大手流通企業のイオン(8267)、株主優待制度はオーナーズカードを実施、キャッシュバックやイオンラウンジの利用などがあります。株主優待に加え、株価指標と業績推移、株価チャートと配当推移を確認していきます。
株価情報と株主優待
株価情報と配当状況・株主優待制度を確認していきます。
株価の指標(2024年7月17日終値時点)
株価:3,260円
予想PER:60.66倍
PBR:2.71倍
予想EPS:53.74円
時価総額:2兆8,425億円
最新の株価参考:イオン(株)【8267】:Yahoo!ファイナンス
株主優待について
株主優待制度は「株主優待カード(イオンオーナーズカード)」を実施しています、優待権利月は2月と8月です。
保有株式数 | 優待内容 |
---|---|
100株以上 | 3%キャッシュバック |
500株以上 | 4%キャッシュバック |
1,000株以上 | 5%キャッシュバック |
3,000株以上 | 7%キャッシュバック |
半期100万円までのお買上金額に対し、保有株に応じた返金率でキャッシュバックがあります。
さらに、3年以上継続保有するとイオンギフトカードが追加です。また、株主優待カードにはキャッシュバック以外の特典もあります。
株主優待で利用できるイオンラウンジについて
イオンの「株主優待カード(オーナーズカード)」は、キャッシュバックに加えてカードを保有していると「イオンラウンジ」を利用することができます。
イオンラウンジは、しばらく閉鎖していましたが、2023年6月以降順次再開しています。利用方法は以前と異なりますが、現状では株主も引き続き利用できるようです。
配当金の情報
2025年2月期の予定年間配当:40円
予想年間配当利回り:1.23%
配当金の推移について
下記は配当金の推移です。配当権利日は8月(中間配当)と2月(期末配当)です。
配当は据え置きで推移、2025年2月期は普通配当36円、記念配当4円予定としています。イオンは30年減配していません。
配当性向は2024年2月期が68.9%、2025年2月期の予想が約74%です。
利益配分方針の確認
中長期的な基本方針として配当は「前年以上を維持しつつ、連結配当性向30%を目標」としています。
安定配当を重視し30年減配していないですが、高い配当性向が続いています。
参考:配当状況|イオン株式会社
業績推移と株価推移
業績推移と株価推移を確認していきます。
業績の推移
下記は売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。
2021年2月期は最終赤字となりましたが、経常利益は想定より悪化しませんでした。
その後は回復して増益で推移、2025年2月期も増益見通しとしています。
株価のチャート
下記は5年分の週足株価チャートです。
2020年4月以降は大きく株価が上昇し、2021年2月に過去最高値をつけました。
その後は下落していましたが、2022年7月に好調な決算発表で上昇。2023年4月以降で見ると上昇推移ですが、下落場面も出ています。
事業内容と財務状況
事業内容と財務状況を確認していきます。
イオン(8267)の概要
イオン株式会社(英: AEON CO., LTD.)は、日本国内外300余の企業で構成される大手流通グループ「イオングループ」を統括する純粋持株会社である。
世界11カ国に事業展開していて、売上総収入が約8兆円規模であり、小売業として世界第12位、日本第1位である。
イオン – Wikipediaより抜粋
売上比率は「総合スーパー」が大きいですが、利益の多くは「総合金融事業」と「ディベロッパー事業」が生み出しています。
ミニストップ、マックスバリュ、ウエルシア、イオンフィナンシャルなど、多くの企業で構成されているグループです。
3か月決算の実績
下記は3か月決算の連結経常利益の推移と前期との比較です。
2025年2月期の連結経常利益は2,600億円見通しとしています。
キャッシュフロー
下記はキャッシュ・フローの推移です。
営業CFが減少していましたが、2023年2月期は増加しています。
配当・優待について
長年減配していませんが、高い配当性向で推移しており不透明感があります。また、利回りは低めです。
株主優待制度の「オーナーズカード」のメリットとして紹介されるイオンラウンジですが、どの株主優待にも言えますが、業績に関係なく変更・廃止される可能性があります。あくまでも優待はオマケとして見るのが良いです。
公式サイトに記載の注意事項
株式投資では配当金や株主優待などのメリットがある反面、値下がりというリスクもともないます。その責任は投資判断を行った株主ご自身が負担することになります。
イオン公式サイトより抜粋
投資全般に言えることで、リスクのない株式や投資は存在しないです。イオンは多くの企業で構成されており、大きく成長している分野もある反面、苦戦している分野もあります。