コスモス薬品の株価分析!警戒感から下落が強めに推移【3349】

ドラッグストアチェーン「ディスカウント ドラッグコスモス」を展開するコスモス薬品(3349)。今後の株価・配当はどうなるのか、業績推移・株価チャート・配当推移を分析してみました。また、株主優待も確認していきます。

コスモス薬品の株価POINT
  • 割高感あり、配当・優待利回りは低め
  • 配当は連続増配、今後の増配期待値もあり
  • 株価は下落が強めに推移
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コスモス薬品の株価情報と業績推移

コスモス薬品の株価情報と業績推移を見ていきます。

株価指標

株価:12,940円
予想PER:22.09倍
PBR:2.56倍
予想EPS:585.88円
時価総額:5,176億円

2023年1月20日終値時点のデータ。
最新の株価参考:(株)コスモス薬品【3349】:Yahoo!ファイナンス

PBRは割高感があります。

売上高と利益の推移

下記はコスモス薬品の売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

売上・利益ともに右肩上がりで好調に推移していましたが2022年5月期は減益に。

2023年5月期の利益はほぼ横ばい見通しとしています。

参考:経営指標|コスモス薬品

株価の推移

下記はコスモス薬品5年分の週足株価チャートです。

株価は2020年4月から大きく上昇、2020年7月には2万円となりましたが過熱感もあり調整的にやや下落。

2021年9月に再び最高値を付けましたが、その後は想定より業績が厳しめというのもあり、警戒感から下落が強めに推移しています。

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コスモス薬品の配当情報と株主優待

コスモス薬品の配当情報と株主優待制度を見ていきます。

配当情報

2023年5月期の予定年間配当:85円
予想年間配当利回り:0.66%

配当利回りは低いです。

配当金の推移

下記はコスモス薬品の配当金推移です。配当権利日は、11月(中間配当)と5月(期末配当)です。

コスモス薬品の年間配当金推移

2018年5月期:45円
2019年5月期:50円
2020年5月期:55円
2021年5月期:70円
2022年5月期:80円
2023年5月期:85円(予)

配当は増配推移です。

配当性向は2022年5月期が13.7%、2023年5月期の予想が約15%です。

株主優待制度について

コスモス薬品の株主優待は「買い物優待券またはお米券」です。優待権利月は5月と11月です。

保有株式数優待内容
100株以上 1年未満優待券(5,000円分) or お米券(10kg分)
100株以上 1年以上優待券(7,500円分) or お米券(15kg分)

優待利回り

100株保有で年間1万円相当とした場合、優待利回りは約0.8%です。

参考:株主優待制度|コスモス薬品

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コスモス薬品の事業・決算内容と今後について

コスモス薬品の事業・決算内容の確認と今後について考えてみます。

コスモス薬品(3349)とは

株式会社コスモス薬品(コスモスやくひん 英: COSMOS Pharmaceutical Corporation)は、九州を中心としてドラッグストアチェーン店を運営する企業。

客の目的買いを満たす定番商品に出来るだけ絞りながら品揃えし、ドラッグストアでは手薄になりがちな食品も多数品揃えし(コストの掛かる生鮮食品・惣菜を除く)、滞在時間を減らし来客頻度を上げる方向を目指した大型のコンビニエンスストアに近いスタイルも持ち合わせたドラッグストアになった。

コスモス薬品 – Wikipediaより抜粋

コスモス薬品はドラッグストアとしては珍しい大型店の集中出店を行っています。個々の売上よりも地域での圧倒的な支持を獲得するのを目的としています。

また「日替わりや特売・ポイントカードなどを廃止し、普段から安い」を戦略の一つとしています。

決算内容を時系列に確認

2022年5月期の連結経常利益は328億円と発表。2023年5月期の同利益は330億円見通し、年間配当は85円予定としています。(2022年7月11日の決算発表にて)

2023年5月期1Q決算

2023年5月期1Q(6-8月)の連結経常利益は96.2億円と発表、前年同期比3.5%増となりました。(2022年10月11日の決算発表にて)

2023年5月期2Q決算

2023年5月期2Q累計(6-11月)の連結経常利益は169億円と発表、前年同期比2.5%増となりました。(2023年1月13日の決算発表にて)

今後について

順調に店舗を増やしており、今後は、現在の主力地域である中国・四国・九州地区は自社競合も気にせず出店を継続、新規エリアの関東・中部・関西への出店も拡大としています。

競争リスク

ドラッグストアは各地域に競合がいます。また、実店舗だけでなくEC(ネット販売)に顧客が流れる可能性もあり、新規出店物件の確保、出店の進捗具合によっては計画未達や下方修正の要因となる可能性があります。

伸びしろと株価

プライベートブランド商品の開発に力を入れているため、その比率を増やすことで利益率がさらに伸びる可能性を秘めています。

しかし、業績伸び悩みなどから株価の下落が強めに推移しています。ポイントは今の株価にどこまで期待感・警戒感が織り込まれているかという所です。

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