光学機器メーカーのニコン(7731)、配当が回復推移で高めの利回りです。株価指標と業績推移、株価チャートと配当推移を確認してみました。
- 配当は高めの利回りだが、高い配当性向
- 株価は下落場面もあるが、上昇が強めの推移
株価情報と配当状況について
ニコンの株価情報と配当状況・株主優待制度を確認していきます。
株価の指標(2024年12月3日終値時点)
株価：1,771.5円
予想ＰＥＲ：38.37倍
ＰＢＲ：0.92倍
予想ＥＰＳ：46.17円
時価総額：6,226億円
最新の株価参考：(株)ニコン【7731】：Yahoo!ファイナンス
株主優待について
株主優待制度は実施していないです。
配当金の情報
2025年3月期の予定年間配当：55円
予想年間配当利回り：3.1%
配当金推移について
下記は配当金の推移です。配当権利日は9月(中間配当)と3月(期末配当)です。
2020年3月期、2021年3月期と連続減配でしたが、2022年3月以降は増配推移で回復しています。
配当性向は2024年3月期は53.2%、2025年3月期の予想が約118%です。
株主還元方針の確認
利益配分は2023年3月期から2026年3月期までの新中期経営計画にて「総還元性向を40％以上」を目標としています。
業績推移と株価推移について
ニコンの業績推移と株価推移を確認していきます。
業績の推移
下記は売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。
取り巻く環境の悪化もあり2021年3月期は大きく赤字となりましたが、2022年3月期は回復。
2024年3月期は減益、2025年3月期も減益見通しとしています。
株価のチャート
下記は5年分週足株価チャートです。
株価は2018年から大きく下落推移していましたが、2021年から回復期待などから上昇推移に。
2022年7月以降は大きく上昇・下落する場面が出ていますが、上昇が強めに推移しています。
事業内容と財務状況について
ニコンの事業内容と財務状況を確認していきます。
ニコン(7731)の概要
株式会社ニコン（英: Nikon Corporation）は、日本の光学機器メーカー。
カメラ、デジタルカメラ、双眼鏡、望遠鏡、顕微鏡、ステッパー、メガネ、測定機、測量機、光学素材、ソフトウェアなど光学関連装置の大手メーカーであり、三菱グループの一員。
事業規模としては2020年3月期時点でカメラなど映像事業が売上げの38%、半導体製造装置などの精機事業が同40%、顕微鏡などのヘルスケア事業が10%、光学測定器などの産業機器事業が10%となっている。
ニコン – Wikipediaより抜粋
メイン事業はデジタルカメラ・レンズなどの「映像事業」と「精機事業」です。
3か月決算の実績
下記は2025年3月期の各決算期の連結営業利益の推移と前期との比較です。
2025年3月期の連結営業利益は220億円見通しとしています。
キャッシュフロー
下記はキャッシュ・フロー推移です。
2023年3月期の投資CFが大きいです。
配当について
配当が回復推移しており、高めの利回りです。しかし、過去には大きく減配し、予想配当性向も高いです。