信越化学系樹脂加工メーカーの信越ポリマー(7970)。今後の株価と配当がどうなるのか、業績推移・株価チャート・配当推移を分析してみました。
- 株価は上昇が目立つ動きに
- 業績好調で連続増配、高めの配当利回り
信越ポリマーの株価情報と業績推移
信越ポリマーの株価情報と業績推移を見ていきます
株価指標
株価:1,265円
予想PER:11.6倍
PBR:0.96倍
予想EPS:109.08円
時価総額:1,045億円
2023年1月26日終値時点のデータ。
最新の株価参考:信越ポリマー(株)【7970】:Yahoo!ファイナンス
業種を考えると目立った割高感・割安感は無いです。
売上高と利益の推移
下記は信越ポリマーの売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

2021年3月期は減収・減益となりましたが、2022年3月期は大きく増収・増益に。2023年3月期も大きく増収・増益見通しとしています。
株価の推移
下記は信越ポリマー5年分の週足株価チャートです。

株価は2018年は厳しい推移でしたが、2020年4月以降は上昇推移。
2022年8月以降は上昇が落ち着き下落していましたが、短期で再び上昇しています。
信越ポリマーの配当情報と株主優待
信越ポリマーの配当情報と株主優待制度を見ていきます。
配当情報
2023年3月期の予定年間配当:36円
予想年間配当利回り:2.85%
配当金の推移
下記は信越ポリマーの配当金推移です。配当権利日は、9月(中間配当)と3月(期末配当)です。

2018年3月期:12円
2019年3月期:16円
2020年3月期:18円
2021年3月期:20円
2022年3月期:26円
2023年3月期:36円(予)
配当金は毎年増配しており、2023年3月期も増配予定としています。
配当性向は2022年3月期が33.3%、2023年3月期の予想が約33%です。
配当方針の確認
配当方針は「業績に応じた中期的に安定した配当を継続して行うことを基本方針、35%前後の配当性向を中長期的な目安に安定的な配当に努める」としています。
株主優待について
株主優待制度は実施していないです。
信越ポリマーの事業・決算内容と今後について
信越ポリマーの事業・決算内容と今後について考えてみます。
信越ポリマー(7970)とは
信越ポリマー株式会社(しんえつポリマー、英称:Shin-Etsu Polymer Co., Ltd.)は、日本の化学メーカーである。
親会社の信越化学工業が生産した塩ビ樹脂・珪素樹脂等を原料とした加工品製造を主としている。携帯電話ボタン製造は世界首位。ウエハ容器では世界第2位である。
信越ポリマー – Wikipediaより一部抜粋
中心事業は「半導体関連容器」、「OA機器用部品」などの精密成型品事業です。
決算内容を時系列に確認
2022年3月期の連結経常利益は101億円と発表。2023年3月期の業績見通しは非開示、年間配当は未定としています。(2022年4月26日の決算発表にて)
2023年3月期1Q決算
2023年3月期1Q(4-6月)の連結経常利益は39.7億円と発表。また、2023年3月期の連結経常利益を125億円見込み、年間配当は36円予定としています。(2022年7月26日の決算発表にて)
2023年3月期2Q決算
10月26日大引け後(15:30)に決算を発表。23年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比57.0%増の73.8億円に拡大し、通期計画の125億円に対する進捗率は59.1%に達し、5年平均の48.0%も上回った。
2023年3月期3Q決算
2023年3月期3Q累計(4-12月)の連結経常利益は111億円と発表、前年同期比44.2%増となりました。(2023年1月25日の決算発表にて)
今後について
半導体産業、電子部品産業で需要拡大、自動車関連産業の需要も回復したため好調に推移しています。
好調さとリスク要因
業績好調さもあり、株価の上昇が目立つ推移をしています。需要が大きいと見られていますが、原料価格の高騰やM&Aを含めた投資がどこまで影響するのか見えにくい部分もあります。