FXのアノマリーははたして通用するのか

相場の格言には「節分天井、彼岸底」のような季節習性に注目したアノマリーがいくつかあります。

FXの世界にも同じような季節アノマリーがいくつかあるので、今回それが実際に通用するものなのか考えてみました。




そもそもアノマリー投資が有効な理由

以前、「アノマリー投資は時代遅れ」というのを書きました。

「アノマリー投資」は時代遅れで通用しない
相場の格言には季節習性に着目したものがいくつかあります。「節分天井、彼岸底」、「Sell in May and go away(5月に売って...

株の世界では「昔は通用したが、AIが普及した今は厳しい」というのが私の見解です。

そもそも、なぜアノマリー投資が有効かというと一番の理由は「相場は市場参加者の心理で動いている」からと考えています。

根拠があまりなくても、アノマリーを信じる人がある程度いる時点で市場はそのように動きます。また、その動きに大衆はつられます。

しかし、機械的な取引が増えた今は大衆心理というのはあまり有効では無いのではないかと考えています。

FXの代表的なアノマリー

FXでもたくさんの季節アノマリーがありますが、代表的なものに、

「3月は日本企業が外貨を円に換えるため円高に進む」

「4月はその反動で円安に進む」

「5月は相場の格言でもあるセルインメイで天井になり円高に進む」

というのがあります。

実際のチャートで検証

ドル円の過去のチャートから実際に過去の動きを見てみます。緑枠が2016年、2017年、2018年の3月~5月です。

2016年3月はレンジ、4月は若干の円安ですが、上下に激しく方向性に欠ける動きに、5月は円高に動いています。2017年のチャートをみると3月は円高に進み、4月は円安から円高に進み、5月は円高から円安に進みました。2018年は3月はレンジ、4月と5月中旬まで円安に動き、5月終わりごろに円高に進みました。

アノマリーが当てはまっているかを表にすると下記のような感じです。

年度3月4月5月
2016年
2017年
2018年×

こうしてみると大きく外れないが大きく当たるというわけではない気がします。若干ですが、アノマリーに近い動きをする傾向はあるように見えます。

もちろん、その時の経済状況・政治状況などの影響を大きく受けるので、それらにプラスアルファでアノマリーを追加すると精度が上がるかもしれないですね。

警戒は必要

ひとつ気を付けることがあるとすれば、1月3日に起きた暴落のように狙われる可能性があるということです。

仮に「3月は円高に動く」と思う人が多くてドル円の売り注文が多い場合、一気に刈るために一時的に円安に進む可能性があります。

1月3日の暴落を受けて、ちまたでは警戒が広がり「GWに同じことが起きるのでは。」と言われています。そこで暴落が起きるのを狙い、GW前に「売り」をしかけると今度は暴騰がくる可能性があります。

習性や過去の事例を参考にするのは重要ですが、それを信じすぎるのも危険かもしれません。

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