噂で買って、事実で売るとは何か、月次売上データ・決算から分析してみた

今回紹介する投資格言は「噂で買って、事実で売る」です。よく聞く投資格言ですが、どのような意味で株価がどう動くのかについて確認していきます。

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噂で買って、事実で売るとは

はじめに「噂で買って、事実で売る」とは何かについて確認していきます。

噂とは何か

「噂」とは言葉の通りの噂な事もあれば、「予想」や「期待」を示すこともあります。例えば、製薬会社が新薬の開発に成功と言うニュースがあれば、株価が跳ね上がることがあります。

しかし、新薬が業績に貢献するまでには開発成功後、何段階も手順があり時間がかかります。そのため、あくまでも「将来業績が大きく上がるのではないか」という「期待値」で株価が上昇します。

この噂には「需要増加による売上増加期待・業績上方修正期待」などから株価が上昇するケースもあります。これらが「噂で買われている」状態です。

事実とは何か

「事実」とは実際の出来事です。実際に業績に反映しているときです。代表的なものだと決算内容が事実です。

事前の期待値で既に買われすぎて株価が上昇している時は、売上や利益が上昇しても株価が下落します。それが「事実で売られている」状態です。織り込み済みともいわれます。

噂で買う例

下記は日経平均株価の1年分の日足チャートです。2020年2月-3月に大きく下落。多くの銘柄の株価がかなり下落しました。

下記は富士フィルムの同期間の株価チャートです。

同じように大きく株価が下落しましたが、一時、大きく株価が上昇しています。これはさまざまな「噂(期待)」によって買われて株価が急上昇しています

月次データと決算内容

次に月次データと決算内容について確認していきます。「噂で買い、事実で売る」の「事実」の部分がこの月次データや決算内容です。

月次データとは何か

主に「飲食店」、「小売店」が毎月公表する「毎月の売り上げデータ」です。前年同期比で増えたのか、減ったのか。公表している企業もあれば、公表していない企業もあります。速報データとも呼ばれ、直近の早い情報です。

決算内容とは何か

決算内容とは3カ月ごとに発表される情報です。売上・利益など細かい内容なども掲載されます。月次データよりも遅めの情報になります。

月次データ・決算内容と株価について

次に月次データ・決算内容と株価推移の関係を確認していきます

月次データ・決算内容と株価チャート

下記は王将フードサービスの日足株価チャートの推移です。

2020年7月30日の15時に1Q(4月-6月)の決算を発表。前年同期比で大きく業績が落ち込んだ影響で株価が下落。決算前に既に業績悪化を懸念して株価が下落していましたが、想定以上の悪化で株価がさらに下落しています。

その後、2020年8月4日に月次売上高の速報(7月データ)を発表。前年同期比でマイナスでしたが、売上が回復してきているのを受けて株価が上昇しています。

データと株価の関係について

株価は単純に「決算内容が悪かったから下落」、「月次データが悪かったので下落」しているわけではないです。仮に月次データが悪くても、それまでに株価が大きく下落していたら上昇することもあります。

反対に、株価が大きく上昇しているときは決算内容が良くても株価が下落する場合もあります。つまり、「事実」の前の「噂」段階での株価の動きが重要となってきます。

これらが「予想で買って(売って)、事実で売る(買う)」状態です。

また、これらは比較的短期的な株価の動きです。長期的に考えれば当然、業績が好調に推移しているほうが良いです。そのため、業績好調だが株価が下落した場合、長期保有では押し目のチャンスとなる場合もあります。

月次データ・決算は非常に重要な情報ですが、長期保有では長い目で見た業績推移・株価の動きを見ることも重要です。

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