総合化学企業の旭化成(3407)、配当は安定推移で高めの利回りです。株価指標と業績推移、株価チャートと配当推移を確認していきます。
- 配当は安定推移、高めの利回り
- 株価は上昇・下落しながらレンジ気味の推移
株価情報と配当状況について
旭化成の株価情報と配当状況・株主優待制度を確認していきます。
株価の指標(2024年12月30日終値時点)
株価:1,092.5円
予想PER:13.77倍
PBR:0.86倍
予想EPS:79.35円
時価総額:1兆5,229億円
最新の株価参考:旭化成(株)【3407】:Yahoo!ファイナンス
株主優待について
株主優待制度は実施していないです。
配当金の情報
2025年3月期の予定年間配当:36円
予想年間配当利回り:3.3%
配当金の推移について
下記は配当金の推移です。配当権利日は9月(中間配当)と3月(期末配当)です。

配当は年間34円の据え置き推移でしたが、2023年3月期に増配。2025年3月期は据え置き予定です。
配当性向は2024年3月期が113.9%、2025年3月期の予想が約45%です。
株主還元方針の確認
配当方針は「配当性向30%~40%を目安としながら、配当水準の安定的向上を図る」としています。
方針を考えると高い配当性向です。
業績推移と株価推移について
旭化成の業績推移と株価推移を確認していきます。
業績の推移
下記は売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

2022年3月期は増収・増益も、2023年3月期は最終赤字と厳しくなりました。2024年3月期は営業増益・経常減益に。
2025年3月期は増益見通しとしています。
株価のチャート
下記は5年分の週足株価チャートです。

株価は2020年に入ると大きく下落しましたが、持ち直して上昇。2021年3月以降は下落推移していましたが、2023年11月以降は上昇。
2024年は上昇・下落しながらレンジ気味の推移をしています。
事業内容と財務状況について
事業内容と財務状況を確認していきます。
旭化成(3407)の概要
旭化成株式会社(あさひかせい、英: ASAHI KASEI CORPORATION)は、化学、繊維、住宅、建材、エレクトロニクス、医薬品、医療等の事業を行う日本の大手総合化学メーカーである。
戦前は日窒コンツェルンの一部だったが、日本の敗戦に伴う財閥解体により資本関係が絶たれ、1946年4月に日窒化学工業が旭化成工業と改名して、独立企業体として誕生。
2001年、商号を旭化成株式会社に変更
旭化成 – Wikipediaより抜粋
繊維・ケミカル・エレクトロニクス事業の「マテリアル」、住宅・建材事業の「住宅」、医薬・医療・クリティカルケア事業からなる「ヘルスケア」の3つの事業を展開しています。
3か月決算の実績
下記は2025年3月期の各決算期における連結経常利益の推移と前期との比較です。

2025年3月期の連結経常利益は1,900億円見通しとしています。
キャッシュフロー
下記はキャッシュ・フロー推移です。

営業CFは2023年3月期に大きく減り、2024年3月期は大きく増えています。
配当について
配当金は安定推移しており、利回りも高めです。
しかし、目安としている配当性向より高い水準で推移しており、警戒する必要がありそうです。