バフェット指数とは何か。メリットとデメリット・日本株(日経平均)の推移を分析

株価が高いのか安いのかを判断する指標には「PER」や「PBR」を代表に、さまざまなものがあります。その中でも「国全体の株式市場」の株価が高いのか、安いのかを知る指標の一つにバフェット指数というのがあります。

今回はその「バフェット指数の基本」や「メリット・デメリット」を見ていくとともに、日本の株式市場全体の株価が高いのか安いのかを分析してみました。

バフェット指数のPOINT
  • バフェット指数(バフェット指標)は暴落可能性判断の指標
  • 数値が高いほど暴落危険度が高いが、すぐに暴落するわけではない
  • 明確な時期を判断するのは不可能なため、他の指標と組み合わせるのが良い
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バフェット指数(バフェット指標)とは何か

まず初めにバフェット指数の基本的なところを確認していきます。

バフェット指数とは

バフェット指数(バフェット指標)とは有名な投資家であるウォーレン・バフェット氏が「国全体の株価が高いのか安いのか」の判断材料にしていると言われるものです(諸説あり)。

簡単にいうと「その国の株式に投資する価値があるのか」、「投資が加熱気味か・冷めているか」を判断する材料となる指数です。

参考:バフェット指標とは|金融経済用語集

バフェット指数の計算方法

バフェット指数の算出方法は簡単です。「株式市場の時価総額÷その国の国内総生産(GDP)× 100」です。

株式市場の時価総額とは簡単にいうと「上場企業を全て買うのに必要なお金」、GDPは「国内で生み出された付加価値の総額」です。特に先進国では株価とGDPが密接に関係していると考えられており、「GDPが上がっていないのに株価が上がる(バフェット指数が上昇)のは不自然で、いつか株価が下落する」という考えがこの指数の根拠です。

一般的に、バフェット指数は100%を超えると割高、100%以下は割安の目安といわれています。

日本株のバフェット指数の推移

下記は日本株のバフェット指数の長期と短期の推移です。日本の場合、株式市場の時価総額は東証1部上場銘柄の時価総額を利用します。

日本株、長期のバフェット指数

日本株、短期のバフェット指数

2016年10月以降、日本のバフェット指数は100%を超えて推移。長期間100%を超えていたのはバブルの頃までさかのぼります。そして、2020年3月に株価が暴落した際はバフェット指数が87まで下落。その後は再び100%を超えて推移しています。

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バフェット指数のメリット・デメリットは何か

バフェット指数は昔からある指標ですが、指標には必ずメリットとデメリットがあります。そのメリット・デメリットからどこまで参考になるのか考えてみます。

バフェット指数のメリット

バフェット指数のメリットは100%以上は加熱と言う分かりやすさと、過去の暴落前には100%を超えていたという事実があります。

将来も必ず有効かどうかはわかりませんが、日本のバブル崩壊をはじめ、2000年のITバブル崩壊、2008年のリーマンショック時も暴落前は100%を超えていました。

大きな暴落の前には必ずバフェット指数が100%を超えています。

バフェット指数のデメリット

バフェット指数のデメリットは100%を超えたから直ぐに暴落が来るというわけではないことです。バブルの頃は100%を超えて、その後は140%まで上昇するほど株価が上がりました。

2020年3月の暴落前も100%を超える期間が2年以上続いていました、バフェット指数が高い時は、いつ暴落が来てもおかしくないですが、明確な時期を見極めれるものではなく、あくまでも危険性が高まっているという状況です。

GDPの不透明感

もう一つの問題点としてGDPを利用していることにあります。GDPは詳細な計算方法が公開されておらず、毎年計算基準などの見直しがされているため、そもそもGDPの数値自体が問題視されることがあるのも事実です。

極端な言い方をすると、毎年「今年は暴落する」という予想はいつかは当たります。それが「いつ起きるのか」というのが一番重要で、それがバフェット指数では分からないです。

最後に

過去のデータをみるとバフェット指数が100%を超えているからすぐに株価が下がる。100%以下だから株価が上がる、ということではないです。

過去の事実

100%を超えてからバブル崩壊、リーマンショック、コロナショックで株価が暴落したのも事実です。コロナショック前には「バフェット指数は長期間100%を越えているので、もう古い。参考にならない」という声も多く聞こえました。しかし、実際に暴落がおきました。

有効活用の考え

有効な考えとしてはあくまでも「長期間100%が続いているときに警戒」し、一つの目安として過熱気味かどうかの判断材料とするのが良いと考えます。そして、バフェット指数はあくまで市場全体(国)を見たものです。個別の銘柄では当然動きが異なってきます。

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