複合機中堅のコニカミノルタ(4902)。
この先の株価と配当はどうなるのか、株価指標と業績推移、株価チャートと配当推移を確認してみました。また、株主優待も確認していきます。
- PERは割高感あり、PBRは割安感あり
- 黒字回復見通しだが不透明感は強め
- 株価は底値から抜けているが安値推移
コニカミノルタの株価情報と業績推移
コニカミノルタの株価情報と業績推移・株価チャートを確認していきます。
株価の指標
株価:457.1円
予想PER:56.43倍
PBR:0.45倍
予想EPS:8.10円
時価総額:2,298億円
2023年8月4日終値時点のデータ
最新の株価参考:コニカミノルタ(株)【4902】:Yahoo!ファイナンス
PERは割高、PBRは割安です。
業績の推移
下記はコニカミノルタの売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

2023年3月期は黒字回復予想でしたが赤字で着地、連続赤字が続いており業績は大きく悪化しています。
2024年3月期は黒字回復見通しですが不透明感は強いです。
株価のチャート
下記はコニカミノルタ5年分の週足株価チャートです。

株価は業績悪化を受けて、2019年中旬から大きく下落。
2021年に入ると下落から抜けましたが、警戒感が強く過去と比較すると安い位置で推移しています。
コニカミノルタの配当情報と株主優待
コニカミノルタの配当情報と株主優待制度を確認していきます。
配当金の情報
2024年3月期の予定年間配当:5円
予想年間配当利回り:1.09%
大きく減配で低い配当利回りです。
配当金の推移について
下記はコニカミノルタの配当金推移です。配当権利日は9月(中間配当)と3月(期末配当)です。

2019年3月期:30円
2020年3月期:25円
2021年3月期:25円
2022年3月期:30円
2023年3月期:10円
2024年3月期:5円(予)
2022年3月期に回復した配当ですが、2023年3月期は大きく減配、2024年3月期も減配予定としています。
2024年3月期の予想配当性向は約62%です。
株主還元方針の確認
コニカミノルタの配当政策は、「連結業績や成長分野への戦略投資の推進等を総合的に勘案しつつ、積極的に利益還元する」としています。
参考:株主還元|コニカミノルタ
株主優待について
株主優待制度は「オリジナルカレンダー」、「キンコーズ・年賀状印刷サービス」です。優待権利月は9月、100株以上保有が対象です。
優待としてのお得感は特にないです。
コニカミノルタの事業内容と今後について
コニカミノルタの事業内容と財務情報の確認と今後について考えてみます。
コニカミノルタ(4902)の概要
コニカミノルタ株式会社(KONICA MINOLTA, INC.)は、日本の電機メーカーである。
2003年8月に写真関連商品、及び複写機などのオフィス製品などを製造していたコニカ(東京)とミノルタ(大阪)の経営統合により発足した持株会社コニカミノルタホールディングス株式会社を前身とするが、2013年4月に事業子会社7社を吸収合併して事業会社に移行し、現在の商号に変更された。
コニカミノルタ – Wikipediaより抜粋
主力事業は、オフィス用プリンタなどの「デジタルワークプレイス事業」です。
他には「プロフェッショナルプリント事業」、「ヘルスケア事業」、「インダストリー事業」を展開しています。
キャッシュフロー
下記はコニカミノルタのキャッシュ・フロー推移です。

コニカミノルタの今後について
2022年3月期、2023年3月期はのれんの減損損失計上などもあり、大きく業績が悪化しました。
海外売上高比率が8割を超えているため、海外情勢・為替の影響を大きく受けます。
警戒感・不安材料と回復期待
株価下落が落ち着く場面もありますが、連続赤字・原材料価格上昇などの警戒感から再度下落する場面もあり厳しいです。
2024年3月期は不透明感がありますが黒字回復を見込んでいます。