松屋フーズの株価分析!回復期待と不透明感で不安定な推移【9887】

牛丼チェーンを全国展開する松屋フーズホールディングス(9887)。今後の株価と配当がどうなるのか、業績推移・株価チャート・配当推移を分析してみました。また、株主優待制度も確認していきます。

松屋フーズホールディングスの株価POINT
  • 同業種内だとPBRは割安水準
  • 配当・優待の合計利回りは高くはない
  • 回復期待と不透明感が混在
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松屋の株価情報と業績推移

松屋フーズホールディングスの株価情報と業績推移を見ていきます。

株価指標

株価:4,010円
予想PER:54.58倍
PBR:1.85倍
予想EPS:73.47円
時価総額:764億円

2022年12月23日終値時点のデータ。
最新の株価参考:(株)松屋フーズホールディングス【9887】:Yahoo!ファイナンス

PBRは同業銘柄と比較すると割安です。

売上高と利益の推移

下記は松屋フーズホールディングスの業績推移です。

2020年3月期は過去最高益を更新しましたが、2021年3月期は自粛要請・時短営業などの影響で大きく減益。

2022年3月期の営業損益は42億円の赤字、経常利益は協力金の計上で大きく回復。2023年3月期は営業黒字回復見通しとしています。

参考:業績ハイライト|松屋フーズホールディングス

株価の推移

下記は松屋フーズホールディングス5年分の週足株価チャートです。

株価は2018年から下落していましたが、2019年中旬以降大きく上昇。

2020年3月は環境の悪化もあり大きく下落。2022年に入ると上昇していましたが、短期で見ると緩やかな推移です

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松屋の配当情報と株主優待

松屋フーズホールディングスの配当情報と株主優待制度を見ていきます。

配当情報について

2023年3月期の予定年間配当:24円
予想年間配当利回り:0.6%

配当金の推移

下記は松屋フーズホールディングスの配当金推移です。配当権利日は、9月(中間配当)と3月(期末配当)です。

松屋フーズの年間配当金推移

2018年3月期:24円
2019年3月期:24円
2020年3月期:24円
2021年3月期:24円
2022年3月期:24円
2023年3月期:24円(予)

年間配当は24円で据え置き推移です。

配当性向は2022年3月期は41.4%、2023年3月期の予想が約33%です。

株主優待制度について

松屋フーズの株主優待は 全国の「松屋」、「松のや」などで利用できる「食事優待券(10枚)」です。権利確定月は3月、100株以上で1年以上の継続保有が条件です。

金額ではなく、松屋の場合はラージ定食・W定食を除く全てのメニューから1品選ぶことができる優待券が10枚です。(3年以上継続保有は12枚)

参考:株主優待制度|松屋フーズホールディングス

他の牛丼チェーンの株主優待と比較

松屋フーズの株主優待ですが、吉野家、ゼンショーと異なるところは「保有株式数で変わらない、金額ではない、長期保有者限定」という点です。

メニューの中には600円以上もいくつかありますが、100株保有で仮に6,000円相当とした場合、優待利回りは約1.5%です。

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松屋の事業・決算内容と今後について

松屋フーズホールディングスの事業・決算内容の確認と今後について考えてみます。

松屋フーズホールディングス(9887)とは

株式会社松屋フーズ(まつやフーズ、英称:Matsuya Foods Company, Limited)は、牛丼(牛めし)・カレー・定食などを販売する「松屋」などの飲食店をチェーン展開している企業。

2018年から持株会社制へ移行。

松屋フーズ – Wikipediaより抜粋

松屋フーズのメインの事業は「松屋」です。第2の柱はとんかつ事業の「松のや」、他にも中華・寿司・ステーキ・そばなども展開しています。

決算内容を時系列に確認

2022年3月期の連結営業損益は42億円の赤字、連結経常利益は63億円と発表。2023年3月期の連結営業利益は10億円、連結経常利益は31億円の見通し、年間配当は24円予定としています。(2022年5月13日の決算発表にて)

2023年3月期1Q決算

2023年3月期1Q(4-6月)の連結経常利益は14.1億円と発表、前年同期比28.9%減となりました。(2022年7月29日の決算発表にて)

2023年3月期2Q決算

2023年3月期2Q累計(4-9月)の連結経常利益は24.4億円と発表。また、通期の同利益を31億円予想から33億円予想に上方修正しています。(2022年11月4日の決算発表にて)

今後について

一昔前、牛丼業界は値下げ競争で厳しい時代もありましたが、近年では吉野家、ゼンショーも含め比較的好調に推移していました。

しかし、自粛要請・時短営業など環境の変化が大きなダメージとなり、営業損益は赤字が続き不透明感があります。

長期的な目線

松屋フーズは第2の柱であるとんかつ事業をはじめ、次の柱となるべくラーメン・カレー・ステーキの出店も推進しており長期的な伸びしろはあります。

リスクについて

為替の円安進行、人件費・原材料費などのコストがどこまで利益を圧迫するかという問題があります。

値上げをすると収益改善に期待ができますが、客足が遠のく可能性もあります。バランスを取りながらどれだけお客を呼べるかがポイントとなりそうです。

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