東京電力に次ぐ電力業界2位の関西電力(9503)、配当は高めの利回りです。株価指標と業績推移、株価チャートと配当推移を確認していきます。
- 配当は増配予定で高めの利回り
- 株価は下落推移から大きく上昇
株価情報と配当状況について
関西電力の株価情報と配当状況・株主優待制度を確認していきます。
株価の指標(2025年12月2日終値時点)
株価：2,567円
予想ＰＥＲ：7.94倍
ＰＢＲ：0.88倍
予想ＥＰＳ：323.14円
時価総額：2兆8,620億円
最新の株価参考：関西電力(株)【9503】：Yahoo!ファイナンス
株主優待について
株主優待制度は実施していないです。
配当金の情報
2026年3月期の予定年間配当：75円
予想年間配当利回り：2.92%
配当金の推移について
下記は配当金の推移です。配当権利日は9月(中間配当)と3月(期末配当)です。
東日本震災・高浜原発問題で赤字となった2011年3月期から2015年3月期までは無配当でしたが、2017年3月期に復配。2026年3月期は増配予定としています。
配当性向は2025年3月期が13.8%、2026年3月期が約23%です。
配当方針について
株主還元方針は「安定的に配当を実施する」としています。
業績推移と株価推移について
関西電力の業績推移と株価推移を確認していきます。
業績の推移
下記は売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。
2023年3月期は営業・経常赤字となりましたが、2024年3月期は大きく回復。
2025年3月期は減益、2026年3月期は更に減益見通しとしています。
参考：業績見通し｜関西電力
株価のチャート
下記は5年分の週足株価チャートです。
株価は2023年5月から業績回復見通しなどで大きく上昇。2024年6月以降は下落推移し、2024年11月に新株発行などの影響から大きく下落。
2025年7月からは上昇推移しています。
事業内容と財務状況について
関西電力の事業内容と財務情報を確認していきます。
関西電力(9503)の概要
関西電力株式会社（かんさいでんりょく）は、電気の販売量で日本国内第2位。
略称として関電（かんでん）や、KEPCO（Kansai Electric Power Co., Inc.＝ケプコ）が使われる。近畿地方や関東地方などで電力小売事業や、発電事業を行っている。
発電能力と比べ、実際の発電所は原子力発電による比率が約55%となっている（他社からの買電、融通、揚水発電を除いた発電量における、設備別比重）。その一方、本来の電力供給エリア外である富山県の黒部川流域などに、最大出力30万kW超の大型の水力発電所も所有する。
関西電力 – Wikipediaより抜粋
中心事業は「電気事業」です。他には「ガス・その他エネルギー事業」、「情報通信事業」も展開しています。
原子力発電への依存度が高く、代替電力の確保を進めています。
3カ月決算の実績
下記は2026年3月期の各決算期における連結経常利益の推移と前期との比較です。
2026年3月期の連結経常利益は4,900億円見通しとしています。
キャッシュフロー
下記はキャッシュ・フローの推移です。
2023年3月期の営業CFは減少しましたが、2024年3月期は大きく増えています。
配当について
配当は、ここ何年かは安定推移し2026年3月期は増配予定で高い利回りです。
が、株価は下落が目立つ推移をしていましたが大きく上昇しています。