美容健康機器メーカーのヤーマン(6630)。今後の株価と配当はどうなるのか、業績推移・株価チャート・配当推移を分析してみました。また、株主優待制度も確認していきます。
- やや割高感あり、好調な業績推移
- 決算発表後に大きく株価が動く場面あり
- 伸びしろがあるがリスクも当然ある
ヤーマンの株価情報と業績推移
ヤーマンの株価情報と業績推移を見ていきます。
株価指標
株価:1,341円
予想PER:11.09倍
PBR:2.8倍
予想EPS:120.9円
時価総額:782億円
2022年12月20日終値時点のデータ。
最新の株価参考:ヤーマン(株)【6630】:Yahoo!ファイナンス
PBRに、やや割高感があります。
売上高と利益の推移
下記はヤーマンの売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

2020年4月期はインバウンド需要の低迷、店舗休業などの影響で大きく減収・減益に。
2021年4月期は回復、2022年4月期も増収・増益で過去最高を更新。2023年4月期は更に増収・増益見通しとしています。
株価の推移
下記はヤーマン5年分の週足株価チャートです。

株価は2020年4月から上昇していましたが、2021年から下落。
2022年9月の決算後にも下落したように、決算発表後に大きく株価が上昇・下落しているのが目立ちます。
ヤーマンの配当情報と株主優待
ヤーマンの配当情報と株主優待を見ていきます。
配当情報
2023年4月期の予定年間配当:8.5円
予想年間配当利回り:0.63%
配当利回りは低いです。
配当金の推移
下記はヤーマンの配当金推移です。配当権利日は、10月(中間配当)と4月(期末配当)です。

2018年4月期:7.6円
2019年4月期:8.1円
2020年4月期:3.6円
2021年4月期:8.1円
2022年4月期:8.5円
2023年4月期:8.5円(予)
2023年4月期の配当は据え置き予定としています。
配当性向は2022年4月期が8.4%、2023年4月期の予想が約7%です。
株主優待制度について
ヤーマンの株主優待は「自社オンラインストアで利用できる優待割引券」です。優待権利月は4月です。
保有株式数 | 優待内容 |
---|---|
100株以上 | 5,000円相当 |
500株以上 | 14,000円相当 |
保有期間が長くなると金額が増えます。
優待利回り
100株保有で5,000円相当とした場合、優待利回りは約3.7%です。
ヤーマンの事業・決算内容と今後について
ヤーマンの事業・決算内容の確認と今後について考えてみます。
ヤーマン(6630)とは
ヤーマン株式会社は、美容・健康機器メーカー。
設立当初は半導体検査装置の輸入をし、国内の大手半導体製造会社向けに販売。その後、レーザー工学による測定システムの開発に成功し、この技術を利用して健康機器産業に事業を拡大。
現在は美容健康機器や化粧品の研究開発・製造・販売を主に行う。
ヤーマン – Wikipediaより抜粋
美容健康機器の研究開発、製造・輸出入販売がメインです。2021年4月期の海外売上比率は約30%あり、今後も中国を中心にグローバル展開の拡大を目指しています。
決算内容を時系列に確認
2022年4月期の連結経常利益は80.6億円と発表。2023年4月期の同利益は96億円見込み、年間配当は8.5円予定としています。(2022年6月14日の決算発表にて)
2023年4月期1Q決算
2023年4月期1Q(5-7月)の連結経常利益は21億円と発表、前年同期比28.8%減となりました。(2022年9月13日の決算発表にて)
2023年4月期2Q決算
2023年4月期2Q累計(5-10月)の連結経常利益は67.9億円と発表、前年同期比65.4%増となりました。(2022年12月13日の決算発表にて)
今後について
インバウンド需要が大きく落ち込んでいますが、実店舗からECを中心とした通信販売にシフトし、直販部門・海外部門(中国)を中心に伸ばしています。
競争激化・リスク
美容健康関連は市場が大きいため、競合企業の参入・競争の激化が想定されます。また、扱う商品で不具合が生じた場合、業績に大きく悪影響する可能性もあります。
広告宣伝・研究開発などの先行投資を行っているため、伸びしろもありますが、結果として投資に見合わないケースが出る可能性も想定されます。