腕時計で国内首位級のセイコーホールディングス(8050)。今後の株価・配当はどうなるのか、株価指標・業績推移・株価チャートを分析してみました。
- 業績・配当回復予定だが完全回復とはいかず
- 株価は下落から抜け上昇推移
- 短期でも長期でも不安材料はある
SEIKOの株価情報と事業内容について
セイコーホールディングスの株価情報と事業内容を見ていきます。
株価指標
株価:2,249円
予想PER:23.19倍
PBR:0.8倍
時価総額:931億円
2022年3月22日終値時点のデータです。
最新の株価参考サイト:セイコーホールディングス(株)【8050】:Yahoo!ファイナンス
PBRはやや割安感があります。
セイコーホールディングス(8050)とは
セイコーホールディングス株式会社(英称:Seiko Holdings Corporation)は、セイコーグループの中心会社である。
ブランド名はSEIKOの他複数を保有しており、高級実用腕時計であるグランドセイコーや高級・宝飾腕時計としてクレドール、セカンドラインとしてデフュージョンブランドALBAをはじめ、ALBAの上級ファッションブランドウォッチであるWIRED、ライセンスウォッチブランドアニエスベーなどを展開している。
セイコーホールディングス – Wikipediaより抜粋
セイコーホールディングスは「電子デバイス事業」、「システムソリューション事業」なども展開していますが、中心事業は「ウォッチ事業(時計事業)」です。
SEIKOの業績推移と株価推移について
セイコーホールディングスの業績推移と株価推移を見ていきます。
売上高と営業利益・経常利益の推移

インバウンド需要が大きく減少したことで2021年3月期は大きく減益となりました。
2022年3月期は大きく回復する見通しとしています。
株価の推移
下記はセイコーホールディングス5年分の週足株価チャートです。

株価は2018年から上昇・下落を繰り返しながら下落推移。
2020年3月に大きく下落しましたが、2021年以降でみると底値から抜けてやや上昇しています。
SEIKOの配当情報と決算内容について
セイコーホールディングスの配当情報と決算内容を見ていきます。
配当情報
2022年3月期の予定年間配当:50円
予想年間配当利回り:2.22%
配当金の推移
下記はセイコーの配当金推移です。
配当権利日は、9月(中間配当)と3月(期末配当)です。

2017年3月期:75円
2018年3月期:75円
2019年3月期:75円
2020年3月期:75円
2021年3月期:37.5円
2022年3月期:50円(予)
2021年3月期は大きく減配。2022年3月期はやや回復予定としています。
配当性向は2021年3月期が44.5%、2022年3月期の予想は約52%です。
配当方針の確認
中期経営計画(2020年3月期~2022年3月期)にて、「安定配当の維持」としていましたが、2021年3月期に減配しています。
決算内容について
2022年2月8日に決算発表。
2022年3月期3Q累計(4-12月)の連結経常利益は71.9億円と発表。
また、通期の同利益を65億円予想から75億円予想に上方修正しています。
SEIKOの今後について
セイコーホールディングスの今後について考えていきます。
今後の見通しについて
2019年9月末にはインバウンドの好調を受け複数の証券会社が格上げ、または目標株価の引き上げを行い比較的好調に推移していました。
しかし、急速な環境の変化でインバウンド需要が大きく減少。2021年3月期はかなり厳しくなりました。
短期的な動き
大きく下落していた株価ですが、2021年以降は「想定より業績が悪化しなかった」ことや「今後の回復期待」から上昇しています。
ウオッチ事業は海外市場の売り上げ増加、電子デバイス事業では医療分野で好調な需要で、急速に業績が回復しています。
事業について
セイコーは中・高価格帯やスポーツ時計、海外での売上拡大を狙っています。
高価格帯の販売が拡大すれば業績が伸びる可能性がありますが、もしスマートウォッチが主流となり競合に置いていかれるなどがあると厳しくなる可能性もあります。