住友化学の株価が下落レンジで推移・厳しい業績見通し【4005】

住友グループの総合化学大手の住友化学(4005)。

今後の株価と配当はどうなるのか、株価指標と業績推移、株価チャートと配当推移を確認してみました。

住友化学の株価POINT
  • 割安感あり、配当は連続減配
  • 厳しい業績見通し、株価は下落レンジで推移
  • 伸びている事業と厳しめの事業がある
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住友化学の株価情報と業績推移

住友化学の株価情報と業績推移・株価チャートを確認していきます。

株価の指標

株価:425円
予想PER:69.56倍
PBR:0.59倍
予想EPS:6.11円
時価総額:7,037億円

2023年5月30日終値時点のデータ
最新の株価参考:住友化学(株)【4005】:Yahoo!ファイナンス

PERは割高、PBRは割安です。

業績の推移

下記は住友化学の売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

2022年3月期は大きく増収・増益で業績が回復しましたが、2023年3月期は下方修正を行い営業赤字で着地。

2024年3月期も厳しい利益見通しです。

参考:財務・業績推移|住友化学株式会社

株価のチャート

下記は住友化学5年分の週足株価チャートです。

2018年の年始には800円を超えた株価ですが、その後は下落推移。

2021年に入ると上昇も、2021年3月以降で見ると下落レンジで推移しています。

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住友化学の配当情報と株主優待

住友化学の配当情報と株主優待制度を確認していきます。

配当金の情報

2024年3月期の予定年間配当:12円
予想年間配当利回り:2.82%

配当金の推移について

下記は住友化学の配当金推移です。配当権利日は9月(中間配当)と3月(期末配当)です。

住友化学の年間配当金推移

2019年3月期:22円
2020年3月期:17円
2021年3月期:15円
2022年3月期:24円
2023年3月期:18円
2024年3月期:12円(予)

2022年3月期に大きく回復も、2023年3月期は減配。2024年3月期も減配予定としています。

配当性向は2023年3月期が421.2%、2024年3月期の予想が約196%です。

株主還元方針の確認

配当方針は「中長期的には配当性向30%程度を安定して達成することを目指す」としています。

利益予想と配当方針、過去の配当を考えると厳しくなる可能性も想定されます。

参考:株主還元・配当|住友化学株式会社

株主優待について

株主優待制度は実施していないです。

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住友化学の事業内容と今後について

住友化学の事業内容と財務情報の確認と今後について考えてみます。

住友化学(4005)の概要

住友化学株式会社(すみともかがく、Sumitomo Chemical Company, Limited)は、住友グループの大手総合化学メーカーである。国内化学メーカーとしては第2位。

住友グループの中核企業で、住友グループ広報委員会にも参加する企業であり、三井住友銀行、住友金属工業(現・日本製鉄、現在は住友グループを離脱)とともに、住友御三家の一角をなしていた中核企業でもある。

住友化学 – Wikipediaより抜粋

住友化学は「石油化学」をはじめ、「エネルギー・機能材料」、「情報電子化学」、「健康・農業関連」、「医薬品」など多くの事業を展開しています。

キャッシュフロー

下記は住友化学のキャッシュ・フロー推移です。

参考:住友化学|Google Finance

住友化学の今後について

2022年3月期は「石油化学の製品市況上昇」、「情報電子化学等での堅調な出荷」で大きく業績回復。

2023年3月期は円安影響もあり好調となると見られていましたが、原材料価格の上昇などにより厳しくなりました。

伸びしろ

情報電子化学事業の需要増、医薬品事業の販売拡大など明るい材料もあり、取り扱う製品は今後も伸びしろがあります。

リスク要因

石油化学部門で原料となるナフサの価格の他、為替変動や価格競争、原材料コストなどが業績に悪影響を及ぼすケースが考えられます。

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