かんぽ生命保険(7181)がPO(株式売り出し)。買ってよいのか考える。

4月4日、日本郵政(6178)が保有している傘下のかんぽ生命保険(7181)の株式を最大で1億8500万株売り出す(PO)と発表(オーバーアロットメント分含む)。

売却額は約4400億円になるとみられており、日本郵政の保有比率は現在の89%から65%前後に下がる見通しです。また、かんぽ生命は同時に、発行済み株式総数の8.3%に当たる5000万株、金額で1000億円を上限にした自社株買いも行うと発表。

昨年末より注目していた日本郵政に大きな動きが出てきました。今回の動きを踏まえ、今後、どのような動きを見せるか。どのような投資作戦が良いか考えてみます。

※4月8日に売り出し株式を最大1億5040万3300株に引き下げると発表




動き始めた日本郵政

以前より民間の保険会社より民営化を進めるために株を売却すべきだと批判がでており、今回のかんぽ生命保険の株式売り出しはそれに答えたものでもありますが、下記ブログでも書いたように日本郵政が「アフラックへの出資」や他事業の買収など、あとは今後想定される政府が売り出した株の自社株買いに使うと想定されます。

【日本郵政株はどうなるか】現在の株価や今後の予測から買ってもよいか考えてみた
日本郵政(6178)の「米アフラックへ出資、4年後をめどに筆頭株主へ」、「郵貯の預入限度額を条件付きで2倍へ引上げ」というニュースが発表され...

また、「郵貯の預入限度額変更」を認めた条件として日本郵政が保有するゆうちょ銀行(7182)株も早期に売却することで民営化を進める事になっています。

それぞれの株価

日本郵政グループに絡む株のチャートを見てみます。ローソク足は週足になっています。

まずはかんぽ生命(7181)の株価です。自社株買いが好材料視された影響で4月5日に一気に上昇しました。

次に日本郵政(6178)の株価です。ほとんど動きはない。という感じですね。

最後にゆうちょ銀行(7182)の株価です。こちらもそこまでは動いていないです。

かんぽ生命のPOは参加してよいか

今回のPO(売り出し)は過去にあった「日本郵政のPO(約1兆3千億円)」「ソフトバンクのIPO(約2兆6千億円)」に比べると小さいですが、それでもかなり大型(4000億円超え)です。

業績ですが、売り上げ・利益はここ数年減少傾向にあり、指標ではPERが約14倍、PBRが約0.77倍となっています。

配当予想は約2.7%。日本郵政が約3.8%。ゆうちょ銀行が約4%なので少し低めです、とはいえ毎年増配している点はプラス材料です。

売り出し価格は15日~17日に決定するのですが、現状の2600円当たりで推移するなら個人的には、厳しいと考えています(参加は見送り)

今後の作戦

希望的な観測だと、ゆうちょ銀行株も日本郵政は近いうちに売り出すことが想定されます。その際に、今回のかんぽ生命と同じように株価が上がる可能性があります。

とはいえ、簡単に売り出すとも言えないです。今回、日本郵政がゆうちょ銀行ではなくかんぽ生命を売り出した理由はさまざまな思惑があると思いますが、かんぽ生命よりゆうちょ銀行の方が日本郵政の稼ぎ頭(代理店手数料+配当)だから。というのもあると考えられます。

保有する株を売却するだけでは一時的な利益しか得られず、継続的な利益を確保するためには売却した利益を使って新たな稼ぎ頭を作る必要があります。

そのため、今回のかんぽ生命株売却資金を元手に新たな稼ぎ頭を作る道筋ができたところで、ゆうちょ銀行株を売り出すかもしれません。

今回の株式売却で保有比率が減るとはいえまだまだ日本郵政はかんぽ生命株の65%保有しますゆうちょ銀行株は74%保有しており、どちらも民営化は進んでいないと言えるでしょう。

どちらもまずは保有比率を50%程度にすることを公表していることから、近いうちに再度売り出しが考えられます。今回のPOに参加するよりも、次のPO発表で上がるのを狙い安くなった時に仕込む方が良いと考えています。

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