DUNLOP(ダンロップ)ブランドなどを展開する住友ゴム工業(5110)。今後の株価と配当はどうなるのか、業績推移・株価チャート・配当推移を分析してみました。
- 割安感あり、高配当利回り
- 株価は不透明感から再度下落
- 業績は厳しい推移
住友ゴムの株価情報と事業内容について
住友ゴム工業の株価情報と事業内容を見ていきます。
株価指標
株価:1,025円
予想PER:11倍
PBR:0.54倍
時価総額:2,696億円
2022年3月7日終値時点のデータです。
最新の株価参考サイト:住友ゴム工業(株)【5110】:Yahoo!ファイナンス
PER、PBRともに割安感があります。
住友ゴム工業(5110)とは
住友ゴム工業株式会社(すみともゴムこうぎょう、英: Sumitomo Rubber Industries, Ltd.)は、タイヤ、スポーツ用品などを製造する住友グループの企業。
タイヤはドイツのコンチネンタルに次いで、世界第5位。欧米では1999年より2015年までグッドイヤー社と合弁事業を展開していた。
住友ゴム工業 – Wikipediaより抜粋
DUNLOP(ダンロップ)・FALKEN(ファルケン)がメインブランドのタイヤ事業、DUNLOP・XXIO・SRIXONブランドのスポーツ事業、産業品事業を展開しています。
売上・利益の8割以上がタイヤ事業です。
住友ゴムの業績推移と株価推移について
住友ゴム工業の業績推移と株価推移を見ていきます。
売上高と営業利益・最終利益の推移

利益が減少して推移していましたが、2020年12月期は増益で着地。
2021年12月期は更に回復しましたが、2022年12月期は減益見通しでやや厳しい利益推移です。
株価の推移
下記は住友ゴム工業5年分の週足株価チャートです。

株価は2018年から業績の厳しさや今後の不透明感から下落。
2021年に入ると下落から抜けて上昇していましたが、2021年6月から再び下落しています。
住友ゴムの配当情報と決算内容について
住友ゴム工業の配当情報と決算内容を見ていきます。
配当情報
2022年12月期の予定年間配当:45円
予想年間配当利回り:4.39%
配当金の推移
下記は住友ゴム工業の配当金推移です。
配当権利日は、6月(中間配当)と12月(期末配当)です。

2017年12月期:55円
2018年12月期:55円
2019年12月期:55円
2020年12月期:35円
2021年12月期:55円
2022年12月期:45円(予)
2020年12月期は減配、2021年12月期は回復しましたが2022年12月期は減配予定としています。
配当性向は2021年12月期が49.1%、2022年12月期の予想が約48%です。
決算内容について
2022年2月9日に決算発表。
2021年12月期の連結最終利益は294億円と発表。
2022年12月期の同利益は245億円見通し、年間配当は45円予定としています。
住友ゴムの今後について
住友ゴム工業の今後について考えてみます。
今後について
2020年12月期は自動車生産台数減少による販売縮小、スポーツ施設休業など厳しい環境でしたが、中国・北米地域などの市場回復、経費削減効果もあり増益で着地しました。
2021年12月期は為替円安、環境改善で期待がありましたが、原材料価格や輸送コスト高騰などの影響で想定より回復が鈍くなりました。
業績回復期待・不透明感
2022年12月期も引き続き、原材料価格の上昇・輸送コストの負担増で厳しい見通しとしています。
タイヤ事業で国内2位、世界で5位の有数のメーカーのため、業績回復する力はありますが、厳しい環境が続いているため、株価も厳しい推移をしています。