住友グループの総合化学大手の住友化学(4005)、配当は高めの利回りですが不安定な推移をしています。株価は上昇場面もありますが、下落が強い推移をしています。株価指標と業績推移、株価チャートと配当推移を確認していきます。
- 配当は高めの利回りだが不安定な推移
- 株価は上昇場面もあるが、下落が強い推移
株価情報と配当状況について
住友化学の株価情報と配当状況・株主優待制度を確認していきます。
株価の指標(2025年7月28日終値時点)
株価:375.6円
予想PER:15.37倍
PBR:0.68倍
予想EPS:24.44円
時価総額:6,227億円
最新の株価参考:住友化学(株)【4005】:Yahoo!ファイナンス
株主優待について
株主優待制度は実施していないです。
配当金の情報
2026年3月期の予定年間配当:12円
予想年間配当利回り:3.19%
配当金の推移について
下記は配当金の推移です。配当権利日は9月(中間配当)と3月(期末配当)です。

2022年3月期に大きく回復も、2023年3月期は減配。2024年3月期も減配しています。2026年3月期は増配予定としています。
配当性向は2025年3月期が38.2%、2026年3月期の予想が約49%です。
株主還元方針の確認
配当方針は「中長期的には配当性向30%程度を安定して達成することを目指す」としています。
業績推移と株価推移について
住友化学の業績推移と株価推移を確認していきます。
業績の推移
下記は売上高・営業利益・経常利益・最終利益の推移です。

2022年3月期は大きく増収・増益で業績回復しましたが、2023年3月期は営業赤字で着地。2024年3月期は大きく赤字となりました。
2025年3月期は黒字回復、2026年3月期は営業減益見通しとしています。
株価のチャート
下記は5年分の週足株価チャートです。

株価は2020年中旬から大きく上昇も、2021年3月から緩やかな下落レンジに。2023年は厳しい業績もあり大きく下落。
2024年以降は上昇場面も出ていますが厳しい推移です。
事業内容と財務状況について
住友化学の事業内容と財務状況を確認していきます。
住友化学(4005)の概要
住友化学株式会社(すみともかがく、Sumitomo Chemical Company, Limited)は、住友グループの大手総合化学メーカーである。国内化学メーカーとしては第2位。
住友グループの中核企業で、住友グループ広報委員会にも参加する企業であり、三井住友銀行、住友金属工業(現・日本製鉄、現在は住友グループを離脱)とともに、住友御三家の一角をなしていた中核企業でもある。
住友化学 – Wikipediaより抜粋
住友化学は「石油化学」をはじめ、「エネルギー・機能材料」、「情報電子化学」、「健康・農業関連」、「医薬品」など多くの事業を展開しています。
キャッシュフロー
下記はキャッシュ・フロー推移です。

2024年3月期の営業CFはマイナスです。
配当について
配当は高めの利回りですが、不安定な推移です。過去の配当を見ると、業績連動感が強く今後も業績次第で大きく変動すると考えられそうです。
2025年3月期は黒字回復、今後さらに利益が回復して配当が増えると更に高い利回りになる可能性がありますが不透明感は強いです。