株価の急落はいつでも起こる可能性があります。
株価が大きく下落した時に慌てないためにも「株価の底値」や「相場の反転」を判断する基本的な方法を確認していきます。
- 重要なのは冷静に判断すること
- 過去の動きは参考になるが、あくまでも参考
- 完璧なテクニカルは存在しないが、参考にするのは良い
株価の底値を確認する方法
「底値を確認する方法」について見ていきます。当然ですが、多くの投資家が底値で株を買いたいと考えています。
テクニカルで底値サインを判断
一部の銘柄を除き多くの銘柄はいつかは株価の下落が止まり上昇します。
事前に底値が完璧に分かる方法はありません。重要なのは「いつ底値になるか」よりも「底値を抜けたか」とも言えます。
底打ちサインを見逃さないことが重要です。
株価推移で底打ちを確認
底打ちを探る方法はいくつかあります。まずは基本のチャートから探る方法です。
下記は2022年までの日経平均株価の週足チャートです。

一般的に、ローソク足の「下ヒゲが多く出現」、「長い下ヒゲが出現」するのが底打ちのサインと言われています。
下落推移しているときに「下ヒゲの陽線」が出現すると相場が反転して、株価が上昇するケースがあると言われています。
参考:下ヒゲ|大和証券
あくまでも確率的な話
あくまでも「上昇するサイン」ではなく「底打ちサイン」です。2020年10月以降の株価上昇時にはサインが出ていません。
また、日足・週足で見え方も変わりますし、底打ち時に必ず出るわけでは無いです。
相場の転換を確認する方法
「株価の底値」と合わせて「相場の転換」を探る方法を見ていきます。
相場の転換を探る
個別銘柄の場合、下落し続けて最終的に上場廃止になる銘柄もありますが、多くの銘柄や日経平均株価は基本的に「上昇」、「横ばい」、「下落」を繰り返します。
一目均衡表(トレンドフォロー指標)で確認
下記は日経平均株価の一目均衡表の一部分です。
青線は9日転換線、赤線は26日基準線と呼ばれるものです。

例えば、青線が赤線を超えると相場が転換し、株価が上昇トレンドに入るとされています。2020年6月がはっきりと分かるポイントです。
実際の一目均衡表では、下記のように遅行スパンや雲を見てトレンドを判断する方法もあります。

ローソク足が雲を下から上に突破すると上昇シグナル、上から下に突き抜ければ下落シグナルと知られており、様々な株価予測で利用されています。
参考:一目均衡表|大和証券
参考指標を増やすほど精度が上がりますが、その反面、見逃したり出遅れる可能性もあります。
注意する点について
近年では、よく知られているテクニカルほど機能しないケースも増えています。
あくまでも噂程度ですが、参考にしている人が多いのでAIがそれを逆手に取り取引しているとも言われています。
過去はあくまでも過去
また、ダマシと呼ばれるサインが出現し、これまで以上に瞬間的な下落率や上昇率が大きくなるケースもあり、指標が異常な数値になる事もあります。
重要なのは「周りの情報に流されない」、「完璧なテクニカルは存在しない」と認識することです。
あくまでも参考
「底打ちサイン」・「相場転換」だけでなく、チャート分析やテクニカルは武器になるケースがあります。
しかし、ファンダメンタルズも含め、将来の株価が完璧にわかる方法は無いです。
さまざまな方向から見る事は重要ですが、「あくまでも参考」とするのが良い利用方法と言えます。