株価の急落・急上昇は常に起きる可能性があります。今回は株価が大きく変動した時、「株価の底値」や「相場の反転」を判断する基本的な方法について確認してみます。
株価の底値・天井を確認する方法
まずは「株価の底値と天井を確認する方法」について確認していきます。底値を簡単に言うと株価が安い時、天井は株価が高い時です。当然ですが、多くの投資家が底値で株を買い、天井で売りたいと考えています。
テクニカルで底値サインを判断
一部の銘柄を除き多くの銘柄では株価が大きく下落しすぎた場合、いつかは上昇します。また、大きく上昇しすぎた場合も、いつかは下落がはじまります。
事前に下落が止まる場所、上昇が止まる場所が完璧に分かる方法はありません。重要なのは「いつ底値になるか」よりも「底値を抜けたか」とも言えます。
株価の推移から底打ち・天井を確認
底打ち・天井を探る方法はいくつかあります。まずは基本の株価のチャートから探る方法です。
下記は2022年までの日経平均株価の週足チャートです。
一般的に、ローソク足の「下ヒゲが多く出現」、「長い下ヒゲが出現」するのが底打ちのサインと言われています。
下落推移しているときに「下ヒゲの陽線」が出現すると相場が反転して、株価が上昇するケースがあると言われています。
天井のサインはその反対で「上ヒゲが多く出現」、「長い上ヒゲが出現」すると言われています。
参考:下ヒゲ|大和証券
あくまでも確率的な話
当然ですが「下ヒゲが多く出現したから下落が止まる、上ヒゲが多く出現したから上昇が止まる」確実とは言えないです。
あくまでもサインであり、仮に上昇してもどこまで上昇するか、下落がどこまで下落するか、サインが出ないケースも多々あります。
相場の転換を確認する方法
「株価の底値・天井」と合わせて「相場の転換」を探る方法を見ていきます。
相場の転換を探る
個別銘柄の場合、一部の銘柄は下落し続けて最終的に上場廃止になる銘柄もありますが、多くの銘柄は基本的に「上昇」、「横ばい」、「下落」のサイクルを繰り返します。
一目均衡表(トレンドフォロー指標)で確認
下記は2022年までの日経平均株価の一目均衡表の一部分です。青線は9日転換線、赤線は26日基準線と呼ばれるものです。
例えば、青線が赤線を超えると相場が転換し、株価が上昇トレンドに入るとされています。2020年6月がはっきりと分かるポイントです。
実際の一目均衡表では、下記のように遅行スパンや雲を見て判断する方法もあります。
ローソク足が雲を下から上に突破すると上昇シグナル、上から下に突き抜ければ下落シグナルと知られており、様々な株価予測で利用されています。
参考:一目均衡表|大和証券
注意する点について
底値や天井、相場の転換サインを見る簡単な基本方法を見ていきました。チャート分析やテクニカルは多くのものがあります。多くあるというのは完璧なものはないとも言えます。
また、近年では、よく知られているテクニカルはAIがそれを逆手に取り取引しているとも言われています。
過去はあくまでも過去
過去と比較し、瞬間的な下落率や上昇率が大きくなるケースもあり、指標が異常な数値になる事もあります。
重要なのは「周りの情報に流されない」、「完璧なテクニカルは存在しない」と認識することです。
あくまでも参考
投資では知らないよりは知っておくほうが良いケースが多いです。しかし、ファンダメンタルズも含め、将来の株価が完璧にわかる方法は無いです。
さまざまな方向から見て考える事は重要ですが、「指標はあくまでも参考」とするのが良い利用方法と個人的には考えています。