殺虫剤や日用品を扱うアース製薬(4985)。
今後の株価と配当はどうなるのか、株価指標と業績推移、株価チャートと配当推移を確認してみました。また、株主優待も確認していきます。
- 割安感は無し、業績はやや落ち着き
- 配当はDOE目安で比較的安定推移
- 株価は警戒感から下落推移
アース製薬の株価情報と業績推移
アース製薬の株価情報と業績推移・株価チャートを確認していきます。
株価の指標
株価:5,060円
予想PER:20.67倍
PBR:1.73倍
予想EPS:244.75円
時価総額:1,120億円
2023年6月30日終値時点のデータ
最新の株価参考サイト:アース製薬(株)【4985】:Yahoo!ファイナンス
指標に割安感はないです。
業績の推移
下記はアース製薬の売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

2018年12月期は厳しくなりましたが、2020年12月期は過去最高益を更新。
2022年12月期は「収益認識に関する会計基準」等を適用する影響で大きく減収となりました。
株価のチャート
下記はアース製薬5年分の週足株価チャートです。

株価は2020年4月から大きく上昇し上場来最高値を更新、マスク・衛生商品、暖冬による虫ケア商品の需要増が株価上昇の要因と考えられます。
2021年11月以降で見ると下落推移しています。
アース製薬の配当情報と株主優待
アース製薬の配当情報と株主優待制度を確認していきます。
配当金の情報
2023年12月期の予定年間配当:118円
予想年間配当利回り:2.33%
配当金の推移について
下記はアース製薬の配当金推移です。期末(12月)の一括配当を実施しています。

2023年12月期の配当は据え置き予定としています。
配当性向は2022年12月期が49.1%、2023年12月期の予想が約48%です。
配当方針の確認
配当の基本方針は「DOE4~5%を目安とした安定配当」としています。
純資産が減少したことで2019年12月期は減配しましたが、その後回復しています。
株主優待について
株主優待制度は「自社グループ製品の詰め合わせ」です。
保有株式数 | 優待内容 |
---|---|
100株以上 | グループ製品詰め合わせ(12月末) 2,000円相当 |
100株以上 1,000株未満 3年未満 | グループ製品詰め合わせ(6月末) 2,000円相当 |
100株以上 1,000株未満 3年以上 | グループ製品詰め合わせ(6月末) 3,000円相当 |
1,000株以上 | グループ製品詰め合わせ(6月末) 3,000円相当 |
優待利回り
100株保有で年間4,000円相当とした場合、優待利回りは約0.8%です。
アース製薬の事業内容と今後について
アース製薬の事業内容と財務情報の確認と今後について考えてみます。
アース製薬(4985)の概要
アース製薬株式会社(アースせいやく、Earth Corporation)は、殺虫剤など衛生薬品の製造・販売をおこなう日本の日用品製造メーカーである。
同種の会社に大日本除虫菊(金鳥)、フマキラー、エステー、小林製薬がある。大塚ホールディングスの持分法適用関連会社である
アース製薬 – Wikipediaより抜粋
アース製薬株式会社は大塚製薬グループの一員で虫ケア用品でトップメーカーです。
「殺虫剤」、「防虫剤」をはじめ、日用品なども展開しています。
3カ月決算の実績
下記はアース製薬の連結経常利益の推移と前期との比較です。

2023年12月期の連結経常利益は83億円見通しとしています。
キャッシュフロー
下記はアース製薬のキャッシュ・フロー推移です。

アース製薬の今後について
扱っている商品は業界トップクラス、2023年12月期は価格改定、海外成長の効果を見込み増収・増益見通しとしています。
不安材料について
原材料費の高騰や物流コスト、投資費用に加えて海外の不透明感などがあります。
需要増で業績が伸びて株価も上昇していましたが、警戒感などから下落推移しています。