スワップポイントで生活するには資金がいくら必要?現実的なのか

現在の日本は超低金利で銀行にお金を預けてもまったく増えないです。当たり前のようですが、昔は金利が高い時で5%くらいあり、そのころに1億円あれば「銀行にお金を預けておくだけで、その利子で暮らす。」ということが現実に可能でした。

現在、日本の銀行にお金を預け、その金利で生活するのはほぼ不可能ですが、「FXのスワップポイントで生活」するにはいくらあれば可能なのかを考えてみます。

スワップポイントとは

そもそも「スワップポイントとは何か」という方は下記の記事で詳しく書いてます。

株の配当金で生活するのを実現するにはかなりハードルが高いですが、FXのスワップポイントは通貨によっては利回りが高いのに加え、レバレッジをうまく使うことでさらに利回りを上げることができます。もちろん、レバレッジは諸刃の剣ですが。

そんな「FXのスワップポイント」で生活するためにはどんな方法があるか考えてみます。

スワップポイントは通貨で大きく異なる

取引する通貨によってスワップポイントが大きく異なるので必要資金が大きく変わります。

メジャー通貨のスワップポイント狙い

通貨の安全性を重視すると「米ドル円のスワップポイント狙い」が安定します。

リーマンショックで暴落しましたが、長期で見ると通貨がなくなる、とてつもなく下落してそのまま戻ってこない可能性は低いです。下記は2002年からの米ドル円の長期チャートです

リーマンショックのころに1ドル75円台まで下落したため、将来に同じことが起きないとはいえないですが、仮に下落したとしても戻ってくる可能性は非常に高いです。

現在、ドル円のスワップポイントは業者により異なりますが1万通貨保有で1日50円もらえる業者が複数あります。1ドル106円としてもらえるスワップポイントが下記の表になります。

元手106万円年間スワップポイント
1万通貨(レバ1倍)18,250円
3万通貨(レバ3倍)54,750円
7万通貨(レバ7倍)127,750円

レバレッジ3倍ではリーマンショック時の75円付近までいくと強制ロスカットの可能性があります。そのため、3倍以内が長期保有での限界ラインと考えています。レバ3倍の場合スワップポイントを年間150万円手に入れるには約3,000万円必要です。

もし「ドル円は100円以下にならない!」という自信がある場合はレバレッジ7倍くらいまでいけるので約1,300万円で年間150万円のスワップポイントを手に入れることができます。もちろん、これはかなり危険な掛けですが。

気を付けるべき点としては今後のアメリカの政策金利があります。今後、利下げする可能性が高く利下げによりスワップポイントが少なくなります。その場合、スワップポイントが少なくなるだけではなく、円高に進むので高レバレッジはハイリスクです。実際にドル円のスワップポイントは以前1日80円近くの業者がいくつかありましたが現在は下がっています。

高金利通貨のスワップポイント狙い

では次に、高金利通貨の場合はどうか考えてみます。

現在、多くのFX業者で取り扱いのある通貨の中で一番スワップポイントが良いのはトルコリラ円になります。1万トルコリラ円の保有で1日80円以上のスワップポイントが付く業者があります。

1トルコリラ19円でスワップポイント80円とするともらえるスワップポイントは下記の表になります。

元手19万円年間スワップポイント
1万通貨(レバ1倍)29,200円
3万通貨(レバ3倍)87,600円
7万通貨(レバ7倍)204,400円

レバレッジ3倍だと過去最安値でもギリギリ強制ロスカットされないですが、この過去最安値は昨年起きているので、将来この価格以下にならない保証はまったくないです。

下落が止まらないトルコリラ円の場合、長期保有ではレバレッジ1倍以外は強制ロスカットされる可能性があると感じています。レバ2倍程度でも10円以下になると強制ロスカットされます。

レバレッジ1倍で年間150万円を手に入れるには約1,000万円必要です。「10円以下にはならない!」と考えてレバレッジを設定するならば約500万円で足りますが、当然リスクがあります。

こうして机上の空論を描くと「日本人がトルコリラなどの高金利通貨を保有する」理由がわかります。仮にレバレッジを3倍くらいで運用するとわずか2年ほどで元を取ってしまうのです。もらったスワップポイントを再投資すれば、もっと早くに元を取ることも理論上は可能です。

トルコリラは失敗している人が多いのが現実

しかし、実際は簡単ではないです。私もトルコリラを少し保有し、毎月トルコリラのスワップポイント運用報告をしていますが、スワップポイント以上に通貨の下落が大きく常にマイナスです。

5年ほど前、トルコリラ円が40-50円台で推移してた頃からスワップポイントを手に入れることを考え、多くの人が3倍前後のレバレッジでトルコリラ円を保有していました。私はまだ下がるとみてその頃は保留しました。

結果、私は30円を割ったあたりで落ち着いたと判断し購入しましたが、その後、20円も割り込む形となり、40円台で保有していた多くの人が強制ロスカットされてしまいました。そのような過去を考えると今後10円以下になる可能性はないと全く言い切れません。

また、アメリカや諸外国同様に利下げを行っているのでこの高金利がいつまで続くかわからないです。

最後に

トルコリラ円を保有する自分が言うのもなんですが、300万円近くが無くなる覚悟でトルコリラに投資するのはかなりリスキーだと考えています。他の高金利通貨である南アフリカランド円、メキシコペソ円も同様です。

高金利通貨は「何もしなくても生活できるだけのスワップポイントがもらえる」夢があるかもしれません、それも比較的現実的な金額でです。

しかし、高金利のスワップポイントに1点投資をしてしまうと夢が幻想になってしまう可能性が高いです。

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