旧日本債券信用銀行のあおぞら銀行(8304)、配当は高い利回りですが、株価は大きく下落する場面があります。株価指標と業績推移、株価チャートと配当金の推移を確認していきます。
- 配当は高い利回りで年4回実施予定、業績連動感が強い
- 株価は大きく下落する場面も
株価情報と配当状況について
あおぞら銀行の株価情報と配当状況・株主優待制度を確認していきます。
株価の指標(2025年6月20日終値時点)
株価:2,128円
予想PER:13.39倍
PBR:0.65倍
予想EPS:158.98円
時価総額:2,975億円
最新の株価参考:(株)あおぞら銀行【8304】:Yahoo!ファイナンス
株主優待について(廃止)
株主優待制度は「商品券」を実施していましたが、2021年9月30日を最後に廃止しています。
保有株数 | 優待内容 |
---|---|
100株以上 | 定期預金500万円以上入金で3,000円分の商品券。 投資信託または金融商品仲介業務取扱商品(仕組債等) を購入時100万円につき2,000円分の商品券。 |
廃止の理由は「公平な利益還元の観点から、配当金による利益還元を優先」としています。
配当金の情報
2026年3月期の予定年間配当:88円
予想年間配当利回り:4.14%
配当金の推移について
下記は配当金の推移です。2024年3月期以外は年4回の配当(3月、6月、9月、12月)を実施しています。

配当は2024年3月期に大きく減配。2026年3月期は増配予定としています。
配当性向は2025年3月期が51.2%、2026年3月期の予想は約55%です。
株主還元方針の確認
配当方針は「業績に応じた配当、四半期ベースの配当を実施」としています。
以前は「配当性向50%で年間158円への増配を目指す」としていました。
業績推移と株価推移について
あおぞら銀行の業績推移と株価推移を確認していきます。
業績の推移
下記は売上高・経常利益・最終利益の推移です。

2023年3月期は大きく減益、2024年3月期は赤字となりました。
2025年3月期は黒字回復、2026年3月期は増益見通しとしています。
株価のチャート
下記は5年分の週足株価チャートです。

株価は2021年に入ると上昇した後にレンジで推移。
2023年4月以降は上昇していましたが、2024年2月に大幅減配発表もあり大きく下落。2025年も大きく下落する場面が出ています。
事業内容と財務状況について
あおぞら銀行の事業内容と財務状況を確認していきます。
あおぞら銀行(8304)の概要
株式会社あおぞら銀行(あおぞらぎんこう、英称:Aozora Bank, Ltd.)は、普通銀行。
1998年に経営破綻し、特別公的管理銀行として預金保険機構の管理下に置かれた日本債券信用銀行が、2000年9月にソフトバンクグループ・オリックス・東京海上火災保険が組成した投資ファンドへ売却され、商号を変更した。
2006年4月1日には普通銀行に転換し現体制となった。
あおぞら銀行 – Wikipediaより抜粋
収益の柱は「不動産融資」と個人・法人向け「金融商品販売」です。
GMOインターネットと共同出資という形でネット銀行(GMOあおぞらネット銀行)を開業しています。
キャッシュフロー
下記はキャッシュ・フロー推移です。

2023年3月期の営業CFはマイナスでしたが、2024年3月期はプラスとなっています。
配当について
配当は高い利回りですが、2024年3月期の配当を大きく減配しています。今後の配当も良くも悪くも変動する可能性が高いです。
また、大きく減配した影響で株価が大きく下落しました。