美容健康機器メーカーのヤーマン(6630)。
今後の株価と配当はどうなるのか、株価指標と業績推移、株価チャートや配当推移を確認してみました。また、株主優待制度も確認していきます。
- やや割高感あり、減益見通しに下方修正
- 決算発表後に大きく株価が動く場面あり
- 伸びしろがあるがリスクもある
ヤーマンの株価情報と業績推移
ヤーマンの株価情報と業績推移・株価チャートを確認していきます。
株価の指標
株価:1,140円
予想PER:15.68倍
PBR:2.5倍
予想EPS:72.7円
時価総額:665億円
2023年4月7日終値時点のデータ。
最新の株価参考:ヤーマン(株)【6630】:Yahoo!ファイナンス
PBRにやや割高感があります。
業績の推移
下記はヤーマンの売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

2020年4月期はインバウンド需要の低迷、店舗休業などの影響で大きく減収・減益。2021年4月期は回復し、2022年4月期も増収・増益で過去最高を更新。
2023年4月期は下方修正を行い減益見通しとしています。
株価チャート
下記はヤーマン5年分の週足株価チャートです。

株価は2020年4月から上昇していましたが、2021年から下落。
2022年9月、2023年3月の決算後に下落したように、決算発表後に大きく株価が上昇・下落しているのが目立ちます。
ヤーマンの配当情報と株主優待
ヤーマンの配当情報と株主優待制度を見ていきます。
配当情報
2023年4月期の予定年間配当:13円
予想年間配当利回り:1.14%
配当利回りは低いです。
配当金の推移について
下記はヤーマンの配当金推移です。配当権利日は10月(中間配当)と4月(期末配当)です。

2018年4月期:7.6円
2019年4月期:8.1円
2020年4月期:3.6円
2021年4月期:8.1円
2022年4月期:8.5円
2023年4月期:8.5円(予)
2023年4月期の配当は増配予定としています。
配当性向は2022年4月期が8.4%、2023年4月期の予想が約18%です。
株主優待について
株主優待制度は「自社オンラインストアで利用できる優待割引券」、優待権利月は4月です。
保有株式数 | 優待内容 |
---|---|
100株以上 | 5,000円相当 |
500株以上 | 14,000円相当 |
保有期間が長くなると金額が増えます。
優待利回り
100株保有で5,000円相当とした場合、優待利回りは約4.4%です。
ヤーマンの事業内容と今後について
ヤーマンの事業内容と財務情報の確認と今後について考えてみます。
ヤーマン(6630)の概要
ヤーマン株式会社は、美容・健康機器メーカー。
設立当初は半導体検査装置の輸入をし、国内の大手半導体製造会社向けに販売。その後、レーザー工学による測定システムの開発に成功し、この技術を利用して健康機器産業に事業を拡大。
現在は美容健康機器や化粧品の研究開発・製造・販売を主に行う。
ヤーマン – Wikipediaより抜粋
美容健康機器の研究開発、製造・輸出入販売がメインです。
2021年4月期の海外売上比率は約30%あり、今後も中国を中心にグローバル展開の拡大を目指しています。
3カ月決算の実績
下記はヤーマンの各決算期における連結経常利益の推移と前期との比較グラフです。

2023年4月期の連結経常利益は62億円見通しとしています。
キャッシュフロー
下記はヤーマンのキャッシュ・フローの推移です。

2021年4月に営業CFが大きく増えています。
ヤーマンの今後について
インバウンド需要が大きく落ち込んでいますが、実店舗からECを中心とした通信販売にシフトし、通販部門・海外部門(中国)は伸ばしています。
競争激化・リスク
美容健康関連は市場が大きいため、競合企業の参入・競争の激化が想定されます。また、扱う商品で不具合が生じた場合、業績に悪影響する可能性もあります。
広告宣伝・研究開発などの先行投資を行っているため、伸びしろもありますが、結果として投資に見合わないケースが出る可能性も想定されます。