米国需要の強い自動車メーカーのSUBARU(スバル)(7270)、配当が増配推移で高い利回りです。株価指標と業績推移、株価チャートと配当推移を確認していきます。
- 配当は増配推移、高い利回りで安定期待もある
- 株価は警戒感のある動きから上昇が強い推移に
株価情報と配当状況について
SUBARUの株価情報と配当状況・株主優待制度を確認していきます。
株価の指標(2025年11月14日終値時点)
株価:3,552円
予想PER:16.2倍
PBR:0.93倍
予想EPS:219.25円
時価総額:2兆6,038億円
最新の株価参考:(株)SUBARU【7270】:Yahoo!ファイナンス
株主優待について
株主優待制度は実施していないです。
配当金の情報
2026年3月期の予定年間配当:115円
予想年間配当利回り:3.24%
配当金の推移
下記は配当金の推移です。配当権利日は9月(中間配当)と3月(期末配当)です。

2024年3月期は記念配当を10円実施、2025年3月期は増配、2026年3月期は据え置き予定としています。
配当性向は2025年3月期が25.1%、2026年3月期の予想が約52%です。
株主還元方針の確認
配当方針は「総還元性向40%以上を目指す、配当はDOEを3.5%」としています。
以前は「年間配当144円をベース」としていましたが、業績悪化などで2020年3月期は年間100円、2021年3月期は年間56円に減配当しています。
業績推移と株価推移について
SUBARUの業績推移と株価推移を確認していきます。
業績の推移
下記は売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

2021年3月期、2022年3月期は厳しくなりましたが、2023年3月期、2024年3月期は大きく回復。
2025年3月期は減益、2026年3月期も減益見通しとしています。
株価のチャート
下記は5年分の週足株価チャートです。

株価は2023年以降、上昇する場面が出ていましたが、2024年7月に大きく下落。
その後は不安定な推移をしていましたが、2025年7月以降は上昇が強い推移です。
事業内容と財務状況について
SUBARUの事業内容と財務状況を確認していきます。
SUBARU(7270)の概要
株式会社SUBARU(スバル、英語: Subaru Corporation)は、日本の自動車などを製造する重工業の会社である。
かつての商号は、「富士重工業株式会社」(富士重工)であったが、2017年4月1日に自動車のブランド名として広く浸透していた「SUBARU(スバル)」に由来する「株式会社SUBARU」に商号を変更した。
2019年にはトヨタが出資比率を20.00%に増加させて持分法適用会社(=関連会社)となり、同時にスバルもトヨタの株を持ち合って連携を強化した。
SUBARU – Wikipediaより抜粋
「富士重工業株式会社」から自動車のブランド名である「SUBARU」に商号変更。
航空宇宙事業も展開していますが、売上・利益の中心は自動車部門で、米国での売上台数が突出しています。
3カ月決算の実績
下記は2026年3月期の各決算期における連結営業利益の推移と前期との比較です。

2026年3月期の連結営業利益は2,000億円見通しとしています。
キャッシュフロー
下記はキャッシュ・フロー推移です。

2023年3月期、2024年3月期の営業CFが大きく増加しています。
配当について
高い配当利回りでDOEを目安に設定しており安定期待がありますが、過去は年間配当144円ベースとしており、完全に回復していないのは気になる点と言えそうです。

