持つ持株会社である。
連結子会社として、牛丼とカレーライスを中心とする外食チェーン「すき家」の運営管理を行うすき家、ファミリーレストランチェーンの「ココスジャパン」、イタリアンファミリーレストランチェーンの「ジョリーパスタ」、丼物とうどんを中心とする外食チェーンの「なか卯」、焼肉レストランチェーンの「TAG-1」、ハンバーガーなどのファストフード店ロッテリアなどを有する
ゼンショー – Wikipediaより
牛丼カテゴリーの「すき家」を柱に、「なか卯」、「ココス」、「ビックボーイ」、「ロッテリア」など多く企業で構成されています。
積極的なM&Aを行っています。
キャッシュフロー
下記はキャッシュ・フローの推移です。
好調な営業CFの推移で、投資もしっかり行っています。
配当・優待について
株主優待制度は、吉野家・松屋と比較すると優待利回りが低く、吉野家や松屋の方がお得と紹介されることが多いですが、株主優待はあくまでもオマケです。
同業他社と比較する場合は「どこに強みがあるのか」、「今後の伸びしろ」を探るのが株を保有する重要なポイントとなります。
配当は大きく増配予定ですが業績に連動する印象が強く利回りは低めです。また、株価が大きく上昇した影響もあり割高感が強めです。