三菱UFJ(8306)の株価は今後どうなる?大手銀行株が軟調で買い時?

三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、三井住友FG、みずほFGなどの大手銀行の株価が軟調です。

その背景には米国債の10年債利回りが2年債利回りを下回る逆イールドが発生するなどの先行き景気不安から、大手金融機関の運用悪化が懸念されていると考えられます。

今回は、株価が下落したことで配当利回りが高くなっている銀行株の三菱UFJフィナンシャルグループ(8306)が今後どうなるか、業績や最近の動き、各指標などから考えてみました。

  • 株価が軟調な原因をさまざまな角度から確認
  • 現在の株価、各指標や配当利回りを確認
  • これからの動向を最近の業績などから確認

三菱UFJの株価が軟調な要因を確認

まずは最近の株価と業績を確認します。

株価チャートを確認

下記、直近3年の週足チャートです。

ニュースで一時的に上昇したこともありますが、長期的には下落トレンドです。現在の500円近辺は止まりやすいラインですが、ここから更に下落する可能性がゼロとは言えません。

長期的な目線で見ると安値圏なので、尻尾は切り捨ててしっかりと底打ちを確認してから購入するのはありだと考えています。

最近の業績を確認

7月31日の決算では2020年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は4,534億円と発表。 売上、利益ともに昨年同期比で大きく改善し、翌日の株価は上昇しました。

次回の上半期決算にて株主還元策として増配する可能性もあり、好材料として買われました。しかし、その後に米長期金利の低下を受けて三菱UFJだけでなく、世界的に銀行株が売られています。

三菱UFJの株価下落の主な原因は業績ではなく、長期金利低下に伴う金融業界全体の先行き懸念からです。

現在の株価、各指標などを確認

各指標と配当利回り

三菱UFJの現在の株価は500.5円。 年間配当は25円の予定なので年間配当利回りは約5%です。PBRは0.39倍、銀行業種内の位置としては平均値です(銀行銘柄はセブン銀行以外のPBRは市場平均と比較しかなり割安です)。

※株価は2019年8月22日終値

過去の配当推移を確認

三菱UFJの過去の配当推移一覧です。

2014年2015年2016年2017年2018年2019年2020年(予)
16円18円18円18円19円22円25円

2018年は当初18円の予定を19円に増額修正、2019年は当初20円の予定を22円に増額修正。今期の配当は25円に増配予定としているのでさらに増額修正するには大きく利益を伸ばす必要がありますが、25円でも十分高配当です。

株主優待制度と配当の関係

三菱UFJは2017年12月末に株主優待制度を廃止しました。以下は廃止理由の抜粋です。

公平な利益還元のあり方という観点から慎重に検討を重ねました結果、「利益成長を通じた1株当たり配当金の安定的、持続的な増加をめざす」 という基本方針に基づいて運営していくことが適切であると判断

株主優待情報|三菱UFJ公式サイトより

配当推移をみるとわかりますが、優待廃止後は積極的に配当に還元しているのがみてとれます。今回、1Q(4-6月期)の決算が良かったため、次回の上半期決算でも利益を重ねていれば、増額修正する可能性があるとみています。

事業内容や今後を確認

改めて三菱UFJの事業内容と売上推移を見ていきます。

三菱UFJフィナンシャル・グループとは

現在、三菱UFJフィナンシャル・グループは三菱UFJ銀行、三菱UFJ信託銀行、三菱UFJ証券ホールディングス、三菱UFJリース、三菱UFJニコスなど主要中核5社を中心とした「総合金融グループ」であり、金融事業をしている。

wikipediaより

事業セグメントの営業純利益に対する割合は下記となっています。

  • 法人・リテール事業 24%
  • コーポレートバンキング事業 20%
  • グローバルCIB事業 12%
  • グローバルコマーシャルバンキング事業 18%
  • 受託財産事業 6%
  • 市場事業 20%

参考:MUFG Investors Day 2019|三菱UFJ公式サイト

過去の利益推移

2020年3月期の業績見通しは非開示。グラフを見てもわかるようにここ数年利益が伸び悩んでいます

さいごに

昔は銀行が破綻するのは考えられない時代もありましたが、北海道拓殖銀行の破綻以降、地方銀行だけでなくどんな金融機関でも破綻する可能性があると警戒されています。

とはいえ、メガバンクがいきなり破綻するのはさすがに考えにくいです。もし仮に不測の事態が起きれば東電のように公的資金が投入されるでしょう。

個人的には銀行、不動産銘柄はこの先大きく業績が伸びる可能性が低いとみていますが、安定という面でメガバンクはありと考えています。日本人は貯金が好きですし。

現在の三菱UFJの株価はまだ完全に下落トレンドが終了していないので直ぐに購入するのが良い判断とは考えませんが、長期的に見ると安値圏なので、底打ちを確認してからある程度の期間保有するのを前提で購入するのはありだと考えています。

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