松井証券の株価分析!下落後はレンジ推移・高配当利回り【8628】

ネット証券の先駆者である松井証券(8628)。今後の株価と配当はどうなるのか、業績推移・株価チャート・配当推移と配当性向を分析してみました。

松井証券の株価POINT
  • 厳しめの株価推移
  • 配当性向・DOEは高い推移
  • 新たな商品・サービス開発で巻き返しを図る
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松井証券の株価情報と業績推移

松井証券の株価情報と業績推移を見ていきます。

株価指標

株価:776円
予想PER:—
PBR:2.69倍
時価総額:2,012億円

2023年1月27日終値時点のデータ。
最新の株価参考:松井証券(株)【8628】:Yahoo!ファイナンス

PBRは割高感があります。

業績の推移

下記は松井証券の売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

2018年3月期-2020年3月期は連続減収・減益で厳しい業績に。

2021年3月期は相場環境の変化がプラスに働き増収・増益で業績回復、2022年3月期はほぼ横ばいとなりました。

参考:財務ハイライト|松井証券

株価の推移

下記は松井証券5年分の週足株価チャートです。

株価は2018年に業績回復見通し、特別配当実施などの影響で上昇も、その後は特別配当権利落ち日に大きく株価が下落。

2020年4月以降は口座開設数増の影響もあり、やや持ち直しましたが上昇しきれず、2022年以降は狭いレンジで推移しています。

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松井証券の配当情報と株主優待

松井証券の配当情報と株主優待制度を見ていきます。

配当情報

2023年3月期の予定年間配当:40円
予想年間配当利回り:5.15%

配当利回りは高いです。

配当金の推移

下記は松井証券の配当金推移です。配当権利日は、9月(中間配当)と3月(期末配当)です。

松井証券の年間配当金推移

2018年3月期:44円
2019年3月期:84円
2020年3月期:45円
2021年3月期:40円
2022年3月期:40円
2023年3月期:40円(予)

2019年3月期は普通配当が45円、100周年記念の特別配当が39円です。2020年3月期は普通配当を据え置き、2021年3月期は減配しています。

配当方針と配当性向の推移

松井証券の配当方針は「配当性向60%以上且つ純資産配当率(DOE)8%以上を基準」としています。配当性向は高い水準で推移しており、DOEも13%前後で推移しています。

松井証券の配当性向推移

2018年3月期:88%
2019年3月期:225%
2020年3月期:188%
2021年3月期:100%
2022年3月期:89.9%

参考:配当・株主還元|松井証券

株主優待について

株主優待制度は実施していないです。

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松井証券の事業・決算内容と今後について

松井証券の事業・決算内容の確認と今後について考えてみます。

松井証券(8628)とは

松井証券株式会社(まついしょうけん、英: Matsui Securities Co., Ltd.)は、日本の証券会社。

長らく一般的な中堅の証券会社であったが、インターネット証券に参入し大きく成長。

2001年8月には、インターネット取引専業の証券会社として、日本で初めて東証第1部に上場した。オンライン証券取引を専門に扱う業者としては、日本において最大手だった時代もあった。

松井証券 – Wikipediaより抜粋

以前は「ネット証券の先駆者」でしたが、現在の口座開設数はSBI証券、楽天証券のネット証券二大巨頭と比較し離されています。

決算内容を時系列に確認

2022年3月期の経常利益は127億円と発表。2023年3月期の業績見通しは非開示、年間配当は未定としています。(2022年4月27日の決算発表にて)

2023年3月期1Q決算

2023年3月期1Q(4-6月)の経常利益は28.1億円と発表、前年同期比9.4%減となりました。(2022年7月28日の決算発表にて)

配当修正

2022年8月25日、2023年3月期の中間配当を20円実施予定、期末配当は引き続き未定と発表しています。

2023年3月期2Q決算

2023年3月期2Q累計(4-9月)の経常利益は55.9億円と発表、前年同期比15.8%減となりました。(2022年10月27日の決算発表にて)

2023年3月期3Q決算

2023年3月期3Q累計(4-12月)の経常利益は85.9億円と発表、前年同期比13.9%減となりました。また、年間配当を40円予定としています。(2023年1月26日の決算発表にて)

今後について

2020年3月に相場全体の株価が大きく下落した影響により、各証券会社の口座開設数、売買数が急増。その後、日経平均の大幅上昇の影響もあり各証券会社の売上・利益が大きく伸びました。

リスク要因と成長期待

業績低迷や競合他社との激しい手数料競争などのマイナス要因もありますが、手数料は各社限界ラインまで下がっているとの見方もあり、今後はサービス差が顧客数に結び付く可能性が高いです。

松井証券は先進的なサービスに定評があるため、その面での期待感はあります。配当性向が高い推移なので警戒感は強めですが、積極的に株主還元する方針なので利益が増えればしっかりと配当に還元すると考えられます。

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