家庭用殺虫剤メーカーのフマキラー(4998)。
今後の株価と配当はどうなるのか、株価指標と業績推移、株価チャートと配当推移を確認してみました。また、株主優待も確認していきます。
- 配当・優待利回りは悪くはない
- 警戒感から株価は下落し安値で推移
- 伸びしろはあるが、警戒ポイントもある
フマキラーの株価情報と業績推移
フマキラーの株価情報と業績推移・株価チャートを確認していきます。
株価の指標
株価:1,090円
予想PER:9.98倍
PBR:0.84倍
予想EPS:109.22円
時価総額:180億円
2023年9月28日終値時点のデータです
最新の株価参考:フマキラー(株)【4998】:Yahoo!ファイナンス
PER、PBR共にやや割安感があります。
業績の推移
下記はフマキラーの売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

2021年3月期は需要が増えたことで過去最高売上・利益を更新、2022年3月期は反動減となりました。
2023年3月期は減益、2024年3月期は増収・増益見通しとしています。
株価のチャート
下記はフマキラー5年分の週足株価チャートです。

株価は2018年-2019年に天候不順による業績悪化、不適切取引疑いなどの影響で下落。
2020年3月からは業績回復・暖冬などの影響により株価上昇も、2021年から下落。
2022年以降は安値圏で厳しめの推移をしています。
フマキラーの配当情報と株主優待
フマキラーの配当情報と株主優待制度を確認していきます。
配当金の情報
2024年3月期の予定年間配当:22円
予想年間配当利回り:2.02%
配当金の推移について
下記はフマキラーの年間配当金推移です。期末(3月)の一括配当を実施しています。

2021年3月期は普通配当20円、特別配当4円です。2024年3月期の配当は据え置き予定としています。
配当性向は2023年3月期が54.2%、2024年3月期の予想が約20%です。
株主優待について
株主優待制度は「自社製品詰め合わせ」、優待権利月は3月です。
保有株式数 | 優待内容 |
---|---|
100株以上 | 1,000円相当の自社製品 |
500株以上 | 3,000円相当の自社製品 |
優待利回り
100株保有で1,000円相当とした場合、優待利回りは約0.9%です。
フマキラーの事業内容と今後について
フマキラーの事業内容と財務情報の確認と今後について考えてみます。
フマキラー(4998)の概要
フマキラー株式会社(英: Fumakilla Limited)は殺虫剤など衛生薬品の製造・販売を行う日本の日用品メーカーである。
ライバル企業のアース製薬が経営統合を視野に入れて、フマキラー株約10%を取得した影響もあり、2010年5月には、永年に亘って友好的なビジネスパートナーであったエステーとの資本業務提携を発表。
アース製薬は経営統合を断念し、2011年3月に保有するフマキラー株をエステーに売却。
フマキラー – Wikipediaより抜粋
メイン事業は「殺虫剤」で、海外売上比率が約55%です。
業績は天候の影響を受けやすく、家庭用防虫剤などを事業として行うエステー株式会社(4951)と業務提携しています。
3カ月決算の実績
下記はフマキラーの連結経常利益の推移と前期との比較です。

2024年3月期の連結経常利益は30.5億円見通しとしています。
キャッシュフロー
下記はフマキラーのキャッシュ・フローの推移です。

営業CFは上下が大きいです。
フマキラーの今後について
基本的に、暖冬や暖かい日が続くと商品の需要が増えます。海外でも好調な売上ですが、海外売上は為替影響などがあります。
商品需要とリスク
他社が参入し競合する可能性もありますが、ヒアリやシロアリの分野で今後の需要も見込めます。
不安材料としては原材料価格の上昇・除菌関連商品の反動減などがあります。