電子部品大手メーカーのTDK(6762)、連続増配当で推移していますが、利回りは高くないです。配当状況に加え、株価指標と業績推移、株価チャートを確認していきます。
- 配当は連続増配で推移、利回りは高くない
- 株価は下落が落ち着いて上昇推移
株価情報と配当状況について
TDKの株価情報と配当状況・株主優待制度を確認していきます。
株価の指標(2025年8月27日終値時点)
株価:1,924.5円
予想PER:27.05倍
PBR:2.06倍
予想EPS:71.14円
時価総額:3兆7,410億円
最新の株価参考:TDK(株)【6762】:Yahoo!ファイナンス
株主優待について
株主優待制度は実施していないです。
配当情報
2026年3月期の予定年間配当:30円
予想年間配当利回り:1.56%
配当金の推移について
下記は配当金の推移です。配当権利日は、9月(中間配当)と3月(期末配当)です。

配当は増配推移、2026年3月期は据え置き予定としています。
配当性向は2025年3月期が34.1%、2026年3月期の予想が約37%です。
株主還元方針の確認
配当方針は「連結ベースの株主資本利益率(ROE)や株主資本配当率(DOE)の水準、事業環境の変化等を総合的に勘案して配当を行う」としています。
業績推移と株価推移について
TDKの業績推移と株価推移を確認していきます。
業績の推移
下記は売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

2022年3月期は大きく増収・増益も、2023年3月期は減益に。
2025年3月期は大きく増益となりましたが、2026年3月期は減益見通しとしています。
株価のチャート
下記は5年分の週足株価チャートです。

株価は2023年中旬から大きく上昇。2025年に入ると下落していましたが、5月以降は上昇しています。
また、2024年9月末を基準日に1株を5株に株式分割しています。
事業内容と財務状況について
TDKの事業内容と財務状況を確認していきます。
TDK(6762)の概要
TDK株式会社(ティーディーケイ、英: TDK Corporation)は、日本の電気機器製造会社である。
フェライトなどの電子部品に加え、過去にはビデオテープ、アナログオーディオテープ、デジタルオーディオテープ、フロッピーディスクなどの各種記録メディア(磁気、光など)も製造販売していたが、現在ではフェライトやコンデンサを始めとする電子材料・電子部品・磁気ヘッド・二次電池などを製造販売する大手メーカーである。
海外を含むM&Aを繰り返して事業を成長させている。経営のグローバル化も進んでおり、海外売上比率は9割を超え、海外株主比率も4割に達する。
TDK – Wikipediaより一部抜粋
主な事業セグメントは二次電池やLED用電源の「エナジー応用製品」、ノイズを抑えるキーデバイスやコンデンサの「受動部品」、発電用マグネットや磁気ヘッドなどの「磁気応用製品」です。
3か月決算の実績
下記はTDKの2026年3月期の各決算期における連結営業利益の推移と前期との比較です。

2026年3月期の連結営業利益は1,800~2,250億円見通しとしています。
キャッシュフロー
下記はキャッシュ・フローの推移です。

2022年3月期の営業CFはやや減少、2024年3月期の営業CFは大きく増加しています。
配当について
配当は連続増配当で推移していますが利回りは高くないです。
株価は下落が落ち着いて上昇しています。