配当利回りの高い銘柄として取り上げられることが多いJT(日本たばこ産業)(2914)、株価指標と業績推移、株価チャートと配当推移を確認していきます。2022年2月に株主優待廃止を発表しています。
JTの株価情報と配当・優待
日本たばこ産業の株価情報と配当状況・株主優待制度を確認していきます。
株価の指標(2024年2月16日終値時点)
株価:3,876円
予想PER:15.12倍
PBR:1.8倍
予想EPS:256.29円
時価総額:7兆7,520億円
最新の株価参考:JT【2914】:Yahoo!ファイナンス
配当金の情報
2024年12月期の予定年間配当:194円
予想年間配当利回り:5.01%
配当金の推移について
下記はJTの配当金推移です。配当権利日は6月(中間配当)と12月(期末配当)です。
配当は10年以上減配していませんでしたが、2021年12月期に減配。2022年12月期は大きく増配しています。
配当性向は2023年12月期が71.4%、2024年12月期の予想が約76%です。
配当方針の確認
経営計画2023にて配当方針を「配当性向75%を目安」としています。
参考:配当|JTウェブサイト
株主優待について(廃止)
株主優待制度は「自社グループの商品詰め合わせ」を実施していましたが、2022年12月の優待を最後に廃止しています。
所有株式数 | 優待品 |
---|---|
100株以上 200株未満 1年以上継続保有 | 商品詰め合わせ (2,500円相当) |
200株以上 1,000株未満 1年以上継続保有 | 商品詰め合わせ (4,500円相当) |
1,000株以上 2,000株未満 1年以上継続保有 | 商品詰め合わせ (7,000円相当) |
2,000株以上 1年以上継続保有 | 商品詰め合わせ (13,500円相当) |
廃止理由は「公平な利益還元のあり方という観点から、配当等による利益還元に集約」としています。
JTの業績推移と株価推移
日本たばこ産業の業績推移と株価推移を確認していきます。
業績の推移
下記は日本たばこ産業の売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。
主力のタバコ事業は日本国内で販売数が減少する中、海外たばこ事業をM&Aで取得し売り上げを伸ばしています。
利益はやや厳しい推移でしたが、2022年12月期は大きく増益に、2024年12月期は減益見通しとしています。
株価のチャート
下記は日本たばこ産業5年分の週足株価チャートです。
株価は長期で下落していましたが、2020年4月からはレンジ推移に。
2022年11月に業績上方修正・配当増額修正の発表などもあり大きく上昇。2023年以降で見ると大きく上昇推移しています。
JTの事業内容と財務状況
日本たばこ産業の事業内容と財務状況を確認していきます。
JT(日本たばこ産業)(2914)の概要
日本たばこ産業株式会社(にほんたばこさんぎょう、英語: JAPAN TOBACCO INC.、略称: JT)は、日本の食料品製造会社。
たばこをはじめとし、医薬品、加工食品などを製造している。日本たばこ産業株式会社法(JT法)に基づき設立した特殊会社。M&Aなどにより、たばこ事業を世界展開しており、売上の6割は海外事業であり、タバコ関連企業では世界第3位の規模となっている。
日本たばこ産業 – Wikipediaより抜粋
「タバコ事業」以外にも「医療事業」、「加工食品事業」も展開しています。
海外たばこ事業をM&Aで拡大し、海外売上比率が高いです。
キャッシュフロー
下記はJTのキャッシュ・フロー推移です。
比較的安定した営業CFの推移です。
JTの配当・優待について
株主優待を廃止し配当重視に、高い配当性向目安というのもあり、高い配当利回りです。
筆頭株主は財務大臣で、以前は発行済み株式の50%近く保有していましたが、現在は33%保有しています(法律でJT株の3分の1以上を政府が保有する事になっています)。