FPD用ガラス大手の日本電気硝子(5214)、配当方針でDOEを目安にしており、安定した推移で高い利回りです。配当状況に加え、株価指標と業績推移、株価推移を確認してみました。
株価情報と株主優待
株価情報と配当状況・株主優待制度を確認していきます。
株価の指標(2024年6月25日終値時点)
株価:3,686円
予想PER:11.92倍
PBR:0.63倍
予想EPS:309.15円
時価総額:3,668億円
最新の株価参考:日本電気硝子(株)【5214】:Yahoo!ファイナンス
株主優待について
株主優待制度は実施していません。
配当金の情報
2024年12月期の予定年間配当:130円
予想年間配当利回り:3.53%
配当金の推移について
下記は配当金の推移です。配当権利日は6月(中間配当)と12月(期末配当)です。
2024年12月期は増配予定としています。
2023年12月期は最終赤字、2024年12月の予想配当性向は約42%です。
利益還元方針の確認
配当方針は「安定配当を基本とし、業績、財務状況、成長投資等を踏まえ配当を拡充」、「株主資本配当率(DOE)3%を目標」としています。
ここ数年のDOEは2.2%で推移しているため、方針の変更がなければ安定配当に期待できます。
業績推移と株価推移
業績推移と株価推移を確認していきます。
業績の推移
下記は売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。
2021年12月期は大きく増益となりましたが、2022年12月期は営業・経常減益に、2023年12月期は赤字となりました。
2024年12月期は黒字回復見通しとしています。
株価のチャート
下記は5年分の週足株価チャートです。
2018年1月には5,000円近くまで上昇していましたが、その後は下落。2020年4月以降は上昇していましたが、2022年は緩やかな下落推移に。
2023年9月以降でみると上昇しています。
事業内容と財務状況
事業内容と財務状況を確認していきます。
日本電気硝子(5214)の概要
日本電気硝子株式会社(にっぽんでんきがらす 英: Nippon Electric Glass Co., Ltd.)は、ガラス製造事業者である。
液晶用ガラス基板を世界生産の約2割供給するほか、フラットパネルディスプレイ (FPD) 用ガラスを米コーニング、AGCらと3社で市場を寡占し、高機能性樹脂強化用ガラス繊維は世界市場の筆頭である。
日本電気硝子 – Wikipediaより抜粋
主力事業は「薄型パネルディスプレイ(FPD)用ガラス」と「ガラスファイバ」です。自動車向けがやや厳しいですが、5Gなどの通信関係が好調です。
キャッシュフロー
下記はキャッシュ・フローの推移です。
2023年12月期の営業CFはマイナスです。
配当について
配当方針でDOEを目標としており、安定した配当推移で高い利回りです。
2023年12月期は赤字でしたが、配当を据え置き。今後も安定配当に期待が持てますが、利益がどうなるか注意して見ていきたいです。