国内通信事業で最大手のNTT(日本電信電話)(9432)、株主優待制度はdポイントを実施していますが、長期保有や毎年では無いなど注意点があります。株主優待に加え、業績推移、株価推移と配当推移を確認していきます。
株価情報と株主優待
NTTの株価情報と配当推移・株主優待制度を確認していきます。
株価の指標(2024年10月7日終値時点)
株価:149.6円
予想PER:11.44倍
PBR:1.26倍
予想EPS:13.08円
時価総額:13兆5,463億円
最新の株価参考:日本電信電話(株)【9432】:Yahoo!ファイナンス
株主優待制度について
株主優待制度は「dポイント」を実施しています、優待権利月は3月です。
所有株式数 | 優待内容 |
---|---|
100株以上 2年以上3年未満 | dポイント 1,500ポイント |
100株以上 5年以上6年未満 | dポイント 3,000ポイント |
2年以上3年未満と5年以上6年未満の2回が対象です。毎年では無いので注意が必要です(同一株主番号で最大4,500ポイント)。
優待利回り
100株保有で1,500円相当とした場合、優待利回りは約10%ですが、単純な利回りに算出しにくいです。
配当金の情報
2025年3月期の予定年間配当:5.2円
予想年間配当利回り:3.48%
配当金の推移について
下記は配当金の推移です、配当権利日は9月(中間配当)と3月(期末配当)です。株式分割後の株数に換算してあります。
配当金は連続増配で推移しています。2025年3月期も増配予定としています。
配当性向は2024年3月期が33.8%、2025年3月期の予想が約40%です。
配当方針の確認
配当方針は「安定性・継続性に配意しつつ、業績動向、財務状況および配当性向等を総合的に勘案」としています。
参考:株主還元|NTT
業績推移と株価推移
NTTの業績推移と株価推移を確認していきます。
業績の推移
下記は売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。
売上・利益ともに順調に伸びて過去最高を更新、2024年3月期も増益となっています。
しかし、2025年3月期は減益見通しとしています。
株価のチャート
下記は5年分の週足株価チャートです。
2021年9月から業績好調・政策変更の期待感などもあり株価は上昇推移、2023年も好調に推移していましたが、2024年は下落しています。
また、2023年7月1日に1株を25株に株式分割しており、かなり買いやすい株価になっています。
事業内容と財務状況
NTTの事業内容と財務状況を確認していきます。
NTT(日本電信電話)(9432)の概要
日本電信電話株式会社(にっぽんでんしんでんわ、英語: Nippon Telegraph and Telephone Corporation、略称: NTT)は、日本の電気通信会社。
日本電信電話株式会社等に関する法律に基づき、通信事業を主体とする企業集団であるNTTグループの持株会社として設立された特殊会社。
法律に基づき日本国政府が発行済株式総数の3分の1以上に当たる株式を保有する特殊会社。
日本電信電話 – Wikipediaより抜粋
NTTは国内通信会社で最大手です。主要子会社は「東日本電信電話」と「西日本電子電話」、「NTTコミュニケーションズ」、「NTTドコモ」、「NTTデータ」などです。
法律(通称NTT法)によりNTT株は、日本国政府(財務大臣)が発行済み株式数の3分の1を保有すると決められています。
3か月決算の実績
下記は各決算期の連結営業利益の推移と前期との比較です。
2025年3月期の連結営業利益は1兆8,100億円見通しとしています。
キャッシュフロー
下記はキャッシュ・フローの推移です。
営業CFは安定した推移です。投資もしっかり行っています。
配当・優待について
配当金は連続増配で推移し高い利回りです。
株主優待制度は毎年対象では無く、2年以上継続保有などの条件があります。例えば、株主優待を獲得後、売却して買いなおした場合、実質利回りは半分以下となります。(それでも高利回りですが)