FXで米ドル円スワップポイント投資は安定なのか考える

FXで利益を手にする方法はさまざまなものがありますが、その中の一つに長期投資でスワップポイントを狙った投資があります。

特に高金利な新興国通貨(トルコリラ、南アフリカランド、メキシコペソ)を保有する方法もありますが、通貨自体の不安が強くリスクが高いです。

そこで今回は、米ドル円のスワップポイントを狙った投資についてリスクを抑え利益を手にする方法を考えてみます。

米ドル円スワップポイントの歴史

まずは過去に米ドル円スワップポイントがどのように推移していたか確認します。

2006年の高金利な米ドル円スワップポイント

私は今から15年近く前に「銀行に日本円でお金を預けても大した利息が付かないし、外貨預金をしてみようかな」と色々と調べました。そして、その時に色々と調べた結果、判明したのは外貨預金は利息は良いが手数料がすごく高いということでした。

そんな時、手数料が安いFXの存在を知りました。当時はスワップポイント狙いとしてオーストラリアドルやニュージーランドドルも人気でしたが、外貨にあまり詳しくなかった私は一番のメジャー通貨である米ドルを保有しました。当時、1ドル=約110円でした。

当時のアメリカの政策金利は5%近くあり、ほぼ0%の日本と比べ金利差が大きく、スワップポイントも1万通貨(110万円分)の保有で毎月3000円以上もらえました。

100万円を銀行に預けてもほとんど増えない時代に毎月3000円以上はすごいと思っていました。

2008年以降のスワップポイント暗黒期

しかし、そんな高金利も長く続きませんでした。2007年のサブプライムローン問題から2008年9月のリーマンショックで流れが完全に変わりました。下記はドル円の長期チャートですが、サブプライムローン問題以降完全に下落トレンドになり、2012年には1ドル75円付近まで大幅な円高が進みました。金利も一気に下がりスワップポイントがほぼゼロになりました。

1ドル100円以下になった時には「1ドル100円は安い!買い時だ!!」と買う人が増えたりもしましたが、結局は下落し90円、80円の時にも同じように買い増す人がいましたが、結果75円まで下落しました。

当時は「1ドル50円以下になる」、「米ドルは無くなる」という専門家の予想も出ていましたがそこまではいきませんでした

2016年に復活したドル円のスワップポイント

景気は良くなったり、悪くなったりを繰り返すものなので、時間はかかりましたが、無事景気が回復しドル円が上がり、アメリカの金利も少し上がり、ほぼ0円だったスワップポイントもわずかですがもらえるようになりました。

2019年8月現在、アメリカの政策金利は2.25%です。トランプ大統領は金利を下げることを望んでおり、この先、大きく上がるのは望めませんが、多少金利が下がったとしても日本の金利よりははるかに良いです。

長期保有のスワップポイント投資で気を付けること

昔からスワップポイント狙いの投資の場合でも多くの人が多少のレバレッジをかけており、3倍くらいまでなら安全と言われていました。(今でも2~3倍のレバレッジは比較的安全と言われています)

しかし、実際には3倍のレバレッジでもタイミングによっては強制ロスカットされます。何よりも長期で保有していれば、必ず自分が取得した時より大きく下落するタイミングがあります。その時にナンピンして平均取得単価を下げるためにもレバレッジは出来るだけ低くし外貨預金と同じくらいに考えるべきです。

安定を取るならメジャー通貨

これまでの米ドルの取引レートを見ているとリーマンショックのように一時的に大きく下落することもありますが、その後はある程度戻ってきています。

長期保有では一時的な為替の変動は大きな問題ではないですが、戻ることがないくらいの大きな下落は痛手です。トルコリラや南アフリカランドは10年ほど前と比べ、取引レートは半分近く下落しています。

スワップポイントがいくら多くても、それを相殺してしまうほどの為替差損が発生しては意味がないです。そのため、あくまでも過去の動きから考えると米ドル長期保有の安定性は新興国通貨に比べて断然高いです。

さいごに

リーマンショック以前、米ドルは1995年に記録した80円台が最安値で110円でも比較的安値圏と言われていました。当時、多くの長期保有者は80円になっても耐えられるのを想定し多少のレバレッジをかけていましたが75円台まで下落し、諦めた人や多くの人が強制ロスカットされました。

現在のドル円のレートは106円(2019年8月時点)で専門家の中にはこれから1ドル100円以下になるとみている人もいます。もちろん今後、長い期間で考えた場合、1ドル130円まで上がる可能性はゼロではないし、1ドル50円台、60円台まで下落する可能性も十分に考えられます。

これは米ドルに限らずどんな通貨に対しても言えることですが、長期で保有するのが前提ならばレバレッジを出来るだけおさえて強制ロスカットされないようにするのが最低限必要なことです。

そして長期保有で購入するのなら今すぐ一気に買うのではなく、その時の経済状況などさまざまな事を考えながら余裕をもって少しづつ購入するのが良い方法です。

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