DUNLOP(ダンロップ)ブランドなどを展開する住友ゴム工業(5110)。今後の株価と配当はどうなるのか、業績推移・株価チャート・配当推移を分析してみました。
- 割安感あり、厳しめの業績推移
- 株価は不透明感からレンジ推移
住友ゴムの株価情報と業績推移
住友ゴム工業の株価情報と業績推移を見ていきます。
株価指標
株価:1,210円
予想PER:17.68倍
PBR:0.58倍
予想EPS:68.44円
時価総額:3,183億円
2023年3月13日終値時点のデータ。
最新の株価参考:住友ゴム工業(株)【5110】:Yahoo!ファイナンス
PBRは割安感があります。
業績の推移
下記は住友ゴムの売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

2020年12月期、2021年12月期は増益となりましたが、2022年12月期は大きく減益に。2023年12月期は増益見通しとしています。
株価の推移
下記は住友ゴム工業5年分の週足株価チャートです。

株価は2018年から業績の厳しさや今後の不透明感から下落。2021年に入ると下落から抜けて上昇していましたが、2021年6月から再び下落。
2022年3月に下落が止まりレンジ推移しています。
住友ゴムの配当情報と株主優待
住友ゴム工業の配当情報と株主優待制度を見ていきます。
配当情報
2023年12月期の予定年間配当:35円
予想年間配当利回り:2.89%
配当金の推移
下記は住友ゴム工業の配当金推移です。配当権利日は、6月(中間配当)と12月(期末配当)です。

2018年12月期:55円
2019年12月期:55円
2020年12月期:35円
2021年12月期:55円
2022年12月期:35円
2023年12月期:35円(予)
2020年12月期に減配、2021年12月期は回復しましたが2022年12月期に再度減配しています。
配当性向は2022年12月期が97.8%、2023年12月期の予想が約51%です。
株主優待について
株主優待制度は実施していないです。
住友ゴムの事業・決算内容と今後について
住友ゴム工業の事業・決算内容の確認と今後について考えてみます。
住友ゴム工業(5110)とは
住友ゴム工業株式会社(すみともゴムこうぎょう、英: Sumitomo Rubber Industries, Ltd.)は、タイヤ、スポーツ用品などを製造する住友グループの企業。
タイヤはドイツのコンチネンタルに次いで、世界第5位。欧米では1999年より2015年までグッドイヤー社と合弁事業を展開していた。
住友ゴム工業 – Wikipediaより抜粋
タイヤ事業ではDUNLOP(ダンロップ)・FALKEN(ファルケン)がメインブランド、スポーツ事業・産業品事業も展開しています。売上・利益の8割以上がタイヤ事業です。
決算内容を確認
2022年12月期の連結最終利益は94.1億円と発表。2023年12月期の同利益は180億円見通し、年間配当は35円予定としています。(2023年2月14日の決算発表にて)
今後について
2021年12月期は為替の円安、環境改善による期待感から株価が上昇。しかし、原材料価格や輸送コスト高騰などの影響で想定より回復が鈍く株価が下落。その後は警戒感もありレンジで推移しています。
業績回復期待・不透明感
円安のプラス効果がありますが、それ以上に原材料価格の上昇・輸送コストの負担増で厳しい状況です。
タイヤ事業で国内2位、世界で5位の有数のメーカーのため、回復する力はありますが、厳しい環境が続いているため、株価も厳しめの推移をしています。